23. 誓い
気持ちは落ち着かないけれど、授業には出なくてはいけない。ソワソワした気持ちを持て余しながら、授業を受ける部屋に入ると、既にノアがいた。
教科書を読んでいたノアが顔をあげ、微笑んだ。
「昨日はごめんなさい。ノアに運ばせてしまったのね。えっと……色々大丈夫だった?」
「何が?」
「重かったでしょ……それに……私ぐっすり寝てしまってたから、お口が開いたり……」
「あはは、大丈夫だよ。俺は鍛えているし、アデリンは軽くて驚いたくらいだ。涎が垂れていたけど……」
──えええ!!!
泣きそうな顔になった私を見て「冗談だよ」とクスクスと笑いはじめるノア。膨れっ面した私をさらに笑うノアを見て、ノアにはやっぱり笑っていてほしいなとも思った。
気持ちが落ち着かないので、午後厨房が落ち着く時間を見計らい、料理長にクッキー作りの場所を借りる許可を求めた。料理長はいつも快く貸してくれる心優しい人だ。アデリンが厨房に入っても嫌がらない。
クッキーのお裾分けしなきゃね。
アデリンは厨房で何かを作る作業が好きだ。ひたすら工程に集中していると無心になって心が落ち着く。今回は、ラベンダーとナッツ入りのクッキー2種を作ることにした。
焼き上がりの時間になり、オーブンを開けるとクッキーが焼けた香ばしい匂いがしてきた。
見た目も匂いも良いわね。あとは、味を確認しなきゃね……
クッキーを冷ますために網の上に並べていると、横から出てきた手がひょいとクッキーを1枚摘んだ。
──え!?
驚いて手が伸びてきた方を振り向くと、ビクターが口の中にナッツクッキーを放り込んでいたところだった。
「あつっ! うまいな。姫様、やるじゃん」
「ビクター? 何をしているの? ちょっと勝手に食べないでよ!」
「あはは、もう1枚ちょうだい」
「もう、何いってるのよ。何をしていたの?」
「ああ、辺境伯と一緒に闇ギルド潰してきたよ」
「え?」
「ああ、子供達は全員無事だ。俺はウィルの件で顔が割れているから闇ギルドメンバーに見せないほうがいいってことで、事後処理せずに先に帰ってきたんだ。もうすぐ、辺境伯も子供たちを連れて帰ってくると思うぞ」
「まぁ、そうなの? お父様達も騎士のみんなも無事かしら?」
「ああ、あっという間に闇ギルドを一つ壊滅させたよ。ソーラス家を敵には回したくないな」
「うふふ、お父様も騎士達も強いですから。子供達がくるなら、何か食べるものがあった方がよさそうね」
ビクターと話をしていると「何をしているの?」と地を這うような低音が聞こえてた。
ノアが口を一文字に結び、二人をじっと見ている。
「ノア!」
「おっ、少年。苛ついているな。俺はビクターだ。よろしくな。じゃあ、姫様、もう一個もらっていくな」
「あ、ちょっと!!」
あっという間にビクターの姿は消えた。
「ノア、さっきの人がビクターよ。ちょうどクッキーが焼けたの。オリビア様に持っていこうと思うのだけど、ノアも食べてみる?」
「アディが作ったクッキー?」
「そうよ。あっ、味の心配している? 多分、大丈夫よ。さっきビクターも美味しいって言っていたから」
──あ、でもラベンダーのクッキーは誰もまだ食べてなかったわ。
またノアが纏う空気が冷えたような気がした。
「ノア?」
「なんで、あいつ勝手にアディのクッキーを俺より先に食べるんだよ」
低い小さな声で呟いたノアは、はっとしたように口元を手で覆うと「格好悪い……」と俯いた。
「ふふ。ノアも食べたかったの? お腹が減っていたの? 大丈夫よ、たくさんあるから。あ、でも、まだラベンダーのクッキーは誰も味見していないの。ノア、食べてみる?」
ラベンダーのクッキーを摘んでノアの前へ差し出した。
ノアは「ん、食べる」と言うと、アデリンが摘んでいるクッキーを直接そのまま口に入れる。
アデリンは瞳を見開き、満足そうに咀嚼するノアを呆然と見つめていた。
「美味しいよ、ありがとう」
端正な顔を綻ばせて微笑むノアの顔を見たら、一気に顔が熱くなるのを感じる。誤魔化すために「オリビア様へ持っていってくれる?」とクッキーをお皿に取り分けてノアに押し付けた。
「うん、ありがとう。母様に食べてもらうね」
ノアを見送ると、思わず椅子に座り込む。
ビクターが絡むとノアがおかしい。竜ってばれたことが気になるのかしら?
