世界は心を孤独にするほど俺たちを嫌う

――ぼくは人殺しだ。
本が少女になった。村の決まりを破ってしまったフレイヴは、それがきっかけとでもいうようにして人ならざる者の脅威であるナズーによって故郷を失ってしまう。彼はなぜにこの世界にナズーというバケモノが存在するのか。その謎を突き止めるため、元男である少女と戦友軍の青年、殺人犯の男と共に旅に出るのだった。
　そのすべての真実を目の当たりにしたとき、フレイヴはどんな選択肢を選ぶつもりなのか。どんな未来を望むのか。全部この物語に隠されている。さあ、ページを開いて刮目せよ。