追放された規格外聖女、辺境で神社はじめます〜銅貨5枚のお守りが国を守っていたと、私を捨てた人たちはまだ知らない〜
最新エピソード掲載日:2026/09/27
「スズラン、貴様との婚約を破棄する!」
王太子のきどった宣言に、落ちこぼれ聖女のわたしは、食い気味に即答した。
「謹んで、お受けいたします」
——え、早くない? とざわめく大広間。けれど、わたしの心のなかは、お祭りだった。(ただ働き、終了ーーー!!)
教会で十年、無給でこき使われた「燭台級」の聖女。わたしの祈りは、光でぱっと治すみんなとは違って、遅い。遅いけれど、二度とぶり返さない。そんな「規格外」の力を、教会は「使えない」と切り捨てた。
追放された先は、触れた相手を凍らせる呪いを持つ辺境伯・ジークヴァルドのもと。氷の領主と恐れられる彼の呪いを、わたしの遅くて確かな祈りで、一年かけて、ゆっくり溶かすことになった。
褒美にもらった裏山で、神社を開業。お守りのお代は、銅貨5枚。「祈りの値段は、祈った人の一食分。それ以上いただくと、祈りが商品になっちゃうんです」——立派な信条を語ったそばから、売上を数えてにんまり。強気の口上と、かわいすぎる値付けのギャップで、辺境の民に、じわじわ愛されていく。
そして氷の辺境伯は、なぜか三日にあげず山へ通い、金貨を貢いでは「銅貨5枚です!」と突き返される日々。「あれはもう、通い婚では?」と町じゅうが噂するけれど、当の本人と、恋にだけは絶望的に鈍いわたしは、まるで気づかない。
——銅貨5枚のお守りが、じつは国を守っていたと。わたしを捨てたあの人たちが、まだ知らないころの、お話です。
追放ざまぁ × 神社経営スローライフ × まっすぐ溺愛。勘違い聖女の、甘くて可笑しい辺境創業記、開幕です。
【全50章・全205話 完結まで執筆済み/毎日2回更新(朝6時・夕方6時)/2026年11月上旬 完結予定】
王太子のきどった宣言に、落ちこぼれ聖女のわたしは、食い気味に即答した。
「謹んで、お受けいたします」
——え、早くない? とざわめく大広間。けれど、わたしの心のなかは、お祭りだった。(ただ働き、終了ーーー!!)
教会で十年、無給でこき使われた「燭台級」の聖女。わたしの祈りは、光でぱっと治すみんなとは違って、遅い。遅いけれど、二度とぶり返さない。そんな「規格外」の力を、教会は「使えない」と切り捨てた。
追放された先は、触れた相手を凍らせる呪いを持つ辺境伯・ジークヴァルドのもと。氷の領主と恐れられる彼の呪いを、わたしの遅くて確かな祈りで、一年かけて、ゆっくり溶かすことになった。
褒美にもらった裏山で、神社を開業。お守りのお代は、銅貨5枚。「祈りの値段は、祈った人の一食分。それ以上いただくと、祈りが商品になっちゃうんです」——立派な信条を語ったそばから、売上を数えてにんまり。強気の口上と、かわいすぎる値付けのギャップで、辺境の民に、じわじわ愛されていく。
そして氷の辺境伯は、なぜか三日にあげず山へ通い、金貨を貢いでは「銅貨5枚です!」と突き返される日々。「あれはもう、通い婚では?」と町じゅうが噂するけれど、当の本人と、恋にだけは絶望的に鈍いわたしは、まるで気づかない。
——銅貨5枚のお守りが、じつは国を守っていたと。わたしを捨てたあの人たちが、まだ知らないころの、お話です。
追放ざまぁ × 神社経営スローライフ × まっすぐ溺愛。勘違い聖女の、甘くて可笑しい辺境創業記、開幕です。
【全50章・全205話 完結まで執筆済み/毎日2回更新(朝6時・夕方6時)/2026年11月上旬 完結予定】
【幕間】残る者
2026/09/12 18:14
三つの鈴の祝い(一) 子どもの育ちを祝う日に、差出人のない反物がひと山
2026/09/13 06:14
(改)
三つの鈴の祝い(二) 祝いの列のいちばん後ろに、継ぎのあたった服の子が
2026/09/13 18:14
三つの鈴の祝い(三) 報告する親がいないなら、今日から町ぜんぶが親代わり
2026/09/14 06:14
三つの鈴の祝い(四) ちりん。——七つに、なりました
2026/09/14 18:14
三つの鈴の祝い(五) 祝いの宴に、白亜の馬車。——力比べを、申し入れます
2026/09/15 06:14
聖女の力比べ(一) 「興味ありません」——それでも、聖灯級は引かなかった
2026/09/15 18:14
聖女の力比べ(二) 真昼の太陽の光か、ろうそく一本の灯か
2026/09/16 06:14
聖女の力比べ(三) その光は、つよすぎます
2026/09/16 18:14
聖女の力比べ(四) 強い光が人を害し、弱い灯が救った。——「いい匂いがします」
2026/09/17 06:14
【幕間】いつものスズラン
2026/09/17 18:14
わたしたちの聖女さま(一) 位を返した日。「お社さまは、俺たちの聖女だ!」
2026/09/18 06:14
わたしたちの聖女さま(二) 教会に捨てられた日が、いちばんあたたかい日になる
2026/09/18 18:15
わたしたちの聖女さま(三) 酔ったマーサの、恋のレッスン。ぜんぶ当てはまる人が、ひとり
2026/09/19 06:14
わたしたちの聖女さま(四) よりによって、そこへ本人が。——その夜、狛犬が牙をむいた
2026/09/19 18:14
【幕間】お預け
2026/09/20 06:14
守りたいもの(一) 狛犬たちが、三日も山をにらんで唸っている
2026/09/20 18:14
守りたいもの(二) 社から、黒い煙。「ニナがまだ中に!」
2026/09/21 06:14
守りたいもの(三) 焼け跡も犯人も見ず、氷の辺境伯が、はじめて声を荒げた
2026/09/21 18:14
守りたいもの(四) 「お前の代わりは、この世にどこにもいない」
2026/09/22 06:14
氷が溶ける夜(一) 焼け跡で、はじめての三文字
2026/09/22 18:14
氷が溶ける夜(二) 逃げずに、自分の足で
2026/09/23 06:14
氷が溶ける夜(三) 四つの夢を、いっしょに
2026/09/23 18:14
氷が溶ける夜(四) まだ、名前をつけない
2026/09/24 06:14
【幕間】よだれかけ
2026/09/24 18:14
ミレイユの脱走(一) 「おなか、すきました」
2026/09/25 06:14
ミレイユの脱走(二) 逃げてきた祈りの避難所
2026/09/25 18:14
ミレイユの脱走(三) 焼け跡に、線を引く
2026/09/26 06:14
ミレイユの脱走(四) あたたかい光の、裏側で
2026/09/26 18:14
【幕間】鬼が笑う
2026/09/27 06:14
王太子の裁可(一) 誰ひとり、その社を見た者はいない
2026/09/27 18:14