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隠者の系譜《ハーミッツ・ライン》~~師匠を亡くした獣人医師は、それでも巡回医療の旅を続けます~~

作者:shin
最新エピソード掲載日:2026/06/14
どこか知らない大陸の、地図も不確かな辺境で、巡回医師の旅をしている二人の師弟がいた。

二人とも獣人で、魔法使いで、医師。そんな師と弟子。

師はいずこかで魔法を修め、人知れず隠者となって、その弟子とともに特殊な医療技術を編み出し、人のために尽くしていた。


編み出した技は、

『接触知覚による診断』『流体・粒子制御による治療』『薬剤を使わない体機能の干渉制御』『錬金術の応用から抗菌薬生成』

深く説明もないまま、特に何でもない技術のように、とりとめのない症例にでも、要所にそれらが使用される。

ただそれらはひそやかに、隠者のわざとして、辺境に住まう誰にも理解されないまま、巡回は行われていた。

そしてだれにも理解されないまま、物語は進む。

物語の始まりは、それらを生み出した師の逝去から始まる。

弟子の名はリゲル。師を見送った後も、それでもリゲルはひとり巡回医療の旅を続けることにする。

その旅の途中で、病魔の広がり始めた村に行き着き、リゲルは一人の不遇な少年と出会うことになる。その少年は、脳神経まで犯す病に罹患していた。

かつてないほどに困難な治療に直面するリゲル。彼はその過程の中でも活路を見出すが、それがまた、真の魔法の始まりとなることに本人は気が付いてもいなかった。

治せたと思っていた。完治したはずだった。自身の油断と自惚れを裏腹に、弟子は師と己の始まりの魔法を、再び目にすることになる…
満月の夜に②
2026/06/14 13:54
満月の夜に③
2026/06/14 13:54
満月の夜に④
2026/06/14 13:54
満月の夜に⑤
2026/06/14 13:55
満月の夜に⑥
2026/06/14 13:55
満月の夜に⑦
2026/06/14 13:55
満月の夜に⑧
2026/06/14 13:56
満月の夜に⑨
2026/06/14 13:56
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