第60話 四人分の、次の予定
十二時まであと五分というところで、駅の時計の下に拓海が現れた。俺が手を上げると、彼は上着のポケットからスマホを出しながら近づいてくる。
「店、ちゃんと見てきた」
「写真じゃなくて?」
「今、入口まで。看板のメニューと、送ったやつ一緒だった」
彼が画面を見せたので、俺も顔を寄せた。食べたい物を選べそうだからと四人で決めた洋食屋は、駅から歩いて七分ほどだ。予約はしていないが、まだ空いた席があったという。
「何食べるかは決めた?」
「ハンバーグ。お前は?」
「迷ってる。店で見る」
そう答えた時、莉緒と高瀬さんが通りの向こうから来た。二人で何か話していて、高瀬さんが首を振ると、莉緒が声を立てて笑う。俺を見つけても話を切らず、すぐ横まで来てから、お待たせ、と手を振った。
「妹が、紗季の服借りようとしてたんだって」
「まだ貸すって言ってないのに、自分の予定に入れてるの」
高瀬さんは困ったように言ったが、怒っているわけではなさそうだった。結局貸すのかと拓海が尋ねると、自分が着ない日なら、と答える。
「まず聞いてほしいんだよね。駄目って言いたいわけじゃなくて」
「分かる。俺も弟に言う」
俺が頷くと、莉緒は、今日の服もお姉ちゃんと見た時のだよ、と自分の袖を引いた。薄い色の上着は前を開けていて、下に着た服の模様がのぞく。見覚えのある物と違う着方になっている気がしたが、すぐに正しく言える自信がなく、まず似合ってると伝えた。
「ありがとう。今日は歩くから、靴は楽な方」
彼女が足もとを見せると、高瀬さんが、転ばないでね、と笑う。莉緒は見せているだけだと言い返し、四人で店へ歩き始めた。
制服ではない四人が並ぶと、教室で弁当を食べる時より少しだけ距離を意識する。それでも拓海は信号を渡る前からハンバーグの話を始め、高瀬さんはまだ注文していないと返した。俺も笑い、莉緒が横で笑う声を聞いた。
店では四人掛けの席を案内された。奥に高瀬さんと莉緒が並び、俺は莉緒の向かいへ座る。拓海は鞄を足もとへ置いたあと、メニューを二人の方へ渡した。
「先見ていいよ。俺、決まってるから」
「早い。じゃあ、見せて」
莉緒が受け取り、高瀬さんと相談しながら写真を指す。俺にも別のメニューが渡され、拓海の言ったとおり、送ってもらった内容と同じだと分かった。
俺はオムライスにしようかと思っていたのだが、隣の席へ運ばれた料理を見て迷い始めた。鉄板の上にソースが落ちる音がして、拓海もそちらを見る。
「決まってたんじゃなかったのか」
「決まってるけど、見るのはいいだろ」
彼が笑い、俺も頷いた。莉緒はチキンのプレート、高瀬さんはオムライスを選ぶという。俺が同じにしようかと口にすると、高瀬さんが、先に私が言ったから変える必要ないよ、と返した。
「いや、真似されたと思われる心配じゃなくて。隣のがうまそうで」
「それは分かる。見たら迷うよね」
彼女はメニューをもう一度こちらへ向けた。全部を見直すと余計に決まらなくなりそうで、俺は最初に食べたかったオムライスにする。拓海も結局ハンバーグのままだった。
注文を伝え終わると、テーブルの上が急に静かになった。店員が置いた水をそれぞれ一口飲み、莉緒が鞄の持ち手を椅子の背へ掛け直す。
「何か、ちゃんと休みっぽい」
彼女が言うので、俺は制服じゃないからかなと答えた。高瀬さんは、昼のチャイムを気にしなくていいのが嬉しい、と笑う。
「いつも、そろそろ片付けなきゃって時計見るから」
「今日は、食べ終わってすぐ授業じゃないな」
