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『境界断ちのノベェンタ』 〜「観測者が意思決定した瞬間、世界線は収束します」意識高い系エリート社畜、たまに世界を救う

作者:nobunobuwo
最新エピソード掲載日:2026/05/18

 ブラック企業勤務。
 残業月百時間超。
 友人ほぼゼロ。

 だが――野部遠汰(のべ・とおた)は知っていた。

 この世界は、“観測”によって形を決めている。
 
 地方化学メーカー勤務の社畜・野部遠汰。
 昼は理不尽な修正依頼に追われ、夜は株価と世界情勢を眺めながら終電を逃し、コンビニ飯で生存している。

 そんな彼には、誰にも知られていない裏の顔があった。

 深夜。
 世界の“境界”が軋む時――彼は異世界へ呼ばれる。

 異世界での名は、《境界断ちのノベェンタ》。

 空間崩壊。
 神話級生命体。
 国家消滅級災害。
 観測しただけで脳を侵食する禁術。

 世界の外側から侵食してくる“何か”を相手に、ただ一人で戦う存在。

 だが本人には、まるで緊張感がなかった。

「人類って、未知のものを理解できないと、とりあえず“名前を付けて管理した気になる”習性あるんですよね。怪異とか災厄とか神とか、あれだいたい“理解不能な現象への仮ラベル”です。だから恐怖って、実体より“認識できない状態”の方が強い。ちなみにネコが狭い箱を見ると入りたがるのも、四方を囲まれると外敵への警戒コストが下がるかららしいです。生物って結局、“不確定要素を減らしたい”んですよ。国家も文明もだいたい同じです」

 延々と続く量子論。
 空気を読まない長話。
 なのに、その言葉は時折、世界法則そのものを見抜いている。

 現実世界では、ただの社畜。
 異世界では、災厄すら処理する修正者。

 空が裂ける。
 因果律が壊れる。
 世界を書き換える“外側”が侵食を始める。

 それでも野部遠汰は、眠そうな顔のまま呟く。

「まあ現実って、“最も矛盾が少ない解釈”が採用され続けた結果ですからね」

 これは、

 現実世界8割。
 異世界2割。

 量子論オタクの社畜が、
 ちょいちょい世界を救う物語。
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