デスサイス・ガーディアン(旧題：死神の護るモノ)

　科学と同様に、そしてそれ以上に魔術が発展した世界。人々は当たり前に『魔力』を持ち、超常的な現象を創り出して生活していた。
　魔術議会が治める日本魔術帝国、西暦二〇七〇年の春。高校に進学した三枝紫乃は、一人の少年を護衛として紹介される。常に微笑み続けるその少年、神木玄には、一つの弱点と、大きな秘密があった。
　紫乃は思う。「気に入らないが、その強さには憧れる」
　玄は思う。「扱いにくいが、その真っ直ぐな心には救われる」
　けれど平穏無事な生活は束の間。暗躍するテロ組織、徐々に露になる陰謀。その渦中に巻き込まれた二人は、傷を負い、血を流しながらも、ただひたすらに立ち上がり、立ち向かう。自らの意志で。
　完璧少女と傷だらけの少年。二人は様々な出会いを重ねながら、自分の中の答えに向かって、歩み始める。
　敵味方、互いの信念を賭けた戦いの中で、二人は何を見るのか。

　――――かっこいいじゃねぇか。たまんねぇよな。