幻籠街の言伝屋

あの世とこの世の間の街　≪幻朧街（げんろうがい）≫。
この街を訪れる死者たちは、様々な生前の未練を抱えており、この街で未練を晴らすと、あの世に旅立ってゆく――――。

女子高生の舞阪澪（まいさか・みお）は、母親の車で帰宅する途中に交通事故に巻き込まれてしまう。気が付くと見知らぬ街≪幻朧街≫に迷い込んでいた澪は、どうにか元いた場所に帰ろうと街をさまようのだが、すれ違うのは物の怪や異形の者ばかり。
ここはいったい何処なの――――？
とまどう澪の前に現れたのは、≪言伝屋(ことづてや)≫の店主である不思議な青年・不知火幽玄（しらぬい・ゆうげん）だった――――。

※和風のファンタジーですが、少々ホラー要素を含みますので、苦手な方はご注意ください。