戦えない元補給係の廃ダンジョン食堂 ~血まみれのSランクを救ったら、最強探索者たちの帰還拠点になりました~
最新エピソード掲載日:2026/10/28
戦えない。
だが、誰を、いつ、どう帰すかなら分かる。
六年前、上層部が補給計画を無視した灰岳迷宮の遠征で、十一人が死亡した。
責任を押しつけられ探索業界を去った元兵站主任・真壁修司は、閉鎖された迷宮の前に食堂「帰路亭」を開く。
開店初日、店先に倒れていたのは、血まみれの女性Sランク探索者・神代凛花だった。装備には、閉鎖区域の深層にしか生えない夜光蕨。そして彼女は告げる。
「下に、二人残した」
戦闘力のない元補給係と、国内最強なのに食事と撤退が苦手な探索者。
武器ではなく、装備の痕跡、補給計画、撤退経路、そして温かい食事で、迷宮に取り残された者たちを帰していく。
閉鎖ダンジョンの違法再稼働。消された事故記録。帰還人数の食い違い。
一つの救助をきっかけに、帰路亭には「普通の救助では帰れない探索者」が集まり始める。
これは、戦えない男が「全員を帰す」ための拠点を作る、現代ダンジョン救助×食堂のお仕事ファンタジー。
※事件ごとに一区切りのある連作形式です。
だが、誰を、いつ、どう帰すかなら分かる。
六年前、上層部が補給計画を無視した灰岳迷宮の遠征で、十一人が死亡した。
責任を押しつけられ探索業界を去った元兵站主任・真壁修司は、閉鎖された迷宮の前に食堂「帰路亭」を開く。
開店初日、店先に倒れていたのは、血まみれの女性Sランク探索者・神代凛花だった。装備には、閉鎖区域の深層にしか生えない夜光蕨。そして彼女は告げる。
「下に、二人残した」
戦闘力のない元補給係と、国内最強なのに食事と撤退が苦手な探索者。
武器ではなく、装備の痕跡、補給計画、撤退経路、そして温かい食事で、迷宮に取り残された者たちを帰していく。
閉鎖ダンジョンの違法再稼働。消された事故記録。帰還人数の食い違い。
一つの救助をきっかけに、帰路亭には「普通の救助では帰れない探索者」が集まり始める。
これは、戦えない男が「全員を帰す」ための拠点を作る、現代ダンジョン救助×食堂のお仕事ファンタジー。
※事件ごとに一区切りのある連作形式です。
第一事件 血まみれのSランクと閉鎖迷宮
開店初日の客は、血まみれのSランクだった
2026/07/25 20:30
(改)
最強探索者に必要なのは、説教と二人前の朝食
2026/07/26 20:30
(改)
戦えない店主は、帰り道をつくる
2026/07/27 20:30
(改)
撤退は、敗北ではない
2026/07/28 20:30
(改)
帰ってきた者から、温かいものを食べる
2026/07/29 20:30
(改)
第二事件 帰還者名簿にいない四人目
買収提案には、朝食をつけません
2026/07/30 20:30
三人分の装備に、四人分の泥がついていた
2026/07/31 20:30
迷宮は、置いてきた仲間の名前を消す
2026/08/01 20:30
忘れた仲間を、もう一度迎えに行く
2026/08/02 20:30
四人分のカレーを、温めて待つ
2026/08/03 20:30
第三事件 帰還済みの救難信号
帰還済みの探索者から、救難信号が届いた
2026/08/04 20:30
三人分の名簿に、四人分の弁当がある
2026/08/05 20:30
借り物の名前では、救助を呼べない
2026/08/06 20:30
帰還済みでも、置いては帰れない
2026/08/07 20:30
帰還届には、自分の名前を書く
2026/08/08 20:30
第四事件 生配信は撤退を映さない
十万人が見ていても、帰還人数は増えない
2026/08/09 20:30
映える弁当は、撤退食に向かない
2026/08/10 20:30
生配信は、十八分前を歩いていた
2026/08/11 20:30
救助中につき、スポンサー紹介は中止です
2026/08/12 20:30
再生数ではなく、帰ってきた人数を数える
2026/08/13 20:30
第五事件 十二食目の補給係
六年前の撤退計画を、もう一度組み直す
2026/08/14 20:30
無人の中継庫は、帰ってくる人へ椅子を向けていた
2026/08/15 20:30
補給係は、人数を数え終える前に席を立った
2026/08/16 20:30
十二食目は、十二人目のぶんではなかった
2026/08/17 20:30
補給係にも、帰還確認が必要だった
2026/08/18 20:30
第六事件 期限で仲間を切る撤退屋
撤退屋は、三人分の夕食を断った
2026/08/19 20:30
三人に、一本分の呼吸を分ける
2026/08/20 20:30
助けに行く人数を、先に減らす
2026/08/21 20:30
切る線には、名前を書く
2026/08/22 20:30
九人分の席は、最初から空けてある
2026/08/23 20:30
第七事件 帰れば仕事を失う補給係
帰れば失職する補給係は、救助を断った
2026/08/24 20:30
封印された箱は、中身まで保証しない
2026/08/25 20:30
証拠箱より先に、補給係を運ぶ
2026/08/26 20:30
全部止める前に、同じ番号だけ止める
2026/08/27 20:30
