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失恋したギャルの「彼氏としたかったこと」に、なぜか俺が付き合っています。

作者:ころもぐら
最新エピソード掲載日:2026/11/03
「一枚余ってるんだけど、行かない?」

休日は一人で知らない街を歩く。それで十分楽しかった俺、三原航平を水族館へ誘ったのは、隣の席のギャル・藤崎莉緒だった。

明るくて、おしゃれで、友達も多い彼女。でも、そのチケットは、片想いの先輩を誘うために買ったものらしい。

告白できないまま、先輩には恋人ができたという。

俺が誘われた理由は分かっている。水族館にも興味があったし、余った一枚を無駄にすることもない。だから、一緒に出かけるだけのつもりだった。

ところが、学校では見慣れた彼女が、私服で待ち合わせ場所に現れると、うまく言葉が出てこない。

道を間違えて二人で笑い、同じ水槽の前で足を止める。写真を撮れば距離が近すぎて、昼飯を食べれば「こういうの、初めて」と照れくさそうに笑う。

その帰り道、彼女が見せてくれた手帳には、こんな見出しがあった。

『彼氏としたいこと』

違う味のアイスを交換する。
私服を一緒に選ぶ。
一日が終わる前に、次の約束をする。

「今日、楽しかったから。そこはいいかなって」

そう言って、水族館の項目にチェックをつける彼女と、少しずつ手帳の憧れを叶えていくことになる。

けれど、一つ予定を終えるたび、俺は次に会う理由が欲しくなった。

彼女が思い描いていた相手は、俺じゃない。
それでも、次の待ち合わせで彼女を見つけるのは、俺でありたい。

失恋したギャルと、誘う勇気のない男子。
「したかったこと」から始まる、不器用で甘い青春ラブコメ。
第7話 隣で見る人
2026/10/18 22:00
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