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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

矽元湧離 (シリコンげん・ゆうり)―珪素紀元、激動の奔流とその終焉―

作者:無可久雅
最終エピソード掲載日:2026/06/11
収容室で目を覚ました彼は、鋼の柱に鎖で縛り付けられていた。その体内には、正体不明の腐食性液体が流れている。逃げ出した先で彼が知ったのは——国家全体が自分を追っているという事実と、自分がなぜ罪を犯したのかさえ覚えていないという衝撃だった。

時似対銘国(トキニタイメイコク)。数十億の人口を抱える鋼鉄の巨城。法律は完璧で、科学技術はこの星で最も進んでいる。そこにあるのは暴力政治ではなく、合法と民主主義と正義だけだ。特異体としての能力を失った逃亡者、珒京玹(キン・キョウゲン)。彼は「国家反逆」の罪を背負いながら、その「犯行」の記憶さえも曖昧にしか思い出せない。

地下組織が彼をかくまい、旧要塞「䬃」(サッ)が最後の隠れ家となった。しかし、軍隊、類人機、特異体、そして時似対銘国全土の二千億人による投票——すべてが彼を同じ深淵へと突き落とす。すなわち、死へ。

これは、決して引き返せない逃走の物語。

矽元涌離——嘘が崩れ去るとき、真実はその裂け目からあふれ出る。そして、別れが訪れる。

「まさかお前一人で、国家に立ち向かえると思っているのか? 珒京玹。」
第1巻 予期せぬ事態
第一章 収容事故
2026/06/09 16:45
第2巻 衆矢の的
第3卷 一息の猶予(ひといきのゆうよ)
第4卷 連鎖する弱み
第5巻 滅びの始まり
第6巻 地上の出来事(ちじょうのできごと)
第十六章 琐事②
2026/06/10 19:02
第十七章 琐事③
2026/06/10 22:54
第7巻 焼き入れで鍛えられた小隊
第8巻 矽元乱変・始(シリゲン ランヘン・はじめ)
第9巻 成す術なし
第10巻 矽元乱変・中(シリゲンランヘン・ちゅう)
第11巻 残された最後の時
第12巻 矽元乱変・終(シリゲンランヘン・つい)
第13巻 矽元湧離
第14巻 始まりから終わりまで、ただ一人
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