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役立たずと追放された俺の保存倉庫は、飢えた世界を救う最後の希望だった

最終エピソード掲載日:2026/11/07
「食料しか入らない倉庫なんて、何の役にも立たない」
そう言われ、役立たずの烙印を押された俺は、居場所を失った。
俺に与えられた能力は、食料と飲み物を五百キロまで保存できるだけの【保存倉庫】。
武器も財宝も入らない。敵を倒す力もない。
だが、追放された先で俺が目にしたのは、飢えに苦しむ人々だった。
明日の食事がない村。種麦すら食べようとする農民。
パンの味を知らない少女。子供に食べさせるため、自分は何日も食べていない母親。
俺は決めた。この力で、目の前の誰かを救おうと。
たった一袋の麦から始まった救援は、やがて村から村へ、街から王都へと広がっていく。
しかし、食料を買い占める商会、救援を妨害する権力者、閉ざされた国境が立ちはだかる。
そしてついには、俺を追放した王国だけでなく、敵国までもが飢餓の危機に陥った。
救わなければならない命は、百万人。
けれど、俺の倉庫に入る食料は、たった五百キロ。
五百キロで百万人を救えるはずがない――誰もがそう笑った。
それでも俺は、誰一人、飢えで死なせたくない。
これは、無能と捨てられた男が、仲間とともに食料を届け、世界の運命を変えていく物語。
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