ブラック・パペット　

　24才、独身彼女無しのおれは、勤め先の幼稚園にある蔵の中で作業中に大怪我を追ってしまった。たまたま見つけた犬の形をした手人形（パペット）を腕にはめてみたところ、パペットは本物の仔狼のように動きだし、おれの命を救ってくれた。
　ハハーンと名乗るパペットの正体は古の犬神で、装着した者が本気で願うのなら、どんな願いでも叶えてくれるという。
　試しに1億円の現金と彼女が欲しいと願ったが、わかったというだけでハハーンは何もしてくれない。
　だが、外出先のコンビニで大金を盗んだ強盗と鉢合わせしたり、とんでもなくカワイイ女子高生と知り合いになったりしたあげく、おれの手元には現金1億円と兄の命と引き換えにおれの女になると約束された女子高生楓が現れる。
　ハハーンが持つ犬神の力を封印しようと考えたが、おれの担当する園児の母親がトラブルに巻き込まれ、仕方なくおれはまたハハーンの力を使って窮地を乗り切るが、そのせいで街を牛耳るハングレ集団との闘争に巻き込まれてしまった。
　憧れの先輩を人質に取られ、ハハーンの力も封じられたまま、おれと楓はハングレ集団に挑んでいくことに。