セレファイスの死体は不死の夢を見るか?
最終エピソード掲載日:2026/07/15
例えば、いつもと違う道を歩いてみようと思うことがある。
それは、ちょっとした変化を求めてのことだと思う。
裏道に、知らなかっただけでずっとそこにあったはずのちょっとした店とか、こんなに星が綺麗に見える場所があったのかとか、そういうのを見つけられるだけでも良い。黒猫一匹見つかるだけでも非日常で、それで満足できる。
つまり求めていたのは、『ちょっとした』変化なのだ。
まさか、死体を見つけるなんて望んじゃいない。
しかも、人が死なないはずの都で。
・・・
クトゥルフ神話には、『セレファイス』という都が出てきます。この都は誰にとっても理想的で、美しい都で、死が存在しないのだと。
その不死の都で、有り得ないはずの死を発見した青年は、果たして何に巻き込まれてしまったのか?
ラブクラフトやクトゥルフ神話の要素を取り入れた、セレファイスという不死の都でのミステリーファンタジーです。でも、ラブクラフトやクトゥルフ神話のことを何も知らなくても読めるはずです。
それは、ちょっとした変化を求めてのことだと思う。
裏道に、知らなかっただけでずっとそこにあったはずのちょっとした店とか、こんなに星が綺麗に見える場所があったのかとか、そういうのを見つけられるだけでも良い。黒猫一匹見つかるだけでも非日常で、それで満足できる。
つまり求めていたのは、『ちょっとした』変化なのだ。
まさか、死体を見つけるなんて望んじゃいない。
しかも、人が死なないはずの都で。
・・・
クトゥルフ神話には、『セレファイス』という都が出てきます。この都は誰にとっても理想的で、美しい都で、死が存在しないのだと。
その不死の都で、有り得ないはずの死を発見した青年は、果たして何に巻き込まれてしまったのか?
ラブクラフトやクトゥルフ神話の要素を取り入れた、セレファイスという不死の都でのミステリーファンタジーです。でも、ラブクラフトやクトゥルフ神話のことを何も知らなくても読めるはずです。
第一章
0: 脇道に逸れるように、本筋に逸れることがある。それが物語の始まりである。
2026/06/07 18:00
(改)
1-1: 名誉。獲得すれば自分のものであるのに、自分の思い通りにはならない所有物のひとつ。
2026/06/07 18:10
(改)
1-2: 今日まで太陽が欠かさず昇ったことは、明日も昇る理由にはならない。
2026/06/07 18:20
(改)
1-3: 死に方を決めることは、生き方を決めること。
2026/06/08 18:00
(改)
1-4: 数字のゼロと、数字が書かれていないことは、同じではない。
2026/06/09 18:00
(改)
1-5: 人は、足が向いている方向に進む。目が向いている方向ではなく。
2026/06/10 18:00
(改)
1-6: 首の皮一枚繋がったとしても、気道が繋がっていなければ、いずれ死ぬ。
2026/06/11 18:00
(改)
1-7: 何を着るかが、その人間の内側の外殻を表すことがある。
2026/06/12 18:00
(改)
1-8: 関係。ないところに、不随意に突然現れるものの一種。
2026/06/13 18:00
(改)
第二章
2-1: 役をもらわなければ舞台には立てない。舞台だけを見る客に、無役は存在していない。
2026/06/14 18:00
(改)
2-2: 当然だが、推理とは空想ではない。
2026/06/15 18:00
(改)
2-3: 替えが利かないことは人材的価値を高めるが、戦力としてのリスクも高める。
2026/06/16 18:00
(改)
2-4: 犯人は現場に戻ると言われるが、それを期待することは無能である。
2026/06/17 18:00
(改)
2-5: 死は生命の終わりである。したがって、個人はその人生のうちに主観的な死を経験しない。
2026/06/18 18:00
(改)
2-6: 死は良き隣人である。望まれていないときに来ることを除いて。
2026/06/19 18:00
(改)
2-7: 幸運は意識して積み上げねば増えないが、不運は意識しなくとも積み上がり増える。
2026/06/20 18:00
(改)
2-8: 見ることは信じることだ。ただし、あらゆるものが見えるとは限らない。
2026/06/21 18:00
(改)
第三章
3-1: 探偵役が犯人になるとき、次の探偵役はおよそ助手だ。つまり助手がいなければ完全犯罪だ。
2026/06/22 18:00
3-2: 旧友から連絡があることは、それ自体が嬉しいことだ。だからその目的が期待外れだと余計に幻滅する。
2026/06/23 18:00
3-3: 会議をすること自体が目的である会議がある。このことは、その場にコミュニケーションが必要であることを物語っている。
2026/06/24 18:00
3-4: 契約は、互いに縛りを得ることで成り立つ。したがって、その縛りの価値を真に理解できている者が得をする。
2026/06/25 18:00
3-5: 生まれることなく生きなかった者を死んでいるとは言わないように、死なない者を生きているとは言わないのではないか。
2026/06/26 18:00
3-6: 刺激ばかりでは疲れるが、刺激がないことにもまた疲れる。
2026/06/27 18:00
3-7: 好奇心は猫をも殺すという諺がある。それは、好奇心への責任転嫁に他ならない。
2026/06/28 18:00
(改)
3-8: 願いとは、欲しいものの言語化である。
2026/06/29 18:00
第四章
4-1: 自分が悪いという結論に常に至るのであれば、改善の余地はない。原因を外に求めること自体は、責任転嫁ではない。
2026/06/30 18:00
4-2: 誰もいない森で一本の木が倒れたとき、その木は音を出したか?
2026/07/01 18:00
4-3: 当てずっぽうが真実を突くことがある。これは、真実が推論の結果ではないことを示している。
2026/07/02 18:00
4-4: 死が生の停止であるという理解は、人が生から逃れられない故の限界である。
2026/07/03 18:00
(改)
4-5: 失敗とは結果であり、成功とは状態である。
2026/07/04 18:00
4-6: 敵の敵が味方であるように、味方の味方が敵である可能性も、もちろんある。
2026/07/05 18:00
4-7: 運も実力のうちであるとしたら、実力は刻一刻と揺蕩うものであることになる。
2026/07/06 18:00
4-8: 世界は、頭の中にある。
2026/07/07 18:00
第五章
5-1: 客観的意見も、主観的に受け止めるしかない。
2026/07/08 18:00
5-2: 嘘を付かずとも騙すことはできる。真実に当てる光の角度を変えるだけだ。
2026/07/09 18:00
5-3: 自身の存在の連続性を担保することは、本当に可能だろうか?
2026/07/10 18:00
5-4: あまりにも摩擦なく物事が進むなら、地に足がついていない可能性を考慮すべきだ。
2026/07/11 18:00
5-5: 矛盾が存在するのは、それが理論だからだ。現実的には、矛で盾を突けばただひとつの結果だけが残る。
2026/07/12 18:00
5-6: 人は『ここではないどこか』に自分を探そうとするが、自分探しをするなら、遠くではなく近くを見るべきだ。
2026/07/13 18:00
5-7: 人生に意味を見出す前に問うべきは、「人生に意味がなければいけないと思い込んでいるのはなぜか」ではないか。
2026/07/14 18:00
5-8:「はい」と「いいえ」のどちらも同じ意味であるような質問がある。対処法は、答えないか、質問の前提を変えることにある。
2026/07/15 18:00
エピローグ
6: 語り終えたときが物語の終わりである。閉じたときが読書の終わりであるように。
2026/07/15 18:10