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死を諦めた占い師は、皇子に目をつけられた

作者:ここば
最終エピソード掲載日:2026/09/26
裏通りで小さな占い屋を営む蘇雨鈴(そ・うりん)には、秘密がある。
顔を見た相手の「未来」を視る力——ただし使えるのは一日にたった五分。視るほどに、指先から体が凍えていく。

そして、自分の未来だけは視ることができない。視えてしまった「自分の死」を除いて。

死を諦め、淡々と生きるだけだった彼女の力に、目をつけた男がいた。
第三皇子・景辰。
「俺のために使え」
強引な皇子と共に城へ入り、冤罪の男を救うため処刑場へ朝駆けし——気づけば雨鈴は、絹と香と視線でできた戦場・後宮の渦中にいた。

「私、殿下に見初められて連れてこられたんです」
素性を聞かれ続けた面倒くささから出た一言で、噂は大炎上。詩会での嘲笑、毒の盛られた菓子、顔を隠した者たちの怪しい宴。次々と迫る悪意を、雨鈴は五分の未来視と機転で撃ち返していく。

傍らには、「形だけだ」と言いながら贈り物を山と積む皇子と、決して素顔を見せない謎の男・志遠——雨鈴の力が唯一届かない、甘くて読めない男。
秘密を守るための、噂に乗っただけの関係。そのはずだった。
——偽装のはずの寵愛は、いつしか、本物へ。

第四話:城の温度
2026/05/17 23:00 (改)
第五話:一週間後の景辰
2026/05/18 23:00 (改)
第七話:占い通りの襲撃
2026/05/20 23:00 (改)
第十一話:城の外へ
2026/05/24 23:00 (改)
第十三話:疑いの糸
2026/05/31 23:00 (改)
第二十五話:贈り物の山
2026/07/22 19:30 (改)
第二十七話:好きなもの
2026/07/23 19:30 (改)
第五十一話:輿入れの日
2026/08/11 19:30 (改)
第五十三話:断れぬ招き
2026/08/13 19:30 (改)
第六十二話:白楊を出る
2026/08/22 19:30 (改)
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