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ハズレスキルを告げる神官ですが、追放される子にだけ「本当の使い方」をこっそり渡しています~七年で23通、全員生きていました~

作者:他力本願寺
最終エピソード掲載日:2026/10/23
「第五等級です」

そう告げた瞬間、少年の父親は、もう息子を見なかった。

ハズレスキルを授かった子どもたちは、家からも、将来の仕事からも追い出される。
下級神官ヨハンに、その判定を覆す権限はない。

ただし、彼自身のハズレスキル《注釈》には、誰にも明かしていない使い道があった。
技能の名前だけでは分からない、本当の条件を読めるのだ。

《後回し》は、傷を消す力ではない。治療を受けるまで、結果を先送りする力。
《余りもの》は、無から何かを生む力ではない。捨てられる端材を、使える材料へ戻す力。

だからヨハンは、追放される子の掌にだけ、一枚の紙を忍ばせる。
そこに書くのは、使い方と、決して越えてはいけない限界。

七年間、二十三通。
その後を知らないまま書き続けた彼のもとに、ある夜、一通の手紙が届いた。

『二十三人は、全員生きています』

――そして教会も、秘密の手紙を調べ始めていた。

外れを告げる神官と、外れと呼ばれた子どもたちが、自分の居場所を取り戻していく異世界ファンタジー。
第18話 五つの欄
2026/10/12 21:30
第27話 第二鑑定
2026/10/15 21:30
第31話 救助試験
2026/10/17 06:00
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