運命のつがいを信じますか　〜水竜と翠色の少女の物語〜

「水竜は世界で一番格好良くて、素敵な生き物だと思いませんか？　一番大好きな竜のお話は『水竜と翠色の少女』という物語なんです」

１１歳を迎えたばかりの翠色の瞳を持つアデリンは「水竜と翠色の少女」の物語が大好きな辺境伯令嬢。
訳あって辺境伯領にやってきた侯爵令息のノアと出逢う。


「ノア様の琥珀色の瞳も漆黒の髪色も水竜の色です！　素敵です。羨ましいです！！　なんて綺麗な瞳なんでしょう……」

先祖返りで水竜に変化するノアは、複雑な家庭環境の中で自分の存在意義を見失っていた。
水竜が大好きなお転婆姫とも言われるアデリンに振り回されながら過ごす日々の中で自分を取り戻していく。

自分の能力に失望して心を閉ざしてきた少年と、自分の能力をどう活かすべきか模索する少女が、立ちはだかる運命に翻弄され、進むべき道を悩みながら自分の足で歩もうとする成長の物語。

少女は薬草や魔術を学んで強くなろうと考え、少年は少女のそばにいられる立場を得るために奔走する。

「あなたの唯一を見つけて」
『水竜と翠色の少女』の物語の言葉を大事にしてきたアデリン。
自分の「唯一」を見つけたいと願う少女は、唯一を見つけられるのだろうか。

王立学院入学前のひと時、大人になる前に出会った幼馴染の甘酸っぱい恋の行方は。




※魔術、魔獣が出てきますが、ゆるい設定です。ご容赦ください。
※糖度薄め、スパダリ予備軍
※立ち寄ってくださってありがとうございます。