追放された規格外聖女、辺境で神社はじめます〜銅貨5枚のお守りが国を守っていたと、私を捨てた人たちはまだ知らない〜
最新エピソード掲載日:2026/09/26
「スズラン、貴様との婚約を破棄する!」
王太子のきどった宣言に、落ちこぼれ聖女のわたしは、食い気味に即答した。
「謹んで、お受けいたします」
——え、早くない? とざわめく大広間。けれど、わたしの心のなかは、お祭りだった。(ただ働き、終了ーーー!!)
教会で十年、無給でこき使われた「燭台級」の聖女。わたしの祈りは、光でぱっと治すみんなとは違って、遅い。遅いけれど、二度とぶり返さない。そんな「規格外」の力を、教会は「使えない」と切り捨てた。
追放された先は、触れた相手を凍らせる呪いを持つ辺境伯・ジークヴァルドのもと。氷の領主と恐れられる彼の呪いを、わたしの遅くて確かな祈りで、一年かけて、ゆっくり溶かすことになった。
褒美にもらった裏山で、神社を開業。お守りのお代は、銅貨5枚。「祈りの値段は、祈った人の一食分。それ以上いただくと、祈りが商品になっちゃうんです」——立派な信条を語ったそばから、売上を数えてにんまり。強気の口上と、かわいすぎる値付けのギャップで、辺境の民に、じわじわ愛されていく。
そして氷の辺境伯は、なぜか三日にあげず山へ通い、金貨を貢いでは「銅貨5枚です!」と突き返される日々。「あれはもう、通い婚では?」と町じゅうが噂するけれど、当の本人と、恋にだけは絶望的に鈍いわたしは、まるで気づかない。
——銅貨5枚のお守りが、じつは国を守っていたと。わたしを捨てたあの人たちが、まだ知らないころの、お話です。
追放ざまぁ × 神社経営スローライフ × まっすぐ溺愛。勘違い聖女の、甘くて可笑しい辺境創業記、開幕です。
【全50章・全205話 完結まで執筆済み/毎日2回更新(朝6時・夕方6時)/2026年11月上旬 完結予定】
王太子のきどった宣言に、落ちこぼれ聖女のわたしは、食い気味に即答した。
「謹んで、お受けいたします」
——え、早くない? とざわめく大広間。けれど、わたしの心のなかは、お祭りだった。(ただ働き、終了ーーー!!)
教会で十年、無給でこき使われた「燭台級」の聖女。わたしの祈りは、光でぱっと治すみんなとは違って、遅い。遅いけれど、二度とぶり返さない。そんな「規格外」の力を、教会は「使えない」と切り捨てた。
追放された先は、触れた相手を凍らせる呪いを持つ辺境伯・ジークヴァルドのもと。氷の領主と恐れられる彼の呪いを、わたしの遅くて確かな祈りで、一年かけて、ゆっくり溶かすことになった。
褒美にもらった裏山で、神社を開業。お守りのお代は、銅貨5枚。「祈りの値段は、祈った人の一食分。それ以上いただくと、祈りが商品になっちゃうんです」——立派な信条を語ったそばから、売上を数えてにんまり。強気の口上と、かわいすぎる値付けのギャップで、辺境の民に、じわじわ愛されていく。
そして氷の辺境伯は、なぜか三日にあげず山へ通い、金貨を貢いでは「銅貨5枚です!」と突き返される日々。「あれはもう、通い婚では?」と町じゅうが噂するけれど、当の本人と、恋にだけは絶望的に鈍いわたしは、まるで気づかない。
——銅貨5枚のお守りが、じつは国を守っていたと。わたしを捨てたあの人たちが、まだ知らないころの、お話です。
追放ざまぁ × 神社経営スローライフ × まっすぐ溺愛。勘違い聖女の、甘くて可笑しい辺境創業記、開幕です。
【全50章・全205話 完結まで執筆済み/毎日2回更新(朝6時・夕方6時)/2026年11月上旬 完結予定】
謹んで、お受けいたします(一) 十年のただ働きが、本日をもって終わります
2026/07/26 12:37
(改)
謹んで、お受けいたします(二) 誉れは、いくら噛んでもお腹が膨れません
2026/07/26 12:38
(改)
謹んで、お受けいたします(三) 呪われた辺境へ追放。——お食事は三食、付きますか?
