『俺を嵌めた相棒が、異世界で敵国の宰相になっていた ─ 戦略コンサルタント、銀貨五枚で王国を買う』
最新エピソード掲載日:2026/06/17
深夜、空のオフィスで、書きかけのメールを打っていた。
戦略コンサルタント・高木稜、四十二歳。その日、十五年の相棒・神崎玲に偽造証拠で嵌められ、会社を追われていた。気がつけば、見知らぬ路地裏に立っていた。
──異世界、アウレリア王国。
千年前に隣国ハーゲン帝国に敗れ、属国として生きてきた小さな国。毎月、民は徴用令で鉱山へ送られ続けてきた。属国条約の更新が、半年後に迫っていた。王宮の広場で、若き王レオンは、三日眠らずに動けずにいた。署名しても、拒んでも、国は壊れる。
稜は、広場に割り込んだ。
「陛下。──三つの案を持ってくる参謀を、信用してはいけません」
契約料、銀貨五枚。こうして稜は、アウレリア王国の参謀となった。
王女セレネ、書記官助手ロッテ、冥書庫の少年クロヴィス、元傭兵ブラン。四人の若き弟子と共に、稜は千年の条約の、書き直しを始める。
契約の翌月、深紅の封蝋の書状が届く。
差出人は──ハーゲン帝国宰相、神崎玲。
前世で、稜を嵌めて、葬った男。
「青の街道の村、月影亭にて、お待ちしております。
──稜。この世界でも、逃げるなよ」
二人の参謀の、千年を巡る対局が、始まる。
戦略コンサルタント・高木稜、四十二歳。その日、十五年の相棒・神崎玲に偽造証拠で嵌められ、会社を追われていた。気がつけば、見知らぬ路地裏に立っていた。
──異世界、アウレリア王国。
千年前に隣国ハーゲン帝国に敗れ、属国として生きてきた小さな国。毎月、民は徴用令で鉱山へ送られ続けてきた。属国条約の更新が、半年後に迫っていた。王宮の広場で、若き王レオンは、三日眠らずに動けずにいた。署名しても、拒んでも、国は壊れる。
稜は、広場に割り込んだ。
「陛下。──三つの案を持ってくる参謀を、信用してはいけません」
契約料、銀貨五枚。こうして稜は、アウレリア王国の参謀となった。
王女セレネ、書記官助手ロッテ、冥書庫の少年クロヴィス、元傭兵ブラン。四人の若き弟子と共に、稜は千年の条約の、書き直しを始める。
契約の翌月、深紅の封蝋の書状が届く。
差出人は──ハーゲン帝国宰相、神崎玲。
前世で、稜を嵌めて、葬った男。
「青の街道の村、月影亭にて、お待ちしております。
──稜。この世界でも、逃げるなよ」
二人の参謀の、千年を巡る対局が、始まる。
【第一部】【第一章】参謀、王宮に立つ
三案を並べる参謀は、信用するな
2026/04/19 17:02
(改)
判断できない王と判断してみせた王女
2026/04/20 17:00
(改)
鍋汁の食卓に、十五年越しの書状が届いた
2026/04/21 06:00
(改)
書状を燃やさなかった夜
2026/04/22 06:00
冥書庫、夜の門がひらく
2026/04/23 06:00
【第一部】【第二章】契約の女、十年の秤
緑の葉で、一人泣く女
2026/04/24 20:40
娘が、死ぬかもしれない
2026/04/25 20:40
鎖の音は、街道で聞こえた
2026/04/26 20:40
港湾区に鎖の音がする
2026/04/27 20:40
契約書の裏に一行あった
2026/04/28 20:40
月影亭、十五年ぶりの盤
2026/04/29 20:40
父娘の、書類室
2026/04/30 20:40
二重スパイの、涙
2026/05/01 20:40
【第一部】【第三章】最後に剣を抜いた男
錨酒場で酒に溺れる男
2026/05/02 20:40
霧峰で五百人が死んだ
2026/05/03 20:40
組織の、失敗だった
2026/05/04 20:40
二十年ぶりに剣を握る
2026/05/05 20:40
かもめ亭で、二十年が終わる夜
2026/05/06 20:40
【第一部】【第四章】記録する者、言葉で勝つ者
冥書庫の、記録する少年
2026/05/07 20:40
弟子入りの、一筆
2026/05/08 20:40
雨の夜母の声がした
2026/05/09 20:40
速記という、武器
2026/05/10 20:40
元傭兵の、粗野な笑み
2026/05/11 20:40
剣より言葉が速い
2026/05/12 20:40
剣を使わずに勝つ
2026/05/13 20:40
【第一部】【第五章】四十年、沈黙の宰相
四十年の宰相
2026/05/14 20:40
三案を出し続けた理由
2026/05/15 20:40
古樽屋の、四十二年
2026/05/16 20:40
中継ぎを生きた宰相、涙する
2026/05/17 20:40
月の庭に、古い盤があった
2026/05/18 20:40
【第一部】【第六章】ロッテという、娘の成長
王と盤を挟む夜
2026/05/19 20:40
夢に、兄上が立っていた
2026/05/20 20:40
遺書の最後に一行あった
2026/05/21 20:40
十年の呪いが、解ける
2026/05/22 20:40
法文の、抜け穴
2026/05/23 20:40
弟子に、負けてやる師
2026/05/24 20:40
視察官との、第二戦
2026/05/25 20:40
【第一部】【第七章】契約の更新日
四大国の使者が、来る
2026/05/26 20:40
春芽祭の、笑い声
2026/05/27 20:40
月の庭、三人で過ごす夜
2026/05/28 20:40
視察団、到着
2026/05/29 20:40
ヴェロニア商人、試しに来る
2026/05/30 20:40
サルマティアの、馬乳酒
2026/05/31 20:40
オスタールから、沈黙の僧が来た
2026/06/01 20:40
ハーゲンが、名前を出した
2026/06/02 20:40
神崎、と聞いて、凍りつく
2026/06/03 20:40
月の庭で、「なぜお前も」
2026/06/04 20:40
王が、初めて、自ら決めた日
2026/06/05 20:40
脅迫状が、届いた
2026/06/06 20:40
契約は、延長される
2026/06/07 20:40
【第二部】【第一章】契約の翌朝、新しい戦の始まり
契約の、翌朝届いた密書
2026/06/08 20:40
セレネ、対外交渉案を書く
2026/06/09 20:40
ロッテの家、五人の食卓
2026/06/10 20:40
クロヴィス、裏の冥書庫への扉
2026/06/11 20:40
ブラン、刺客との夜
2026/06/12 20:40
カスパル、戦時体制を組むそして机の整理
2026/06/13 20:40
【第二部】【第二章】霧峰の真相
祖父の名前
2026/06/14 20:40
アルデス公と、北への旅
2026/06/15 20:40
国境の山の砦
2026/06/16 20:40
将軍の二十年、クルビット家の名
2026/06/17 20:40