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メンヘラおじさん、異世界で飯を始める ~スキルなし、チートなし。それでもなんとか生きてます~累計3.7万PV達成

最新エピソード掲載日:2026/09/03
3.7万PV
仕事にも人生にも疲れ、「もう何をしていいのか分からない」と
感じていた42歳のメンヘラオジサン・博之。ある日、駅のホームで
電車に吸い込まれるように命を落としたはずだったが、目を覚ますと、
そこは魔法やギルド、貴族制度が存在しながら、鉄道や飛行船、
冷蔵魔法まで発達した不思議な異世界だった。
しかし、異世界転生につきものの強力なスキルも、魔法の才能も、
若返りもない。スーツ姿の42歳のおっさんのまま、無一文で
放り出されただけだった。
 まず必要なのは世界を救うことではなく、自分の飯と寝床。博之は
 港町の小さな食堂で薪割りや皿洗いを手伝い、飯と倉庫の寝床を
 与えてもらう。そこで市場を歩き、海藻や干し野菜、魚、香辛料、
 魚醤のような調味料を見つけ、自分なりの煮込み料理を作り始める。
 安い野菜や魚のあらを出汁に使った日替わり料理は少しずつ評判と
 なり、博之は貯めた金で貧民街近くのボロ小屋を借り、
 鍋一つから独立する。大は銅貨5枚、小は3枚。最初は一日
 十数食しか売れない小さな商売だが、それでも何とか自分一人なら
 食べていけることが分かってくる。
 売れ残った飯は、近所の孤児や仕事のない者たちへ。ただし博之は
 聖人ではない。「炊き出しちゃうで。食うなら掃除くらい手伝え」と、
 働ける範囲で仕事を頼む。逆に異世界の常識を知らない博之は、
 子供たちから町の物価や仕事、ギルド、治療院などについて
 教えてもらう。
 やがて店には、戦争孤児、借金奴隷、敗戦国出身者、病気や怪我で
 働き口を失った者、スキルを持たない者たちが集まり始める。
 博之自身には何の特別な力もない。しかし、「戦えなくても
 店番はできる」「文字を覚えれば帳簿をつけられる」「薬草を
 覚えれば採取で稼げる」と、それぞれにできる仕事を見つけ、
 飯、教育、治療、仕事を組み合わせていく。
 飯屋から始まった小さな居場所は、やがて人材育成、冒険者派遣、
 商会へ。
 これは、異世界でも何者にもなれなかった42歳のおじさんが、
 同じように社会からこぼれ落ちた者たちと一緒に、
 「とりあえず食って生きていける場所」を作っていく物語である。
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