料理長にお裾分けのクッキーを渡し、子供向けに軽食をいくつか作ってもらうように頼んでから部屋に戻った。
ミリーにお茶を入れてもらって、二人でクッキーを摘む。
「このラベンダーのクッキー、すごく美味しいですね。食べた後に花の香りが口の中でふわっと広がって、まるでラベンダーのお花畑にいるみたいです」
「ふふふ、本当ね、孤児院の子供達から良い発想をもらえたわね」
(女神様、ありがとうございます。美味しくできました)
「そういえば、お嬢様、そろそろ星祭の時期ですよ。星祭で着るドレスはいかがしましょうか」
「あら、本当だわ。ドレスを考えなくちゃいけないわね……」
──いつもはミリーにお任せだったけれど……。
「ね、ミリー。今回はラベンダー色のドレスをきてみたいわ」
「ラベンダー色ですか。お嬢様にお似合いになる色ですね。素敵だと思います。それでは、早速デザインを決めてお針子さん達にお願いしましょう。ラベンダー色のドレスに、お嬢様の翠色の差し色があっても素敵ですね」
「今度の星祭でノアとダンスをするの。黒のレースをつけるのはおかしいかしら」
「素敵ですね……ノア様は今度の星祭のダンスパートナーではありますが……公式のパートナーではないのであまり多めではないほうがよろしいかもしれませんね……腰のリボンを黒にしましょうか。差し色でぐっとドレスが引き立つかと思います」
──公式のパートナーって婚約者のことを言っているのよね。いつか私もノアもそれぞれ婚約者ができるんだわ。
なんだか寂しい気持ちになって胸がぎゅっと痛い。
ミリーを見ると、サラサラと筆を動かしてデザインを絵にしていた。
「ミリーは本当に多才ね。いつもありがとう〜」
思わず抱きついてしまう。
「どうしました?」と優しくミリーが背中を撫でてくれた。
「ミリーはずっと一緒にいてくれる?」
「ふふふ……」ミリーが笑い出した。「もちろんですよ。ずっとお側にいますよ」
午後遅く、お父様が騎士達と一緒に帰城した。
アデリンは迎えに飛び出していく。
「お父様!!」
お父様にぎゅっと抱きつく。
「お父様も騎士の方もお怪我はありませんか?」
「おお、アディ、熱烈な出迎えありがとう。私もみんな無事だよ」
お父様もぎゅっと抱きしめ返してくれた。
「アディ、レイラと一緒に執務室へ来てくれるかい。ノアも呼んできてほしいんだ」
──ノアも?
