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『婚約を押し付けられたので、第一王子殿下を脅して婚約者になっていただきました』

作者:伊佐波瑞樹
最新エピソード掲載日:2026/09/03
あらすじ

伯爵令嬢アマリリア・ベスターは、ある日突然、望んでもいない婚約を押し付けられた。

相手は家同士の都合で決められた男。

当然、受け入れるつもりなどない。

けれど、普通に断れば家にも迷惑がかかる。

ならば――もっと断れない婚約を作ってしまえばいい。

アマリリアが目をつけたのは、王国の第一王子ライル・アースハルトだった。

「殿下。私の婚約者になってくださいませ」

「嫌だと言ったら?」

「脅します」

「何で!?」

こうして始まったのは、恋愛感情など一切ないはずの偽装婚約。

アマリリアにとってライルは、押し付けられた婚約から逃げるための最強の切り札――のはずだった。

ところが、一緒に過ごす時間が増えるほど、二人の関係は予定から外れていく。

手を繋いで。

特別な呼び方ができて。

初めて二人で街へ出かけて。

抱き締めることまで覚えて。

いつしか「偽装だったから一緒にいる」のではなく、互いに自分の意思で相手を選びたいと思うようになっていた。

そしてついに、二人は偽装ではない正式な婚約者となる。

けれど――婚約はゴールではなかった。

第一王子の婚約者として始まる王妃教育と社交。

二人の関係を面白がる国王夫妻。

なぜか恋愛の参考書『婚約者と過ごす百の方法』を真剣に実践しようとする第一王子。

そして、正式婚約したと知りながら、それでもライルへの想いを隠そうとしない令嬢まで現れて――。

「殿下は私の婚約者です」

脅迫から始まったはずなのに。

その言葉はもう、誰かから逃げるための嘘ではない。

何でも一人で解決しようとしてきた少し過激な伯爵令嬢と、彼女に振り回されながらも少しずつ恋を知っていく第一王子。

これは、偽物だった婚約を本物にした二人が、その先の未来まで一緒に作っていく物語。
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