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新約:止まった懐中時計は、神様をひとり隠している

作者:ぽんさん
最新エピソード掲載日:2026/10/21
旅のお供は、止まった懐中時計。
ただし中には、偉そうで食いしん坊な女神が住み着いている。

就職活動中、買ったばかりの懐中時計に気を取られ、不慮の事故で命を落とした大学生「久世結人(くぜ・ゆうと)」。
次に目を覚ました先で待っていたのは、時空を司る女神「フィリア・ミラ・クロノス」だった。
フィリアから異世界で二度目の人生を与えられた結人。
彼の旅のお供には止まった懐中時計がひとつだけ。

文字は読めない。魔法は初心者。剣だって素人。
頼みの女神は口を出すが、何でも片づけてくれるわけではない。
それでも結人は、魔法を観察し、試し、失敗しながら、この世界で生きる方法を覚えていく。

最初の街で出会ったのは、値札を付けられた少女。
「役に立たなければ、ここにいてはいけない」
そう信じる少女に、食べたいものを、着たい服を、自分で選んでほしい。
けれど彼女を縛るものは、書類だけではなかった。

口うるさい女神と、少しずつ増えていく仲間たち。
賑やかな食卓も、命懸けの冒険も、行き先を決めるのは自分たちだ。

そして、止まったはずの懐中時計が再び時を刻み始めたとき――
その時計が本当に刻み始めたものは、まだ誰も知らない。

これは、止まった時計と共に始める――誰かに与えられた人生を、自分で選び直すための旅。
第一章 値札を付けられた少女は旅を選ぶ
幕間 普通の剣は一枚の銀貨を残す
第二章 狼少女は帰る場所を探す
幕間 旅の途中に昔話はいかが?
第三章 目覚めた妖狐はもう一度旅を選ぶ
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