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地味で役に立たないと婚約破棄された魔導具職人の私、隣国の冷徹皇帝に拾われて神級アイテムを量産していたら「君の技術も存在も全てが愛おしい」と溺愛されています

最新エピソード掲載日:2026/10/28
「地味で役に立たない女は、もう必要ない」

王都で注目を集める魔導具師ガイウスを、婚約者として長年支えてきた子爵令嬢エレナ。

けれど華やかな男爵令嬢に心変わりしたガイウスは、大勢の前でエレナを「才能のない地味女」と罵り、一方的に婚約破棄を言い渡した。

工房からも追い出されたエレナは、静かにひとつだけ条件を告げる。

「では、私が作った魔導具の整備も、予備部品の製作も、今後一切いたしません。それでよろしいですね?」

ガイウスは鼻で笑って了承した。

――自分が発表してきた“傑作”のほとんどを、エレナが作っていたとも知らずに。

行き場を失ったエレナの前に現れたのは、隣国で“冷徹皇帝”と恐れられるクロムウェルだった。

彼だけは知っていた。

エレナが持つ、魔導具の核を極限まで小型化しながら高出力を維持する、世界でも類を見ない規格外の技術を。

「探していた。君の技術を、我が国に貸してほしい」

隣国へ渡ったエレナは、これまで誰にも評価されなかった才能を存分に発揮。

壊れない魔導具、魔力消費を激減させる新型コア、軍事・医療・生活を一変させる“神級アイテム”を次々と生み出し、ついには国家魔導技師長へと駆け上がっていく。

しかも、冷徹だったはずの皇帝はなぜかエレナにだけ甘すぎて――。

「君の技術だけではない。君自身が、私には必要なんだ」
「陛下、それは業務命令でしょうか?」
「いや。求婚だ」

一方その頃。

エレナを追い出したガイウスの工房では、魔導具が次々と故障。

新作は作れず、修理もできず、これまで築いた名声が崩れ始めていた。

そしてようやく彼は気づく。

自分が“天才”だったのではない。

天才を、婚約者という立場で使い潰していただけだったのだと。

「戻ってきてくれ、エレナ! 君が必要なんだ!」

今さらそんなことを言われても――。

「申し訳ありません。私、もう隣国の国家魔導技師長ですので」

これは、才能を奪われ続けた地味な魔導具職人が、本当に自分を評価してくれる国と皇帝に出会い、世界最高の技師として成り上がりながら、たっぷり愛されて幸せになる物語。
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