拓海も頷き、俺はそれを聞いて、四人でここへ来てよかったと思った。二人で会う楽しみとは別に、こういう昼も残っていてほしかった。
料理を待つ間に、春休みの予定を少しずつ話した。拓海は家族と出かける日があり、高瀬さんは妹の用事に付き合うかもしれない。莉緒は姉と布を見に行きたいと言い、俺は弟と本屋へ行く話をした。
「みんな、きょうだいの話してるね」
莉緒に言われ、確かにと笑った。進路や勉強の予定だけを並べるより、自分たちが家で何をしているか話す方が、久しぶりに感じるのは不思議だった。
最初に来たのは高瀬さんのオムライスだった。続いて俺の分も置かれ、莉緒のプレートと拓海のハンバーグが揃う。テーブルの上が料理で埋まると、拓海は水のグラスを端へ寄せ、狭いから気をつけて、と声をかけた。
写真を撮りたいかと莉緒に聞くと、彼女は一枚だけと答えた。高瀬さんも撮るので、食べる前にそれぞれ自分の皿を一枚写す。俺は撮らずに眺めていたが、莉緒のスマホの端から、俺の指が入っているのが見えた。
「俺、手、どけようか」
「大丈夫。航平の手って分かるの、私だけだと思う」
「そういう問題か?」
拓海が笑い、高瀬さんは、みんなに送るなら手くらい入っててもいいよ、と自分の画面を見せる。そこには四人の皿の端が写っていた。全員がいいと答えたので、あとで四人のやり取りへ送ってもらうことになった。
俺がスプーンを入れると、卵の下から温かいご飯が現れた。思っていたよりしっかり量があり、ゆっくり食べても冷めそうにない。隣では拓海がハンバーグを切り、莉緒は添えられた野菜を先に食べている。
「チキン、どう?」
「おいしい。皮、ぱりってする」
彼女はそう言ってから、俺の皿を見た。何か食べたいかと聞く前に、卵の色がきれい、と続く。俺は頷き、味もちゃんとおいしいと返した。
気になった物を全部分け合わなくても、今食べている物の話はできる。高瀬さんと同じ物を頼んだのに、彼女はご飯から、俺は卵から食べたらしく、その違いでも笑った。
拓海が自分の皿を見て、ご飯が少し余りそうだと言うと、莉緒がソースの方を指した。彼はそれを聞き、まだこっちがあったと笑う。俺たちは立派な話題を用意しなくても、昼食の間ずっと何か喋っていた。
食べ終えたあと、店の入口で待つ人が見えた。高瀬さんがそれに気づいて、そろそろ出ようかと言い、俺たちも頷く。長く座りたければ別の場所へ行けばいい。会計はそれぞれ自分の分を払い、俺と高瀬さんのオムライスは九百円だった。
外へ出ると、食事の間に少し風が強くなっていた。莉緒が髪を耳の後ろへ寄せ、拓海が駅の方を向く。
「このあと、どうする?」
彼の言葉を待っていたように、高瀬さんが本屋を挙げた。俺も行きたいと答える。莉緒は雑貨の売場も見たいと言い、拓海はどちらでも大丈夫だが、三時半くらいには帰るつもりだと教えてくれた。
俺は時計を見て、両方寄れそうだと伝えた。全部の時間を四人で同じように使うかは、行ってからでも相談できそうだった。
駅ビルの本屋へ入ると、俺と拓海は文庫の棚へ、高瀬さんは実用書の方へ向かった。莉緒は最初、俺の隣を歩いていたが、服の本の置かれた場所に気づくと、あっちも見たいと言う。
「俺、こっち見てから行く」
「うん。あとでね」
彼女は笑って離れ、俺は背表紙を追った。二人で出かけている時にも、同じ棚にずっと並ぶとは限らない。今日は四人なので、誰がどこにいるか確かめたあとなら、もう少し自由に動けた。
弟に勧められそうな本を一冊見つけた。だが、自分ではまだ読んでいないので、これなら絶対好きだとは言えない。題材を覚えておき、本人と来た時に見てもらおうと考えた。
