「感情がない」と婚約破棄された宮廷薬師、辺境で防疫制度を敷いたら王国が頭を下げてきた ―戦わずに疫病を制した追放医師の再建録―
最終エピソード掲載日:2026/09/10
「お前には、感情がない」
婚約者である王女から切り捨てられ、辺境ミルドレーンへ追放された宮廷薬師エリアス=ヴェント。
だが彼は動じない。
なぜなら――この国の医療は、最初から“間違っている”と分かっていたからだ。
祈祷をやめ、瀉血を捨て、飲む水と汚れた水を分け、病人を離す。
ただ「数えて、手順を守る」だけで、灰死病に沈んでいた辺境の村は、ひと月で息を吹き返す。
やがて病は宿場町を、城壁都市を襲い、迷信にすがる宮廷医師団は患者を次々と失っていく。
王国は――彼が追放先で築いた“防疫制度”に、頭を下げるしかなくなる。
これは、剣を一度も抜かず、制度で疫病を制した追放医師の再建録。
戦争なし。ざまぁあり。
でも本質は――医療の再設計。
婚約者である王女から切り捨てられ、辺境ミルドレーンへ追放された宮廷薬師エリアス=ヴェント。
だが彼は動じない。
なぜなら――この国の医療は、最初から“間違っている”と分かっていたからだ。
祈祷をやめ、瀉血を捨て、飲む水と汚れた水を分け、病人を離す。
ただ「数えて、手順を守る」だけで、灰死病に沈んでいた辺境の村は、ひと月で息を吹き返す。
やがて病は宿場町を、城壁都市を襲い、迷信にすがる宮廷医師団は患者を次々と失っていく。
王国は――彼が追放先で築いた“防疫制度”に、頭を下げるしかなくなる。
これは、剣を一度も抜かず、制度で疫病を制した追放医師の再建録。
戦争なし。ざまぁあり。
でも本質は――医療の再設計。
第1話 「感情がない」と捨てられた薬師は、辺境で最初の命を数える
2026/07/16 17:00
第2話 祟りではない、と俺は帳面で証明する
2026/07/16 18:00
第3話 瀉血の刃を止めて、俺は村ごと救う
2026/07/16 19:00
第4話 水の道を分ければ、村は二度と倒れない
2026/07/16 20:00
第5話 数えた命が村になる、その日に王都の使者が来る
2026/07/16 21:00
第6話 査察官ヴェイル、瀉血を検分に来る
2026/07/17 19:00
第7話 権威が血を抜くその隣で、俺は数える
2026/07/18 19:00
第8話 宿場町セルレ、封鎖の判断
2026/07/19 19:00
第9話 数えた者だけが、次の死を止められる
2026/07/20 19:00
第10話 刃に刻まれていたのは、隣国の紋章だった
2026/07/21 19:00
第11話 都市ヴァルクへ、病は先回りする
2026/07/22 19:00
第12話 一万人を、どうやって数えるか
2026/07/23 19:00
第13話 封鎖か、崩壊か
2026/07/24 19:00
第14話 数字が、都市を動かす
2026/07/25 19:00
第15話 一度も剣を抜かず、都市を救った男
2026/07/26 19:00
第16話 辺境を出る朝、俺は帳面を置いていく
2026/07/27 19:00
第17話 筆頭ガレンは、瀉血が効かないことを知っていた
2026/07/28 19:00
第18話 患者に触れられないなら、井戸に触れる
2026/07/29 19:00
第19話 王都の帳面には、死んだ者の名がなかった
2026/07/30 19:00
第20話 その名簿に、わたしの弟の名前があった
2026/07/31 19:00
第21話 二十万人の都市で、誰も数えていない
2026/08/01 19:00
第22話 辺境の区画長たちが、王都の門に立っていた
2026/08/02 19:00
第23話 疫病を持ち込んだのは誰か、日付が答える
2026/08/03 19:00
第24話 三年前、筆頭はその報告を受け取っていた
2026/08/04 19:00
第25話 陛下の王都では昨日、四十一人が死にました
2026/08/05 19:00
第26話 辺境で敷いた手順が、王国の法になった日
2026/08/06 19:00
第27話 その令に、七つの子どもの名前が載っている
2026/08/07 19:00
(改)
第28話 法はできた。だが、届出は一件も増えていない
2026/08/14 19:00
第29話 字が読めない者から、数える手を作る
2026/08/15 19:00
第30話 筆頭ガレンは、俺の令に賛成した
2026/08/16 19:00
第31話 かまどの煙、四十三本
2026/08/17 19:00
第32話 彼は数えている。数え方を、書き換えて
2026/08/18 19:00
第33話 病の名を通らない数を、数える
2026/08/19 19:00
第34話 俺は一人だ、と彼は言った。私は二千三百人だ
2026/08/20 19:00
第35話 王女殿下は、灰死病である
2026/08/21 19:00
第36話 俺の令が、彼女を閉じ込める
2026/08/22 19:00
第37話 その基準を決めたのは、あなたです
2026/08/23 19:00
第38話 診なくて、けっこうです。数えてください
2026/08/24 19:00
第39話 名前のない病は、令に書けない
2026/08/25 19:00
第40話 わたくしは、この指を見られたくなかった
2026/08/26 19:00
第41話 王家が、はじめて自分の病名を書いた日
2026/08/27 19:00
第42話 線の外にいる者は、数えられない
2026/08/28 19:00
第43話 封じれば、あの船から水が消える
2026/08/29 19:00
第44話 師イグナーツは、瀉血を教える側に座っていた
2026/08/30 19:00
第45話 救えなかった一人を、名前で持ち続ける
2026/08/31 19:00
第46話 教壇は取れない。だから庭で教える
2026/09/01 19:00
第47話 分母の数字が、先に動いた
2026/09/02 19:00
第48話 俺のいない区で、第二波が止まった
2026/09/03 19:00
第49話 筆頭の椅子に、俺は立てない
2026/09/04 19:00
第50話 二つの数字が、並んで貼り出された
2026/09/05 19:00
第51話 最古の教本は、ヴェルダンの言葉ではなかった
2026/09/06 19:00
第52話 私が瀉血を信じなかった理由だ
2026/09/07 19:00
第53話 椅子に座るのは、俺ではない
2026/09/08 19:00
第54話 倒したのは、君が作った数え方だ
2026/09/09 19:00
第55話 王国の届出は、はじめて増えた
2026/09/10 19:00