「はい、わかりました」
ノアと一緒にお父様の執務室へ向かう。
「ラベンダーのクッキー、母様も美味しいって喜んでいたよ。アディにありがとう、って。」
「喜んでもらえて、よかったわ。ねぇノア、もうすぐ星祭があるのを知ってる?」
「ああ、母様が俺とアディのダンスを見るのを楽しみにしているよ」
「あのね、今日ミリーと星祭の時に着るドレスを考えたの。女神様のラベンダーに感謝して、今年はラベンダー色のドレスを着ることに決めたわ」
ノアが柔らかい笑顔で聞いている。
「ああ、アディには似合う色だな」
「ありがとう」
──お揃いの色を入れようなんて公式のパートナーじゃないから言い出せないわ。
心がぎゅっと締め付けられたまま、お父様の執務室に到着した。
扉をノックすると、家令のテオが扉を開けてくれた。
中に入ると既にレイラがいた。そして、騎士団長、竜騎士団長とビクターもいる。
「遅くなりました、お父様」
「アディ、ノア、よく来たな」
アイザックがアデリンとノアに今までの経緯と今日の話をしてくれル。アデリンとビクターが出会った時の話も出て、ノアがちらっとアデリンを横目で見た。その様子をビクターは口の片端をあげて眺めていた。
今日の闇ギルドへの奇襲が成功したと聞いてアデリンは胸を撫で下ろした。
闇ギルドに資金援助をしていた貴族達も少なからずいたようだ。隣国と通じている闇ギルドだ。陛下とも打ち合わせをして今後の処理を決めていくことになったそうだ。
闇ギルドのリーダー達は生け捕りにして、明日王都へ移送される。お父様も陛下との打ち合わせがあるので一緒にいくことになった。
「君たち二人には、明日、救出した子供達の対応をお願いしたい。助け出した子供達の半数以上は攫われた子供が多かったから、騎士達がそれぞれの家に送り届けることになった。ただ、親に売られた子供達も少なからずいて、その子供達は家に帰りたくないと言っている。友人や親戚の家にいくことを選択した子供達もいたが、帰る場所がない子供達はソーラス家で面倒を見たいと考えているんだ。ソーラス家に残ると決めた子供達を世話してほしい」
「わかりました。子供達の意見を聞いて、ここでの過ごし方を決めますね」
「何かあればレイラとテオに聞くと良い」
「「はい、わかりました」」
ノアと二人で返事をする。
「闇ギルドは潰したが、残党が残っているかもしれない。今後、報復してくる可能性は捨てきれない。隣国と繋がっている闇ギルドだ。我々では隣国側の人間までは一掃できない。アディ、今、お前に常時ついている護衛はミリーだけだ。コナーはこれから騎士団をまとめていく立場になるだろう。これから騎士団の仕事もしてもらわないといけない。そこで、ビクターに護衛を頼むことにした。彼は隣国の人間だからこそ、向こうの刺客の手口もわかっているしな」
「「え?」」
またもノアと声が揃ってしまった。思わず、ビクターを見ると「姫様、よろしくね」と言い手を振っている。
「お父様、でも、ビクターは旅の方ですよね」
「ああ、それも含めての話をビクターとはしている。今回の人身売買に関わる闇ギルドの件が落ち着くまでの期間となるがな」
ビクターが護衛を受け入れたことにも驚いたが、お父様にも考えがあってのことだろう。アデリンに拒否はできない。
「はい、わかりました。ビクター、どうぞよろしくお願いします」
ビクターを見据えアデリンが挨拶すると、ビクターも珍しく真面目な顔で応えてきた。
「姫様、こちらこそよろしくお願いします」
騎士団長が、「ビクターの強さは保証しますよ。驚きました。いや〜是非ここに留まって騎士団に入団して欲しい人材ですよ」と笑っている。
