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月夜録 ─天女学院編Ⅱ─

作者:Melly
最終エピソード掲載日:2026/09/09
五条会直系、一ノ瀬組の若頭――一ノ瀬雪音。

白い長髪と紅い瞳を持つ美しい少年は、裏社会で「一ノ瀬の白夜叉」と呼ばれ恐れられていた。

しかし雪音には、幼い頃から抱え続ける一つの感情があった。

五条会若頭――五条真昼への劣等感。

父・一ノ瀬雪影から「真昼を超えろ」と育てられた雪音は、自分を顧みることなく強さだけを追い求めてきた。

そんな中、雪影の命令で雪音は天女学院へ入学する。

そこはかつて真昼が通っていた場所。

母方の旧姓「千夜」を名乗り、女装して学院生活を送る雪音。

そこで出会ったのは、困っている雪音を助けた少女――西ノ宮輝夜。

家事も勉強も苦手な少し抜けた彼女は、雪音を「白夜叉」でも「一ノ瀬の若頭」でもなく、一人の人間として接していく。

学院では、かつての伝説の生徒「月夜真昼」の再来と呼ばれる雪音。

だが雪音の心にあるのは憧れではない。

「いつか必ず、あなたを超える」

そんな決意だった。

一方、雪影は五条会を超え、一ノ瀬が頂点へ立つために動き始める。

そして学院祭の日。

雪音の前に現れる、かつての英雄――五条真昼。

真昼と雪音。

二人の刃が交わる時。

雪音は知ることになる。

自分が憎んでいた相手の本当の姿を。

これは。

誰かを超えるためだけに生きた少年が。

初めて「自分の幸せ」を探す物語。

――白夜叉の物語が、今始まる。
第四十七話 「包囲」
2026/07/28 15:38 (改)
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