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婚約破棄は結構ですが、卒論提出まであと三日です

作者:rorenji
最終エピソード掲載日:2026/08/04
アウレリア・ローゼンベルク! 君との婚約を破棄する!」

 卒業記念祝賀会で王太子から告げられた、突然の婚約破棄。

 けれど、公爵令嬢アウレリアが気にしたのは、失恋でも悪女の噂でもなかった。

「承知しました。ただし、卒論提出まであと三日ですので、続きは後日にしてください」

 彼女は社交界で「温室の悪女」と恐れられる、魔法植物学の研究者。

 研究対象は、弱った土地へ魔力をゆっくり戻す可能性を持つ、地味な月眠り苔だった。

 ところが温室は封鎖され、実験鉢は消失。徹夜で論文を提出した末に得たのは、条件付き合格と辺境の村ミューレ行きだった。

 壊れた温室、動かない水車、痩せた畑。そして、研究者を信用しない住民たち。

 さらに、聞いた秘密を勝手に歌うキノコまで現れて――。

 仮説を立て、観察し、失敗し、もう一度確かめる。

 学問は万能の魔法ではない。

 それでも、明日を少しだけよくすることはできる。

 悪役令嬢と呼ばれた不器用な研究者が、農民、職人、助手、聖女とともに、寂れた村と自分の人生を育て直す物語。
第一章_婚約破棄ではなく卒論提出
雑草にも名前があります
2026/07/18 21:47
第二章_新しい村へ
八十三人分の土
2026/07/21 15:00
水車が回る日
2026/07/22 10:00
村の夜学
2026/07/25 13:00
週に一度の市場
2026/07/27 22:24
悪女の帰還
2026/07/29 11:00
消された五年間
2026/07/29 13:00
元助手の名前
2026/07/30 11:00
危険植物指定
2026/07/31 15:00
再現実験
2026/08/01 14:10
盗まれた論文
2026/08/01 16:17
豊穣の代償
2026/08/01 16:19
公開審査
2026/08/03 14:00
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