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人を殺すことしか知らなかった少年は、異世界で療術士になった ――治せることと、救えることは同じではない

作者:実茂 譲
最新エピソード掲載日:2026/10/03
人を殺すことしか知らなかった少年は、異世界で「人を治す手」を手に入れた。

前世で少年兵クラウディオとして戦場を生き、人を殺し続けた少年は、異世界の田舎療術士の息子――クルト・ヨゼフルト・ウィルセバとして生まれ変わる。

優しい両親に育てられたクルトには、ひとつだけ異常な才能があった。
傷ついた人間を癒す「癒光」である。

王立療術学校へ入学したクルトは、拳で殴りながら治療する怪力少年カンレル、無表情で肉に目がない少女エルテ、鼻持ちならない公爵子息スーエンらと出会い、人を救うための技術を学んでいく。

だが、実戦実習として赴いた戦場で、クルトたちは知る。

治した兵士は、再び戦場へ送られる。

指を失った兵士を治せば、その兵士は翌日死んだ。
傷ついた足を治そうとすれば、兵士は自らその足を切り落とし、「治さないでくれ」と懇願した。

人を救うための治療魔法が、戦争では人間を使い潰すための技術になっていた。

「おれたちのしたことには、何の意味もなかったんだ」

学校を去ることを決めたクルト。
ところが一人で旅立ったはずの彼の前に、カンレルとエルテが現れる。

「おれひとりでのことだ」
「おれもおれひとりでのことだ」
「わたしもわたしひとりでのことよ」

なら――三人で行けばいい。

人を殺した少年。
人を殴ることでしか治せない少年。
人を殺すことしか教えられなかった少女。

三人の療術士は、「ひとりでも多くの人を救う」ため世界を巡る。

治せることと、救えることは同じではない。

これは三人の若い療術士が、その答えを探して歩く異世界医療冒険譚。
療術士
序.療術士の息子
2026/08/19 20:10 (改)
1.殺戮兵器の少年
2026/08/19 20:33 (改)
2.クルト、十六歳
2026/08/20 20:10 (改)
3.王立療術学校
2026/08/21 20:10 (改)
5.保健室にて
2026/08/23 20:04
6.夏休みの中庭
2026/08/24 20:10 (改)
7.夜の街
2026/08/25 20:10
9.実戦実習へ
2026/08/27 20:10
10.帰郷
2026/08/28 20:02
11.砲火
2026/08/29 20:10
12.流れ星
2026/08/30 20:10
13.出発
2026/08/31 20:07
貧乏な領主
14.草原の人びと
2026/09/01 20:10 (改)
17.理由
2026/09/04 07:10
アセンポート
18.救貧制度
2026/09/05 07:10 (改)
27.風
2026/09/14 07:02
海の民
28.ウガリト
2026/09/15 07:05
29.呪い
2026/09/16 07:10
33.潜入
2026/09/20 07:10
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