↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

『僕が日常で壊れていくまで』

作者:こうた
最新エピソード掲載日:2026/10/06
39歳、独身、契約社員。
年収300万円。資格なし。借金は2,000万円を超えている。

たかしには、昔から五人の親友がいた。

カリスマ美容師、高級車ディーラー、不動産営業マン、エリート銀行員、そして弁護士。
五人とも年収2,000万円を超え、結婚し、子供にも恵まれている。

一方、たかしには結婚歴がない。
彼女もいない。

それでも、たかしには小さな希望があった。

「いつか女の子を紹介してやるよ」

五人は昔から、そう言ってくれていた。

たかしはその言葉を信じ続けた。

高校卒業後すぐに働き始めたたかしは、かつて五人より金を持っていた。
弁護士を目指していたりょうたを慰めるために飲み代を奢ったことをきっかけに、いつしか「飲み会では、たかしが奢る」という関係が出来上がっていた。

しかし、時が経ち、立場は完全に逆転した。

それでも五人は、たかしを飲みに誘い続ける。

月曜日が休みの友人とは日曜日。
火曜日が休みの友人とは月曜日。
水曜日が休みの友人とは火曜日。
木曜日が休みの友人とは水曜日。
金曜日が休みの友人とは木曜日。

五人にとっては、それぞれ週一回の飲み会。

しかし、たかしにとっては週五回だった。

酒が弱いのに飲まされ、パチンコに連れて行かれ、キャバクラ代まで支払わされる。

「週一回なんだから、ケチるなよ」

「お前の年収が低いのは努力不足だ」

「もっと気合を入れろ」

そう言われても、たかしは断れない。

なぜなら、彼は昔から優しかった。

そして、自分には「優しさしか取り柄がない」と思っていた。

いつか友達が紹介してくれるという女の子。
いつか自分にもできる家庭。

その小さな希望を失いたくなくて、たかしは五人との関係を切れなかった。

第23話 優しい人
2026/09/22 21:43
第31話 明日から
2026/09/23 05:36
第34話 週に一度
2026/09/23 05:40
第36話 保証金
2026/09/23 05:45
第39話 冬の底
2026/09/23 05:47
第51話 断る理由
2026/09/27 06:12
第58話 謝罪
2026/09/27 15:30
第62話 二十万円
2026/09/27 22:11
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。