拓海は本を一冊手に取り、あらすじを読んでいる。俺が声をかけると、前に気になっていた物だと教えてくれた。
「買う?」
「今日は買う。帰りに寄るつもりだったから、ちょうどよかった」
彼は自分で会計へ向かい、俺はもう少し棚を見た。横に誰かがいてもいなくても、読んでみたい物を探す時間は面白い。その中で、あとで話したいことも一つ増えた。
莉緒のいる棚へ行くと、彼女は開いて見られる本を眺めていた。俺に気づき、この形、さっき歩いてる人が着てたのに近い、と小声で話す。俺はすぐ思い出せず、どの人か聞いた。
「店を出る時の、長い上着の人。後ろに切れ目あったでしょ」
「ああ、あれ。歩くと開いてたやつ?」
「そう。それで、こういう形なのかなって思って」
莉緒は本を閉じ、元の場所へ戻した。今買うというより、何が書いてあるのか見たかったらしい。俺が自分の知っている本の話をすると、彼女は今度弟と行くんだっけと尋ねた。
「まだ日、決めてない。行ける日にって話しただけ」
「そっか。私も、お姉ちゃんと買い物の日、これから」
そこへ高瀬さんが来て、もう見終わったかと聞いた。彼女は欲しかった本の場所が分かったが、家にある分を確かめてから買うと言う。拓海だけが小さな袋を持って戻り、四人で売場を出た。
雑貨の売場では、莉緒と高瀬さんが棚の前で足を止めた。俺は少し離れた場所から、二人が同じ物を見て違うことを言うのを聞いていた。
「この色、妹が好きそう」
「紗季、自分用は?」
「私はこっち。でも、今使ってるのまだある」
高瀬さんの手が別の棚へ移り、莉緒もついていく。どちらも誰かのために選ぶだけではなく、自分の好きな物の話をしていた。
拓海は俺の隣で、小さな収納の箱を眺めた。見た目が同じでも、引き出しの開く向きが違う。置き場所によって使いやすさが変わるなと彼が言い、俺も頷く。
「俺、机の上だと、横に開くと邪魔になる」
「俺は前だと、ノート置いたら開かなくなる」
試しに動かせる見本だけを確かめ、結局どちらも買わなかった。すぐに要るわけではないし、机の空いている場所を測っていない。彼が見たことをそのまま言うので、俺も自分の使い方を話せた。
莉緒が戻ってきて、何を見ていたのか尋ねる。説明すると、彼女は二人とも机に物置きすぎじゃない、と笑った。
「否定できない」
俺が答えると、拓海も片付けたばっかりだけど、と肩をすくめた。高瀬さんまで、片付けたあとに場所が分からなくなる物があると言い出し、結局みんな似たようなことをしていた。
店を出たあと、建物の中の休憩できる場所へ向かった。四人並べる椅子はなかったので、向かい合う二つのベンチへ二人ずつ座る。俺と莉緒、向かいに拓海と高瀬さんという並びだった。
さっきから莉緒と隣にいるのは初めてで、肩の位置が少し気になった。彼女は俺の方を見て、どうしたの、と聞く。
「向かいから見てたから、今、近いなって」
「学校でも隣に来るじゃん」
「それは、そうだけど」
拓海が水を飲みながら笑い、高瀬さんは、三原くんの言いたいことはちょっと分かる、と言った。俺は助かったような顔をしたらしく、莉緒がそれを見てまた笑う。からかわれて嫌な感じはなく、ただ、隣にいるのが嬉しいと自分で言ってしまったようで恥ずかしかった。
休憩の間、春からの学校の話になった。クラスがどうなるかはまだ分からない。拓海は、俺と三年同じだったら三年連続だな、と言った。
「一年の時からだもんな」
「さすがに、俺の顔も見飽きただろ」
「まだ使ってない話題、あるだろ」