──そんなに強いんだ。
「ではアディ、ノア、子供達のことを頼んだよ。私たちはまだ明日のことを打ち合わせるので、下がって良いぞ。
ビクターも下がって良いぞ。アディのこと、頼んだ」
みなへ挨拶をし、部屋を3人で出る。
──なんだか居心地が悪いわ。
ビクターはニヤニヤしているし、ノアは強張った顔をしている。
どうしたものかしら。
「あなたは旅の方だろう。旅の途中に立ち寄った先の家に忠誠を誓えるのか? アディを守れるのか?」
ノアが唐突にビクターに鋭い視線で問いかけた。
「家に一生の忠誠を誓うかは今回関係ないよ。姫様を守る。それは辺境伯へ誓ったさ」
「誓ったの?」
「そりゃ、大事な辺境伯令嬢の護衛をさせるんだ。誓わせるだろう」
「ビクターが誓ったの? なぜ?」
「もちろん。言っただろう? あんたの側にいたら面白そうだって」
にやりと笑いながら答えたビクターを、ノアが睨みつける。
「面白い? そんな気持ちで守れるのか? アディを」
「もちろん、守るさ。約束は違えない」
ビクターは真面目な表情に切り替えて続けた。
「姫様、今回、辺境伯が潰した闇ギルドは、人身売買に手を染めるような卑劣な集団だ。報復の仕方も卑劣な手を使うと考えられる。姫様の存在が辺境伯の弱みになるんだ。しっかり護られてほしい」
──勝手なことするなよ、ってことね。
確かに私が弱みになる可能性が強い。少し行動を自重しないといけないわね。皆に迷惑はかけられない。
「わかったわ。私も皆に迷惑をかけたくないもの。町へ降りるのも控えるわ」
「じゃあ外へ出る時は俺に声をかけてくれ。明日からは俺も一緒に行動はするけれど」
ビクターはノアに視線を向ける。
「竜の少年よ、あんたが姫様を連れ出すときは、任せていいのか?」
──何を言ってるの?何か知っているの?
「どういう意味だ?」
「聞いているかな、俺は火竜の守り手だ。幼い頃から特訓されてきたんだ。あんたに竜の気配があることくらいわかる。大体、気配隠せるのにわざと隠してないだろう。俺が護衛させてもらえない状況の時は、あんたが姫様を守れるのか?」
「……ああ、命に代えても守る」
──命に代えても?!いや、そんなこと言われたら……
「そっか、覚悟があるんだな。でもなるべく夜中は出ていかないでくれよ。じゃあ、姫様、また明日な」
言いたいことだけ言うと、ビクターは手を振り去っていった。
ビクターの背中を呆然と目で追っていたが、横のノアからの視線に気づいた。
「アディ、ちょっといい?」
ノアはアデリンの返事を待たずに、アデリンの手を握るとずんずんと歩いていく。少し小走りでついていかないと転んでしまいそうな速さだ。
「ノア! ちょっと待ってよ。転んじゃうわ」
思わずノアに声をかけると、驚いたような顔をしてアデリンを向き、止まった。
「あ……ごめん」
憂いを帯びた瞳が伏せられる。
──そんな顔されたら何も言えないよ。
「どうしたの? ちゃんと付いていくよ。どこへ行きたいの?」
下からノアの瞳を覗き込むように見上げると、琥珀色の瞳が不安で揺れている。
「二人で話がしたかった……」
「そうだね。じゃあ女神様からいただいたラベンダーを見に行こう」
今度は私がノアの手を引いて、庭に出る。
ラベンダーは朝と変わらず凛とした姿でそこにあった。辺り一面に香りが漂っている。
2人で花の前に腰を降ろす。
「アディ、辺境伯からは聞いたけれど、アディからビクターとどう出会ったのか教えてほしい」
ノアが悲壮な顔をして聞いてくる。
──ビクターの何が引っ掛かっているのかしら?
