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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

王国が殺し損ねた黒薔薇

作者:ルシフェル
最新エピソード掲載日:2026/11/03
「お父さんはここにいるもん!!」
幼い少女の叫びを、王都の霊晶灯は無慈悲に拒絶した。
『該当する公名は存在しません』

目の前に確かに生きている人間の名前が、公的な記録から消えている。昨日まで親しくしていた者たちでさえ、その名前を思い出せない。

魔導と祈祷の大国、ヴァルトグレイズ王国。
人々を守る巨大結界《白冠》の下で、ある日、213人もの住民の名前が記録から消失する事件が起きた。

公爵令嬢リゼリア・ノワールヴェイン、17歳。
聡明で気位が高く、父親とのチェスにも本気で勝とうとする彼女は、父アルベルトとともに事件の真相を追い始める。
しかし、その先に待っていたのは、父の拘束と、自らに下された反逆者としての死刑判決だった。

国が反逆者と呼ぼうとも、自分の生き方まで決めさせはしない。
少女は魔札と知略を武器に、王国が与えた名前を拒絶する。
そして、彼女は《黒薔薇》となった。

3年後。

人間を番号で管理する者たちに銃口を向ける、皮肉屋の銃士カルマ。
人々を守るため、信仰と制度の在り方を問い続ける、星盾の審問官シュテル。
それぞれ異なる信念を持つ3人の運命が交わるとき、王国を支える巨大な仕組みの裏側が、少しずつ姿を現していく。

人々を守るための制度は、誰の犠牲によって成り立っているのか。
名前とは何か。存在とは何か。
そして、自分の人生を選ぶ権利は、誰のものなのか。

これは、王国が殺し損ねた1人の令嬢と、彼女に出会った者たちが、奪われたものを取り戻そうとする物語。
第21話 黒い招待状
2026/10/22 20:47 (改)
第22話 仮面の下の公名
2026/10/22 20:48 (改)
第23話 無名簿
2026/10/23 13:26 (改)
第24話 船底に届く歌
2026/10/24 04:23 (改)
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