俺が返すと、彼は何の在庫だよと笑った。高瀬さんが、隣じゃなくても喋りに来ればいい、と言い、莉緒も頷く。
その言葉は前にも聞いたが、今日は学校の外に四人でいる。教室が用意されていなくても、待ち合わせを決めて会えているのだから、考えるだけの話ではなかった。
「三年になったら、毎週こういうのは難しいかもしれないけど」
俺が言うと、拓海は頷いた。
「俺、今日は昼だけのつもりだったけど、結構いろいろ見れた。飯だけの日もあっていいだろ」
「うん。長い予定じゃなくても呼んでほしい」
高瀬さんが答え、莉緒は自分もそうしたいと言った。誰かのために時間を全部空けておく約束ではなく、会いたい時に声をかけてよいと分かる方が、俺にはありがたかった。
そのあと、高瀬さんが急に俺を見た。
「三原くん、今度の写真のやつ、どんなところ行くの?」
「写真のやつ?」
「莉緒が、春になったら坂のあるところ行きたいって話してたから」
莉緒は、まだ日決めてないよ、と付け加えた。俺は、初めて行く駅の上の方で、道が少し曲がって見えるところが気になっていると説明する。
拓海が地図見せてと言うので、自分のスマホでその場所を開いた。初めての水族館の帰りから保存している場所も同じ中にはあるが、今日は今話している道だけを見せる。余計に隠す動作はせず、目的の位置を大きく表示した。
「結構坂だな。上まで歩いたら、腹減りそう」
「またご飯の話になった」
莉緒が笑い、俺もつられて笑った。高瀬さんは途中に休める場所があるとよさそうと言い、俺は下調べをもう少ししてから誘うつもりだと答えた。
莉緒は俺の画面をのぞき、暖かい日に行きたいね、と言った。俺は頷いたが、その場で二人の予定だけを長く話すのはやめ、画面をしまう。今日は四人で会っているので、彼女がそのあと高瀬さんへ向けた話も聞いていたかった。
三時を少し過ぎたところで、拓海がそろそろ帰ると言った。高瀬さんも一緒に駅まで戻ることになり、俺たちも立ち上がる。
帰り道では、行きよりも列がばらけた。前に拓海と莉緒、後ろに俺と高瀬さんが並び、横断歩道の前でまた四人が近くなる。彼女は前の二人を見てから、今日、莉緒楽しそうだね、と俺へ言った。
「うん。俺も楽しい」
「それは、見てたら分かる」
高瀬さんは笑ったが、そのあとに何かを探るような質問は続かなかった。俺は、店をみんなで決められてよかったと話し、彼女もまた行きたいと言った。
駅に着くと、拓海が買った本の袋を持ち直し、今日は誘ってよかったと言った。俺も来てよかったと返す。高瀬さんがさっきの写真を忘れないうちに送るねと言い、その場で四人のやり取りに一枚届いた。
料理の端と、四人分の手が少しずつ入っている。俺は画面を見て、学校の昼食とは違う一日が、一枚に残ったと思った。
帰る方向が分かれるところで、拓海と高瀬さんへ手を振った。二人がそれぞれ歩き出すのを見送り、俺と莉緒も改札の前から離れる。もう少しだけ一緒にいたいかと聞くと、彼女は頷いた。
「ちょっと歩こ。ずっと座ってたから」
「途中、結構立ってたけど」
「じゃあ、航平と二人で歩きたい」
言い直されると、俺はすぐ頷いてしまった。莉緒は分かってるでしょと笑い、俺の手に指を寄せる。手袋をしなくても大丈夫なくらいの日差しが残っていて、そのまま手をつないだ。
駅の近くを短く回るだけにして、俺たちは人通りの少ない側の歩道を選んだ。莉緒は先ほどの写真を見せ、手が入っているのも結構いいねと言う。
「ちゃんと四人いた感じする」
「いたんだからな」