2026/07/26 12:38
(改)
謹んで、お受けいたします(四) 「……いい返事だった」って、どちらさま?
2026/07/26 12:39
【幕間】いい返事
2026/07/26 12:40
護送馬車は今日も快晴(一) 護送される本人が、鼻歌まじりで小銭を数えている
2026/07/27 06:15
護送馬車は今日も快晴(二) 施しは受けません。おいしいパンには、お代を払います
2026/07/27 18:15
護送馬車は今日も快晴(三) 十二人の聖女が、逃げ帰った家
2026/07/28 06:15
護送馬車は今日も快晴(四) 解けます。——私は、光が弱いから
2026/07/28 18:15
(改)
護送馬車は今日も快晴(五) 呪いさんに、「はじめまして」を
2026/07/29 06:15
【幕間】はじめまして
2026/07/29 18:15
(改)
遅くて、確かな祈り(一) 呪われた辺境は、住み込み三食つきの天国でした
2026/07/30 06:15
(改)
遅くて、確かな祈り(二) 遅い祈りは、痛くない。——初めての祈祷料は、銅貨一枚
2026/07/30 18:15
(改)
遅くて、確かな祈り(三) 三十年、この腰と付き合ってきた。……こんなのは、初めてだ
2026/07/31 17:23
遅くて、確かな祈り(四) 「褒美は、何がいい」「まだ一割も解けてませんけど!?」「前払いだ」
2026/07/31 20:15
(改)
【幕間】前払い
2026/08/01 06:15
(改)
使い道のない山(一) 金貨も宝石もいりません。——この、使い道のない山をください
2026/08/01 18:14
使い道のない山(二) 知ってる。この匂い。うちの社の御神水と、同じだ
2026/08/02 06:18
(改)
使い道のない山(三) 「ここに、神社を建てます」「じゃ、じゃしん……?」「邪神ーっ!?」
2026/08/02 18:14
(改)
【幕間】使い道
2026/08/03 06:15
鳥居と巫女服(一) 門なのに、壁がねえんですかい?——壁のない鳥居と、鎖付き賽銭箱
2026/08/03 18:14
(改)
鳥居と巫女服(二) 朱の鳥居に頑固な棟梁が落ち、巫女装束に氷の領主が「…………似合う」
2026/08/04 06:14
(改)
鳥居と巫女服(三) 開業初日は客ゼロ。夕暮れ、熱の子を抱いた母が駆け上がってきた
2026/08/04 18:14
(改)
【幕間】白と緋
2026/08/05 06:58
(改)
銅貨5枚の波紋(一) 遅いのに、二度とぶり返さない——噂の社に、行列ができた日
2026/08/05 18:14
銅貨5枚の波紋(二) 「もっと高くしろ」と、客が詰め寄る変な社
2026/08/06 06:14
銅貨5枚の波紋(三) ……あなたの、山だ
2026/08/06 18:14
【幕間】列の最後尾
2026/08/07 06:14
(改)
触れた手(一) 今夜だ——十年、誰にも触れなかった手が
2026/08/07 18:14
触れた手(二) ……温かいな、人は
2026/08/08 06:25
【幕間】はじめての温度
