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無能と追放された俺が、拾った遺物の通販サイトで現代商品無双を始めた件

作者:霞 一禾
最新エピソード掲載日:2026/11/06
剣は並、魔法は使えない。
ブラック企業で働き詰めだった三十二歳の営業マン・レイジは、異世界でも「無能」と呼ばれ、冒険者パーティーを銅貨三枚で追い出された。

行くあてもなく潜ったダンジョンで、彼は壁に埋まった奇妙な黒い板を拾う。
浮かび上がったのは、見慣れた日本語と、商品画像と、緑色の『ご注文を確定する』ボタン。

「……これ、通販サイトじゃねえか!」

注文した品は、その場で手元に届く。
水、保存食、懐中電灯、救急用品。この世界の誰も知らない現代の道具が、レイジの武器になる。

ただし代金は、この世界のお金で払わなければならない。
強い道具をいきなり買えるわけでもない。使いこなせなければ、ただのガラクタだ。

それでも、道具と段取りと営業仕込みの口八丁があれば、魔物にも勝てる。
戦う前に勝つ。それが、レイジの冒険だった。

そんな彼が出会ったのは、傷だらけのエルフの少女。
甘いお菓子に目を輝かせ、レイジの道具に驚き、時には彼以上に無茶な作戦を言い出す、不思議な相棒だった。

小さな依頼をこなすたびに、商品の種類は少しずつ増えていく。
元パーティーを見返したいわけじゃない。目指すのは、うまい飯と、清潔なベッドと、気の合う仲間との楽しい毎日だ。

それなのに、なぜか評判だけが勝手に広まっていく。

そして黒い板には、まだ誰も知らない秘密があった。

「……いや、俺はただ、便利な道具を買いたいだけなんだけど?」

これは、拾った通販サイトで平凡な男が成り上がる、ほのぼのチート冒険譚。
第4話 後編 鳴子と月夜
2026/10/25 21:00 (改)
第5話 前編 納品の朝
2026/10/26 00:00 (改)
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