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110歳で大往生した孤独な経営者が、異世界で赤ん坊として第二の人生を始める

作者:ぼだっこ
最新エピソード掲載日:2026/09/10
戦争で家族を失い、たった一人で生き抜いてきた男――神崎源一郎。

清掃業から身を起こし、警備、施設管理、スポーツ用品など次々と事業を広げ、一代で会社を築き上げた。

金も、地位も、成功も手に入れた。

ただ一つ――家族だけは作らなかった。

そして百十歳。

長い人生を終えた源一郎は、死後の世界で神を名乗る男から告げられる。

「君にはもう一度、人生を送る権利が与えられた」

「断る。百十年も生きれば十分じゃ」

ところが転生先は、剣と魔法が存在する異世界だという。

少しだけ興味を持った源一郎は、第二の人生で何を望むのかと問われ、こう答えた。

「次は――太く短く生きる」

もう仕事に人生を捧げない。

他人の顔色も窺わない。

やりたいことは、やりたい時にやる。

そう決めて始まった第二の人生だったのだが――。

目を覚ませば、なぜか赤ん坊。

しかも真冬の森に捨てられていた。

「話が違うじゃろが!!」

……と叫んでも、口から出るのは「おぎゃあ!」という泣き声だけ。

そんな源一郎を拾ったのは、小さな孤児院で暮らす人々だった。

前世では得られなかった、家族と呼べる存在。

初めて触れる魔法。

見たこともない魔物。

冒険者、獣人、エルフ、そして広大な世界。

何もかもが、百十年生きた老人にとって初めてのものばかり。

しかも神が、

「好きに生きられるだけの力を与える」

と言っていた意味を、源一郎はまだ知らない。

その小さな身体に宿された力が、この世界の常識から完全に外れていることも――。

これは、一度目の人生を百十年生き抜いた男が、

今度こそ我慢せず、

やりたいことをやり、

会いたい者に会い、

食いたいものを食い、

強いやつとは戦い、

大切な者は全力で守りながら、

第二の人生を思いっきり楽しむ物語。

本人の望みはただ一つ。

「今度の人生は、太く短く!」

――なのだが。

どうやら神様は、その願いを少々勘違いして叶えてしまったらしい。
第2話 百十歳、拾われます
2026/08/26 12:55
第88話 エドガーという男
2026/09/09 12:27
第90話 エドガーとエミリー
2026/09/09 23:35
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