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「針子にでもなれば」と婚約破棄された令嬢ですが、王宮衣装室の片隅で静かに有能さがバレていきます 〜誰にも褒められない仕立て直しをしていたら、気づけば王宮中が私の針を探していました〜

作者:すずり
最新エピソード掲載日:2026/08/30
「華がない。そんなに針仕事がお好きなら、いっそ針子にでもなればいい」——婚約破棄の夜、公衆の面前で嘲笑された伯爵令嬢リディアは、本当に王宮衣装室の針子になった。ただし新品を縫わせてはもらえない、最下層の「お直し係」。

けれど祖母仕込みの針は、破れたドレスも、着る人の隠しごとも、静かに直していく。急な謁見、破れた式典外套、消えた生地の謎。直した一着ごとに、王宮のどこかで囁きが増えていく——「見事な仕立てね。誰の手?」

「冷徹の吝嗇卿」と噂される式典局長だけが、誰より先にその針の値打ちに気づいていた。

これは、捨てられた令嬢が、捨てられるはずだった物たちと一緒に、自分の居場所を縫い直していく物語。虚飾を着た人たちの化けの皮は、勝手に綻びていきます。

派手な復讐より、静かにじんわり報われる話が好きな方へ。
第1話 針子にでもなれば
2026/07/10 18:00
第3話 一晩の青
2026/07/10 20:00
第4話 指名のない指名
2026/07/10 21:00
第5話 それは、まだ使える
2026/07/10 22:00
第6話 消えた織
2026/07/11 19:00
第7話 台帳と現物
2026/07/12 19:00
第8話 縫い目は筆跡
2026/07/13 19:00
第9話 静かな包囲
2026/07/14 19:00
第11話 あら、まだいたのね
2026/07/16 19:00
第14話 封印棚の白い布
2026/07/19 19:00
第15話 建国祭の夜明け
2026/07/20 19:00
第16話 三十年前の、名前
2026/07/21 19:00
第17話 名を消された針子
2026/07/22 19:00
第21話 帳面の縫い目
2026/07/26 19:00
第22話 止まった時計
2026/07/27 19:00
第27話 焼失、と書いた手
2026/08/01 19:00
第28話 ——なりました
2026/08/01 20:00
第29話 三十年目の大礼
2026/08/02 19:00
第30話 糸の通った針
2026/08/02 20:00
第36話 返礼の船
2026/08/16 19:00
第39話 兄弟子
2026/08/19 19:00
第40話 宮の徒弟
2026/08/20 19:00
第45話 二つの手
2026/08/25 19:00
第47話 もぐり
2026/08/27 19:00
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