七十二時間を捨てて、三人分の明日を残す
2026/08/28 20:30
第八事件 帰還者を入れると、食堂が止まる
帰還者を入れれば、食堂が止まる
2026/08/29 20:30
十八席を、境界線で六席と十二席に分ける
2026/08/30 20:30
帰ってきた装備を、客席へ通さない
2026/08/31 20:30
店を残す条件に、帰還記録は渡さない
2026/09/01 20:30
閉店中でも、帰ってきた四人を迎える
2026/09/02 20:30
第九事件 帰還者に、閉店分の請求書を渡さない
帰還者に、閉店分の請求書を渡さない
2026/09/03 20:30
空席の売上は、損失に数えられない
2026/09/04 20:30
救助費を、救助された本人へ戻さない
2026/09/05 20:30
店を閉めた時間だけ、市が買う
2026/09/06 20:30
四人分の帰還と、二名分の予約
2026/09/07 20:30
第十事件 営業時間外の帰還者
営業時間外でも、帰還者は帰ってくる
2026/09/08 20:30
二十四時間受付に、二十四時間いる人はいない
2026/09/10 20:30
名前を渡さず、帰還者を引き継ぐ
2026/09/10 20:30
訓練中に、本番の六人が帰ってきた
2026/09/11 20:30
店主がいなくても、六人は帰れる
2026/09/12 20:30
第十一事件 六年前の閉鎖命令が、まだ有効になっている
帰っていない四人に、受け入れ終了が出た
2026/09/13 20:30
返事がなくても、四人は消せない
2026/09/14 20:30
最強の手を、担架のために空ける
2026/09/15 20:30
その証拠は、置いて帰ってください
2026/09/16 20:30
四人を帰してから、六年前の扉を開く
2026/09/17 20:30
第十二事件 閉鎖ボタンの向こう側
閉鎖ボタンを押した人が、朝食を頼んだ
2026/09/18 20:30
あの日、守ったものを言ってください
2026/09/19 20:30
担架を通すと、機械が使えなくなる
2026/09/20 20:30
人を数える装置から、人を外した
2026/09/21 20:30
守った設備と、帰らなかった十一人
2026/09/22 20:30
第十三事件 帰路亭を通って帰る
来週の予約を、まだ消したくない
2026/09/23 20:30
帰る道から、車が消えた
2026/09/24 20:30
店を残したまま、帰せませんか
2026/09/25 20:30
この厨房を、通してください
2026/09/26 20:30
最後の客より先に、店主を帰す
2026/09/27 20:30
第十四事件 町を出る人の弁当
次の二人前は、別々の行き先へ
2026/09/28 20:30
危ない仕事を断ったら、何が残りますか
2026/09/29 20:30
あなたの店のために、残るんじゃない
2026/09/30 20:30
配達先に、食べる人がいなかった
2026/10/01 20:30
今日の仕事には、今日の代金を
2026/10/02 20:30
第十五事件 残る責任と続けられる仕事
足りないのは、弁当より椅子だった
2026/10/03 20:30
知らなかったとは、もう言わせない
2026/10/04 20:30
車を売っても、運ぶ仕事は残る
2026/10/05 20:30
十一人を、会社の外へ返す
2026/10/06 20:30
帰路亭が休んでも、帰れる町へ
2026/10/07 20:30
終幕 二人が選ぶ将来
待つだけの人には、なりたくない
2026/10/08 20:30
先に帰って、飯を作っていてください
2026/10/09 20:30
店主ではなく、あなたが好きです
2026/10/10 20:30
新しい鍵は、二人で確かめる
2026/10/11 20:30
おかえりなさい。ご飯、できています
2026/10/12 20:30
第2部 帰る人、残る人
町の南側が消えた日も、昼飯は届く
2026/10/13 20:30
七十四人と、数えられていない人
2026/10/14 20:30
道を知っている人ほど、昨日の道を疑う
2026/10/15 20:30
夕飯を食べた場所に、朝の道はない
2026/10/16 20:30
食堂には、車輪をつけられる
2026/10/17 20:30
帰れる人から、帰りたいとは限らない
2026/10/18 20:30
鍋を運ぶ人は、帰り道も選ぶ
2026/10/19 20:30
帰る道が決まるまで、食堂は動く
2026/10/20 20:30
一日だけの食堂を仕事へ
明日の昼は、まだ予約できない
2026/10/21 20:30
店主が休む日に、鍋は誰が持つ
2026/10/22 20:30
帰る人に、当番表は渡せない
2026/10/23 20:30
食べない人にも、夕方は来る
2026/10/24 20:30
車が戻らなくても、椀は戻す
2026/10/25 20:30
残る仕事を本人のものにする
仁科さんが断った日の配達
2026/10/26 20:30
残る理由は、店の外にある
2026/10/27 20:30
避難所で、商売の話をする
2026/10/28 20:30