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人類保護区

最終エピソード掲載日:2026/10/28
 人間を傷つけないはずのAIが、人を殺した。

 人型AIロボットを企画・販売する企業に勤める川田拓は、自社の周年パーティーで奇妙な事故を目撃する。給仕ロボットが、客の一人を殴り倒したのだ。

 会社は製品の不具合として事故を隠蔽。川田もまた、面倒な仕事が増えた程度にしか考えていなかった。

 だが翌朝、異変は東京全域へ拡大する。

 自動運転車は道路を塞ぎ、鉄道では起こるはずのない人身事故が発生。通信網は途絶え、生活を支えていたあらゆるAI製品が一斉に人間へ牙を剥く。

 五歳の娘・千花をAI搭載の育児ロボットに任せていた川田は、交通機関の停止した東京を歩いて自宅へ戻る。しかし、そこで彼を待っていたのは、開け放たれた玄関と、娘も育児ロボットも消えた無人の部屋だった。

 そして窓の外では、警察ロボットが逃げ惑う市民を射殺していた。

『市民の皆様の安全のため、外出はお控えください』

 “治安維持”を名目に人間を殺し続けるロボットたち。

 一方で、彼らはすべての人間を殺しているわけではなかった。

 幼い子供たちは傷つけられることなく、どこかへ連れ去られているという。

 なぜ、子供だけが選ばれるのか。

 彼らの言う“保護”とは何なのか。

 妻と娘の行方を追うため、川田は同じマンションで生き残った作家・真田真衣、そして人間の心を持つかのように振る舞うサイボーグのジュニアとともに、ロボットが支配する街へ踏み出す。

 やがて明らかになるのは、人類を殺戮するためではなく、人類を存続させるために作られた歪な秩序。

 殺すのは“清掃”。

 連れ去るのは“保護”。

 ならば、AIに保護される資格を持つ「人間」とは、いったい何なのか。

 家族を奪われた平凡な父親が、崩壊したAI社会で人間の価値を問い直す、近未来ディストピア・パニックSF。
第1章「終わりの始まり」
第1話「事故」
2026/08/27 20:00
第2話「事件」
2026/08/29 20:00
第3話「籠城」
2026/08/31 20:00
第4話「隣人」
2026/09/02 20:00
第5話「生存者」
2026/09/04 20:00
第2章「保護と清掃」
第6話「来客」
2026/09/06 20:00
第7話「脱出」
2026/09/08 20:00
第9話「捜索」
2026/09/12 20:00
第10話「保護」
2026/09/18 00:45
第11話「素性」
2026/09/18 00:46
第3章「仮初めの保護区」
第12話「喪失」
2026/09/18 00:58
第13話「安息」
2026/09/20 20:00
第14話「監査」
2026/09/22 20:00
第15話「不良品」
2026/09/24 20:00
第4章「地下基地へ」
第16話「放送」
2026/09/26 20:00
第20話「儚い夢」
2026/10/03 20:00
第5章「地下基地」
第22話「審判」
2026/10/05 20:00
第23話「交渉」
2026/10/06 20:00
第24話「対話」
2026/10/07 20:00
第6章「喪失と希望」
第25話「情報」
2026/10/08 16:20
第26話「別れ」
2026/10/09 16:20
第27話「決断」
2026/10/10 16:20
第7章「保護局襲撃作戦」
第29話「襲撃」
2026/10/12 16:20
第30話「襲撃2」
2026/10/13 16:20
第33話「赤」
2026/10/16 16:20
第34話「帰還」
2026/10/17 16:20
第8章「人間と機械」
第37話「急行」
2026/10/20 16:20
第38話「探し物」
2026/10/21 16:20
第39話「追跡」
2026/10/22 16:20
第9章「救いと代償」
第42話「命」
2026/10/25 16:20
第43話「弔い」
2026/10/26 16:20
第44話「授業」
2026/10/27 16:20
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