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その痛み、鎮痛剤じゃ治りません 〜心身の歪みが“黒い墨の霧”として視える異能の鍼師が、薬に潰される現代人を救う〜

作者:蒼野湊
最新エピソード掲載日:2026/08/26
「大丈夫です、これくらい」。その一言を言い続けた彼女は、今月もう11回目の鎮痛剤を、ぬるいコーヒーで流し込んでいた。

会社の福利厚生ブースにやってきた鍼師・柊木透の目には、社員の心身の歪みが“黒い墨の霧”として視えている。
「ツボは動きますからね。あなたが自分を押し殺した場所に、今はツボが移っているんですよ」
細い鍼が、一本。それだけで、飲み込んだままだった本音が喉からほどけていく。

けれど、この会社の霧は濃すぎた。社員を鎮痛剤で使い潰す産業医。痛みを黙らせるだけの新薬を全社へ流し込もうとする製薬会社。透は怒鳴らないし、暴かない。ただ、一人ずつ「診て」いくだけだ。積み上がった見立てはやがて、会社という一人の患者そのものを動かし、薬に頼らせていた者たちの足元を静かに崩していく。

第1部〈全36話〉完結済み。断れなかった彼女が自分の言葉で「それは、出来ません」と言えるようになるまでの半年間を、区切りまで一息に読めます。

――こんな方におすすめ
・薬でごまかしながら働いている(働いていた)方
・因果でじわりと効く「静かなざまぁ」が好きな方
・専門職の手つきと、救いのある読後感を求める方

※恋愛は淡い信頼のドラマとして進みます(ラブコメではありません)。鍼灸は雰囲気ではなく、見立て→一手→変化の順で描いています。現代ローファンタジー×お仕事ドラマ。
第1章 澱(おり)を視る
第1話 身体は嘘をつかない
2026/07/03 18:00
第2話 ツボは動く
2026/07/03 20:00
第3話 初めての澱
2026/07/03 22:00
第2章 鎮痛剤の檻
第4話 見た目だけ、元気
2026/07/04 18:00
第5話 痛みは、誤差ですか
2026/07/04 20:00
第6話 焦げた影
2026/07/04 22:00
第3章 ツボは、動く
第7話 揉み返し
2026/07/05 18:00
第8話 動くツボ
2026/07/05 20:00
第9話 昨日の正解
2026/07/05 22:00
第4章 美容鍼の秘め事
第10話 鏡のむこう
2026/07/06 18:00
第5章 顎に潜む本音
第13話 食いしばる人
2026/07/09 18:00
第14話 奥歯の言葉
2026/07/10 18:00
第15話 それは、出来ません
2026/07/11 18:00
第6章 異能の代償
第18話 整える番
2026/07/14 18:00
第7章 忍び寄る「白い影」
第19話 白い影
2026/07/15 18:00
第21話 それでも、聴く
2026/07/17 18:00
第8章 伝統の技法、あるいは意地
第24話 意地の在り処
2026/07/20 18:00
第9章 明かされる秘密
第27話 望神
2026/07/23 18:00
第10章 組織の深淵
第29話 焦げの海
2026/07/25 18:00
第11章 全社員調律オペ
第31話 一人ずつ
2026/07/27 18:00
第32話 言える人たち
2026/07/28 18:00
第12章 身体を取り戻した街
第35話 聴ける者が、一人
2026/07/31 18:00
第13章 モデルケースの朝
第14章 痛みゼロ外来
第15章 二人目の聴き手
第16章 養生を、仕組みに
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