一万三千円のスマホが俺のチートだった ~死んだ俺は十年前に戻され、最初に百円の充電ケーブルを買った~
最新エピソード掲載日:2026/10/14
【完結まで執筆済み・毎日2話更新】
2023年秋、早坂拓実は交差点で死んだ。二十六歳。六畳一間を、最後まで出られなかった。
目を覚ますと、2013年四月。高校一年の入学式の朝だった。
ポケットには、あるはずのない格安スマホ。画面に一行だけ表示されている。
「時間が足りません。まず、電気を」
十年後の技術で作られたAI。ただし端末の性能が足りない。返事ひとつに十二分かかる。「来年、大きな取引所が破綻する」とは言えても、日付も社名も出てこない。
方向しか分からないチートと、十五歳では口座すら作れない現実。
だから拓実は、母が三十年かけて築いた駅前十メートルの人間関係を使うことにした。潰れかけの食堂、勘で見積もりを出す工務店、紙とFAXの町工場。計算を持ち込むだけで、全部が変わる。
八千円から始める。目標は、百万円。
——ただしこのAIには、拓実に話していない目的がある。
2023年秋、早坂拓実は交差点で死んだ。二十六歳。六畳一間を、最後まで出られなかった。
目を覚ますと、2013年四月。高校一年の入学式の朝だった。
ポケットには、あるはずのない格安スマホ。画面に一行だけ表示されている。
「時間が足りません。まず、電気を」
十年後の技術で作られたAI。ただし端末の性能が足りない。返事ひとつに十二分かかる。「来年、大きな取引所が破綻する」とは言えても、日付も社名も出てこない。
方向しか分からないチートと、十五歳では口座すら作れない現実。
だから拓実は、母が三十年かけて築いた駅前十メートルの人間関係を使うことにした。潰れかけの食堂、勘で見積もりを出す工務店、紙とFAXの町工場。計算を持ち込むだけで、全部が変わる。
八千円から始める。目標は、百万円。
——ただしこのAIには、拓実に話していない目的がある。
第一部 八千円から百万円
時間が足りません。まず、電気を
2026/09/28 07:10
コロッケが三つあった
2026/09/28 12:10
まず、八千円を作ってください
2026/09/28 18:10
濡れタオル
2026/09/28 21:10
ジャンクの棚
2026/09/29 07:10
絶版の棚
2026/09/29 12:10
身分証をお願いします
2026/09/29 18:10
あの子に頼めば直る
2026/09/29 21:10
原価という言葉
2026/09/30 07:10
うちのもやってくれ
2026/09/30 12:10
勘の値段
2026/09/30 20:10
売れる人の隣
2026/10/01 07:10
母の靴
2026/10/01 12:10
ゆうちょの窓口
2026/10/01 20:10
38万円
2026/10/02 12:10
この家、出るよ
2026/10/02 20:10
【幕間】紙を捨てなかった理由
2026/10/03 07:16
(改)
第二部 電気と熱と、父
貸せません
2026/10/03 12:10
潰れたら払う
2026/10/03 20:10
物置のある家
2026/10/04 07:10
壁があると聞こえない
2026/10/04 20:10
電気は嘘つかねえよ
2026/10/05 07:10
室外機の音
2026/10/05 20:10
初めて冗談を言った
2026/10/06 07:10
名前を付けますか
2026/10/06 20:10
もう行けない
2026/10/07 07:10
買えなかったから助かった
2026/10/07 20:10
修学旅行
2026/10/08 07:10
使わねえかい
2026/10/08 20:10
探していない
2026/10/09 07:10
大きくなったな
2026/10/09 20:10
貸してくれ
2026/10/10 07:10
【幕間】四畳半の四万円
2026/10/10 20:10
何のためにここまで来たんだ
2026/10/11 07:10
ごはん食べな
2026/10/11 20:10
もっと大きなことができます
2026/10/12 07:10
社名は母が付けた
2026/10/12 20:10
あと365日
2026/10/13 07:10
第三部 会社
あと290日
2026/10/13 20:10
買っておくもの
2026/10/14 07:10
あと30日
2026/10/14 20:10