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『黒犬が運んできたのは、不幸ではなく恋でした』

作者:伊佐波瑞樹
最新エピソード掲載日:2026/11/04
『黒犬が運んできたのは、不幸ではなく恋でした』

黒猫が目の前を横切ると、不幸になる。

そんな迷信は聞いたことがある。

だけど、私の前に現れたのは――黒猫ではなく、大きな黒犬だった。

高校二年生の天野ひよりは、恋に悩むごく普通の女の子。

ある日、突然現れた黒犬・ノアに驚かされたことをきっかけに、その飼い主である北条真樹と知り合う。

少し無口だけれど優しい真樹。

人懐っこくて、なぜかひよりに懐いてしまったノア。

最初は偶然の出会いだったはずなのに、一緒に散歩をしたり、何気ない話をしたりするうちに、二人の距離は少しずつ近づいていく。

けれど、ひよりの心には長年想い続けてきた相手がいて、真樹にも簡単には口にできない気持ちがあった。

さらに、真樹の幼なじみや学校の友人たちとの出会いが、二人の日常に新しい変化をもたらしていく。

友情と恋の境界線。

伝えたいのに、伝えられない想い。

大切だからこそ、今の関係を壊したくない気持ち。

すれ違ったり、少しだけ嫉妬したり、何気ない一言に胸をときめかせたり。

これは、一匹の黒犬が結んだ縁から始まる、ゆっくりと恋を育んでいく高校生たちの青春ラブストーリー。

あの日、黒犬が運んできたのは、不幸なんかじゃなかった。

それはきっと、まだ名前も知らない恋の始まりだった。
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