「獣臭い令嬢」と婚約破棄されましたが、王国の魔獣はぜんぶ私に懐いています 〜辺境で預かり屋を始めたら、討伐一筋の辺境伯まで懐いてしまいました〜
最終エピソード掲載日:2026/09/23
「獣臭い女を、王妃にはできない」——そう言って婚約を破棄した王太子の騎獣は、その日、わたくしにだけ鼻を寄せてきました。
エルナ・ウィスタリアの魔力は、香りが薄い。貴族としては失格で、幼い頃からずっと「獣臭い」と嗤われてきました。
けれど魔獣たちは、その匂いを「敵ではない」と受け取ります。だからエルナは、彼らが何に困っているのかが分かるのです。餌が合わないのか、寝床が悪いのか、それとも——人間の側が間違っているのか。
追放された先は、魔獣を斬ることしか知らない辺境。エルナはそこで小さな看板を掲げます。「魔獣預かり屋」。
『斬らずに済むかどうか、見るだけなら無料』
討伐隊が匙を投げた黒狼は、彼女の前でだけ、腹を見せました。
一方その頃、王都では王家の騎獣が一頭残らず言うことを聞かなくなっていたそうですが——もう、わたくしには関係のないことですね。
斬るのではなく、診る。ざまぁは遠くで勝手に進みます。
もふもふが懐く話が好きな方、無愛想な男が獣より先に絆されるのが好きな方へ。
エルナ・ウィスタリアの魔力は、香りが薄い。貴族としては失格で、幼い頃からずっと「獣臭い」と嗤われてきました。
けれど魔獣たちは、その匂いを「敵ではない」と受け取ります。だからエルナは、彼らが何に困っているのかが分かるのです。餌が合わないのか、寝床が悪いのか、それとも——人間の側が間違っているのか。
追放された先は、魔獣を斬ることしか知らない辺境。エルナはそこで小さな看板を掲げます。「魔獣預かり屋」。
『斬らずに済むかどうか、見るだけなら無料』
討伐隊が匙を投げた黒狼は、彼女の前でだけ、腹を見せました。
一方その頃、王都では王家の騎獣が一頭残らず言うことを聞かなくなっていたそうですが——もう、わたくしには関係のないことですね。
斬るのではなく、診る。ざまぁは遠くで勝手に進みます。
もふもふが懐く話が好きな方、無愛想な男が獣より先に絆されるのが好きな方へ。
第1話 その仔、明日には走れなくなりますよ
2026/07/24 17:00
第2話 魔獣預かり屋、本日開業(客はゼロ)
2026/07/24 18:00
第3話 その子、怒っていません。痛いんです
2026/07/24 19:00
第4話 雇われました。ただし、獣の言い分を聞く条件で
2026/07/24 20:00
第5話 王都の騎獣が、一頭残らず言うことを聞かなくなったそうです
2026/07/24 21:00
第6話 寝床を替えただけです
2026/07/24 22:00
第7話 あなたが謝ることでは、ありません
2026/07/24 23:00
第8話 戻ってこいと書いてありました
2026/07/25 18:00
第9話 使者の方、少し下がっていただけますか
2026/07/26 18:00
第10話 わたくし、もう厩舎番ではありませんので
2026/07/27 18:00
第11話 魔獣管理局長は、獣を見ませんでした
2026/07/28 18:00
第12話 この子、薬の匂いがします
2026/07/29 18:00
第13話 匂いは、嘘をつけません
2026/07/30 18:00
第14話 剣を下ろしてください。三十秒でいいので
2026/07/31 18:00
第15話 この暴走は、誰かが起こしました
2026/08/01 18:00
第16話 鞭の音を覚えている荷役獣
2026/08/02 18:00
第17話 危険個体登録制のお知らせ
2026/08/03 18:00
第18話 侯爵家の小さな使い魔
2026/08/04 18:00
第19話 七年前の、王都の厩舎から
2026/08/05 18:00
第20話 十年分の頁が、樽の数を指しました
2026/08/06 18:00
第21話 あのとき、剣を下ろした理由
2026/08/07 18:00
第22話 ティムが手を伸ばした日
2026/08/08 18:00
第23話 獣は、覚えています
2026/08/09 18:00
第24話 国防だとおっしゃいました
2026/08/10 18:00
第25話 実験場は、この谷にありました
2026/08/11 18:00
第26話 わたくしの匂いの、正体
2026/08/12 18:00
第27話 三十秒だけ、待ってください
2026/08/13 18:00
第28話 香を捨てろ
2026/08/14 18:00
第29話 今度は、こちらの番です
2026/08/15 18:00
第30話 懐くということ
2026/08/16 18:00
第31話 看板は、荷車のいちばん上に
2026/08/24 18:00
第32話 王都の門は、黒狼に慣れていません
2026/08/25 18:00
第33話 香が強すぎるのです
2026/08/26 18:00
第34話 厩舎番ではなく、預かり屋として
2026/08/27 18:00
第35話 祭りの夜だけ、吠える子
2026/08/28 18:00
第36話 厩の掃除は、朝が早い
2026/08/29 18:00
第37話 等級表に、鼻はありません
2026/08/30 18:00
第38話 甥御さまは、香りが濃い
2026/08/31 18:00
第39話 牧の朝に、栗毛が一頭
2026/09/01 18:00
第40話 ノクスが、敷居を跨いだ日
2026/09/02 18:00
第41話 十四頭ぶんの、寝藁から
2026/09/03 18:00
第42話 匿名の依頼主は、香水がきつい
2026/09/04 18:00
第43話 あたしが騎士をやめた理由
2026/09/05 18:00
第44話 谷の柵に、焼印がありました
2026/09/06 18:00
第45話 王宮の香に、底があります
2026/09/07 18:00
第46話 大公殿下は、名前を間違えません
2026/09/09 18:00
第47話 お預かりします。殿下の騎獣でも
2026/09/10 18:00
第48話 守るという言葉の、使い方
2026/09/11 18:00
第49話 樽は、夜に動きます
2026/09/12 18:00
第50話 暴れさせたいのは、どちらですか
2026/09/13 18:00
第51話 逃がした獣は、生きていました
2026/09/14 18:00
第52話 処分簿の、十七頭目
2026/09/15 18:00
第53話 尻尾は、切って捨てるものだそうです
2026/09/16 18:00
第54話 危険個体登録、第四条
2026/09/17 18:00
第55話 綱を、咥えてきたのです
2026/09/18 18:00
第56話 証人は、吠えません
2026/09/19 18:00
第57話 香を焚いても、誰も来ない
2026/09/20 18:00
第58話 王家の紋の、使い道
2026/09/21 18:00
第59話 ウンブラは、振り返りました
2026/09/22 18:00
第60話 居場所ということ
2026/09/23 18:00