「そうなんだけど。料理だけだと、何人で来たか分かんないじゃん」
俺は笑い、確かにと答えた。景色の写真でも、自分が誰とそこへ行ったかは覚えている。それでも、写真の中に一緒にいる気配が残るのは、彼女に教えてもらって好きになったところだった。
「今日は、航平が紗季と喋ってるのも見れたし」
「普段も喋るだろ」
「喋るけど、学校じゃないと、また違うから」
俺は頷き、莉緒が拓海と先を歩いていた時の話をした。二人は店のご飯の量について、まだ意見が違っていたらしい。
「大野くん、もうちょっと食べてもよかったって言うんだもん」
「食べられたんだろうな」
「うん。そこは私じゃ分かんないから、次は自分で決めてもらう」
彼女はそう言って笑った。俺たち四人のうち、誰かの希望を全部知っている人はいない。だから、聞いたり、今日は違うと言われたりして、その日の過ごし方を決めていた。
歩道の端に小さな植え込みがあり、明るい葉が風で揺れた。俺が見ていると、莉緒も足を緩める。写真を撮りたいかと聞かれたので、一枚だけと答え、手を離した。
スマホを出して角度を変える間、彼女は少し先で待っていた。撮り終えて声をかけると、今度は莉緒がここから見て、と指す。同じ葉でも、向こうの壁が背景になると色が違って見えた。
「俺、最初こっち向いてた」
「うん。こっちもかわいいと思って」
もう一枚だけ撮り、二人で並べて見た。どちらを残すか決めきれず、今日は二枚ともにする。彼女はそれでいいじゃんと笑い、俺も頷いた。
彼女と同じ物を見ていても、同じ方から見ているとは限らない。それを大きな言葉で説明するより、隣から、こっちも、と呼ばれる方が好きだった。
駅へ戻る途中、俺は坂の道へ行く日の相談をした。春休みの残りで、午後が空く日をそれぞれ確かめたい。莉緒は自分も行きたいと答えたあと、雑貨の催しも日程が分かってきたと話す。
「今日、両方決めようとしなくていい?」
「うん。家に帰って予定見てからにしよう」
彼女が頷き、俺は、自分から誘うと言ったのを忘れていないと付け加えた。莉緒は笑って、知ってる、と返す。
「今日も、二人で歩こうって聞いてくれたし」
「短いけど」
「短いから数えない、は無し」
そう言われると、俺はつないでいた手を少し握り直した。会う長さを競わなくても、今ここにいたいことは伝えられていた。
改札の前で手を離し、帰ったら連絡すると話した。好きだよと言うと、莉緒は少し目を細め、私も好き、と答えてくれた。四人で笑った日が、二人だけの言葉で終わるのも嬉しかった。
帰宅すると、弟が本屋に行ったのかと聞いた。今日は友達と寄っただけで、約束を忘れたわけではないと答えると、そんなに怒ってない、と笑われた。
「一冊、気になったのあった。今度見てみる?」
「うん。俺も見たいのあるって言ったじゃん。そっちも探す」
俺は分かったと返し、互いに空く午前がないか家の予定を見た。数日後なら二人とも出られそうで、母にも昼までに戻るつもりだと伝える。弟と出かける予定が一つ、実際の日付になった。
部屋へ戻ると、四人の写真にそれぞれ短い返事がついていた。俺も今日はありがとうと送り、拓海へは店を見てきてくれた礼を付け加えた。彼から、次は別のとこも行こう、と返ってくる。
その下に、莉緒から個別の連絡が届いた。家の予定が分かったので、坂の道へ行く候補の日を送ってくれたのだ。俺も自分の分を見て、返事をする。
今日会ったばかりなのに、もう次が楽しみだった。俺は机の上のカレンダーへ予定を書き、一人で進める分の勉強の時間も、その隣に残した。