2026/08/08 18:14
(改)
狛犬、就任(一) 銅貨5枚です!——金貨の山を突き返した朝と、泉の毛玉
2026/08/09 06:14
(改)
狛犬、就任(二) 阿と吽だから、アンとウン——守り神さま、就任
2026/08/09 18:14
(改)
狛犬、就任(三) 銅貨は一枚ずつ、金貨の山は突き返す——はじめてのお給金
2026/08/10 06:14
(改)
狛犬、就任(四) 無口な男と、無愛想な毛玉/目を覚ましはじめた山
2026/08/10 18:14
狛犬、就任(五) 領民公認「あれは通い婚では」/耳よりの儲け話
2026/08/11 06:14
(改)
【幕間】与えたいもの
2026/08/11 18:14
(改)
山の上のお茶屋さん(一) 山ひとつが、町になっていく。参道に、湯気の立つ茶屋がひとつ
2026/08/12 06:14
(改)
山の上のお茶屋さん(二) 山賊も拝む、盛りすぎ自慢話。そして、親方の顔を思い出した見習い
2026/08/12 18:14
山の上のお茶屋さん(三) 鉄の鈴と、蜜湯二百杯。夕暮れの縁台に、椀がふたつ
2026/08/13 06:30
(改)
山の上のお茶屋さん(四) 宿を建てましょう。——この話、王都で、売れるぞ
2026/08/13 18:14
(改)
【幕間】よく来た
2026/08/14 06:14
王都に届いた噂(一) 「じんじゃ」って、なんだい?——都に流れた噂は、尾ひれつき
2026/08/14 18:14
王都に届いた噂(二) 一刀両断の大司教が、ひとつだけ指を止めた——「翼の魔女」
2026/08/15 06:14
王都に届いた噂(三) その「絶世の天使さま」は、今日も山の上で銅貨を数えている
2026/08/15 18:14
おみくじ騒動(一) 神様の、今日のひとこと。おみくじ、はじめます
2026/08/16 06:14
(改)
おみくじ騒動(二) 銅貨一枚の、神様からのお手紙/いいことずくめは、お昼まで
2026/08/16 18:14
(改)
おみくじ騒動(三) まさかの「大凶」に、返せの大合唱
2026/08/17 06:14
(改)
おみくじ騒動(四) 「大凶をくれ」と客が並ぶ、あべこべの社
2026/08/17 18:15
【幕間】待ち人
2026/08/18 06:14
(改)
縁結びの神様(一) ひと月かよって「毎度どうも」しか言えない片想い
2026/08/18 18:14
縁結びの神様(二) 夕暮れの橋の上、赤い紐の片割れを差し出して
2026/08/19 06:14
縁結びの神様(三) 「良縁をお探しなら」「——間に合っている」
2026/08/19 18:14
(改)
御朱印帳の旅人(一) 「あんたの社の証を」——古びた帳面に、御朱印を
2026/08/20 06:14
(改)
御朱印帳の旅人(二) 亡き妻の分も、同じ証を二冊に。「また来年、お参りに」
2026/08/20 18:14
(改)
御朱印帳の旅人(三) 「よそへは行かん。うちの社だけでいい」
2026/08/21 06:14
御朱印帳の旅人(四) 待って。うちの参道、勝手に町になろうとしてません?