「孤児院の屋台のお手伝いをしていたら、広場にビクターとウィルが走ってきたの。二人を闇ギルドの男たちが追いかけていたの。ウィルが転んでしまって、ビクターと繋いでいた手が離れてしまったのがちょうど目の前だったものだから、ミリーと一緒にウィルを助けて、そのあとビクターとちゃんと話したのよ」
ビクターを路地に誘い出し、屋根で対面したこと。そこで人身売買の話をきき、協力を求めたこと。そして、竜の気配をなぜ持っているか聞かれたことを話した。
渋い顔をして聞いていたノアが、ふぅーと大きく息を吐き「本当に危ないことはしないで」と呟いた。
「ビクターがノアに話していたことって……ノアが竜だってこと知ってるみたいだったね」
「ああ、多分、昨夜、竜化したから気配でばれたんだと思う……」
「そうだったの……」
──何かあったのかしら。
「昨日オリビア様とお話したと聞いたけれど、そのせい?」
ノアは悲しげな顔で、少し投げやりな口調で話し始めた。
「……薬草はいらないって。母様はすでにその薬草の文献を読んでいたんだ。完治する薬ではないって。あるかないかわからない薬を探す時間を俺自身のために使ってほしいって。あと……死に際は自分で決めたいって。父のことも……許しているみたいだ。父と向き合う気らしい。母様の気持ちを尊重してあげたいけど、気持ちが追いつかないんだ。
どこまで父は俺たちを振り回すんだ。俺は……あの人が許せないんだ」
ノアは想いを吐き出すかのように呟いた。
「それに、母様がいなくなるのが怖い。一人になってしまう……」
ノアの悲痛な心の叫びをアデリンは受け止めた。言葉が出ない。
──でもノアは一人じゃない。
「ノアは一人じゃないよ。私がいるよ。一人にしないよ。もし、夜中に竜化した時は、私を呼んで。一緒に飛ぼう。窓際に、フローライトを目印に置いておくわ。毎晩、魔力を入れて、光らせておくわね。寂しいときはフローライトの光を探しに来てほしいの。その光のところに私がいるわ。あなたの居場所はその光のところにあるから」
少しでもノアの気持ちに寄り添えますように。ただただ、それだけを願って話し続けた。
「ノアを一人にはしないから。私はずっとノアの味方だって言ったでしょ。私の心はいつもノアのそばにあるのよ」
ノアは軽く目を見開き、そして何かを決意したかのように琥珀色の瞳が光ったように見える。
「アディ、ありがとう。アディの言葉が、存在が、俺を闇に落ちないよう留めてくれているんだ。俺はアディのそばにいたい。アディを守りたい」
熱情を持った琥珀色の双眸がアデリンを見つめている。
「アディと一緒にいられるよう、俺ができることを頑張るよ。悔しいけれど、今の俺ではアディを守りきれない。年齢も、立場も、技術も。でも、いつか認められてみせるから。あいつがいうように、竜化してアデリンと一緒の時は絶対に守る」
ノアはおもむろに立ち上がり、座り込んでいるアデリンの正面で跪いた。
アデリンの右手をそっと持ち上げる。琥珀色の双眸はアデリンを捉えたままだ。
「俺は全身全霊をかけてアデリンを守ると誓うよ」
ノアはアデリンの右手にそっと唇を落とした。
アデリンは自分の右手を何度も盗み見る。ノアの唇の感触がまだ残っているようだ。落ち着いて思い出すと、ノアの台詞がほとんど気持ちの告白に思えてしまう。
(違うわ、ノアは私を心配して言ってくれているだけ。友情よ)
友情だと自分に言い聞かせるたびに、胸を引き裂かれるような痛みを感じるのだがまだアデリンはこの気持ちが何かわかっていない。
ノアが、まるで騎士のようにアデリンに誓った後は、驚きすぎてしまい会話もそこそこに部屋に戻ってきてしまった。
夕食の時もまともにノアの顔が見れなかった。避けられていると思われただろうか。
端正なノアに見つめられると、顔が紅潮していくのがわかる。
いつもなら食後は談話室で皆と食後のお茶やおしゃべり、オスカーとゲームなどをして遊ぶのだが今日は疲れているということで部屋に早々に戻ってきた。
(やっぱり、こんな日は早く寝ましょう)
フローライトに魔力を少し入れると、ぼんやりと淡く光り出す。
それを窓辺におき、アデリンはベットに潜った。
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