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悪女令嬢は、断罪式のあとで領収書を切る

作者:海空
最新エピソード掲載日:2026/10/13
「クラリス・アルヴェイン! 貴様との婚約を破棄する!」

華やかな断罪式の夜。
悪女令嬢としてすべてを失う――はずだった公爵令嬢クラリスは、泣き崩れる代わりに一枚の紙を取り出した。

領収書である。

ドレス代、贈答品、王宮行事への立替金。
恋は終わっても、帳簿は残る。

「では殿下。こちら、ご精算をお願いいたします」

そこから始まったのは復讐ではなく、世界の“帳尻が合っていないところ”を監査する旅だった。

領地経営、商売、不正取引、帝国との交流、難民問題、善意から生まれた制度――。
師範級の杖術と商才、そして黒曜餓狼ヨルを相棒に、クラリスは現場を歩き、人々の暮らしから答えを探していく。

やがて旅には、天才魔術師の少年、豪胆な帝国皇女、そして誰かに答えを求めてばかりだった聖女リリアも加わる。

しかしリリアが自ら考え、人を救える「本物の聖女」へ成長するほど、新たな問いが生まれていく。

正しさは人を救う。
では――正しさが暴走したとき、誰がそれを監査するのか。

王国から帝国、聖協国、そして海の向こうへ。

自由と安全。善意と支配。個人と社会。
数字では測れない世界の「未精算」を前にしても、クラリスは今日も帳簿を開く。

誰かを断罪するためではない。

間違えたあとでも、やり直せる余白を残すために。

悪女令嬢と呼ばれた少女が、領収書一枚から世界の「正しさ」まで監査していく、異世界お仕事ファンタジー。
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エピソード 1 ~ 100 を表示中
第一章 断罪式のあとで、王宮を精算する
第二章 悪女令嬢は、領地を再建する
第三章 悪女令嬢は、帝国の帳簿を読む
第四章 悪女令嬢は、帝国と未来を監査する
第五章 聖女様は、正しすぎる
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