2026/08/21 18:14
【幕間】寝ずの番
2026/08/22 06:14
門前町、できました(一) 呪いの山に、朝から槌の音。地代は、いただきません
2026/08/22 18:14
(改)
門前町、できました(二) 「銅貨五枚の物売りが、領を乱す気か」——当主が、静かに
2026/08/23 06:14
(改)
門前町、できました(三) 仏頂面の狛犬が飛ぶように売れて、山が元気を取りもどす
2026/08/23 18:14
門前町、できました(四) 「この町で、この子を産みたい」/参道を、端から端まで
2026/08/24 06:14
門前町、できました(五) 「あの二人、まだなのかい」/「祭りは、やらないのかい?」
2026/08/24 18:14
安産祈願(一) 銅貨五枚で、祈りは産まれるまで。手ごわい産婆と、分けあって
2026/08/25 06:14
安産祈願(二) 「祭りって、そもそも、なにをするもんだ?」
2026/08/25 18:14
安産祈願(三) 嵐の夜。痛みは消さない、こわさだけ、ほどく
2026/08/26 06:14
安産祈願(四) 夜明けの産声。その子の名は、追い出された聖女から
2026/08/26 18:14
安産祈願(五) 甘酒一年分の商談成立。そして、藍色に鈴柄のゆかた一枚
2026/08/27 06:14
宵宮の灯(一) 藍のゆかたの晴れ姿に、氷の辺境伯が石になった
2026/08/27 18:14
宵宮の灯(二) 二人で巡る縁日。当主が、手袋をはずした素手を
2026/08/28 06:14
宵宮の灯(三) 凍らせない、ただひとりの手/鈴当てで大人げない辺境伯
2026/08/28 18:14
宵宮の灯(四) 二人そろって大吉。願いは、口に出すと叶わなくなるから
2026/08/29 06:14
宵宮の灯(五) 灯籠が光の川になる夜。「来年も、これをやろう」「二人でだ」
2026/08/29 18:14
【幕間】願いごと
2026/08/30 06:14
招かれざる巡礼(一) 大聖堂からのお客さまを、満面の笑みでお茶に引きずり込む
2026/08/30 18:14
招かれざる巡礼(二) 潜入したはずの査察官が、おもてなしに振り回されて
2026/08/31 06:14
(改)
招かれざる巡礼(三) 「……よりによって、あの娘か」
2026/08/31 18:14
【幕間】母のお守り
2026/09/01 06:14
(改)
王都の光と影(一) 完璧な微笑みの裏で、聖灯級の指先は震えていた
2026/09/01 18:14
王都の光と影(二) 北へ向かう夜行の馬車に、教会の紋の文箱がひとつ
2026/09/02 06:14
【幕間】辺境の光
2026/09/02 18:15
復帰命令(一) 復帰命令の使者に、深々と一礼して——「お断りいたします」
2026/09/03 06:14
復帰命令(二) 「ただ働きには、二度と戻りません」。狂う司教の算盤
2026/09/03 18:14
復帰命令(三) 「スズラン、なぜ俺を頼らない」
2026/09/04 06:14
【幕間】見えない手
2026/09/04 18:14
十日目の夜(一) 「触れないことに、慣れたと思っていた」
2026/09/05 06:14
十日目の夜(二) 「肩こりも、腰も、ぜんぶ承りますから!」——逃げた夜
2026/09/05 18:14
【幕間】恋の手ほどき
2026/09/06 06:14
偽神社、あらわる(一) 街道の分かれ道に、そっくりの偽の社。鳥居に、扉?
2026/09/06 18:14
偽神社、あらわる(二) 黒幕はザルク商会。「俺を頼れ」「私たちにも頼っておくれ」
2026/09/07 06:14
偽神社、あらわる(三) 偽物の真ん前に、本物をもう一つ。門前町総出、一日で
2026/09/07 18:14
【幕間】氷の下
2026/09/08 06:14
偵察のはずが(一) お忍び偵察、宿はいつも相部屋。心臓がもたない十日間
2026/09/08 18:14
偵察のはずが(二) 人前用の名は「ヴァル」と「サエ」。串の食べ歩き、着せ替え
2026/09/09 06:14
偵察のはずが(三) 「お似合いだよ、二人とも」/大聖堂の裏手に、置いてきた妹分
2026/09/09 18:14
偵察のはずが(四) はじめて「サエ」と呼ばれた帰り道。門前町に、早馬が
2026/09/10 06:14
【幕間】眠りの隣で
2026/09/10 18:14
巡礼禁止令(一) 破門の布告に、スズは「破門? よかったですね!」
2026/09/11 06:14
巡礼禁止令(二) 教会をやめて、社の子になればいい。——氏子(うじこ)
2026/09/11 18:14
巡礼禁止令(三) 上申の返事の代わりに、関を越えてきた白亜の馬車
2026/09/12 06:14