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第14話 その発明者、本当にガイウス殿なのですか?

 アルヴァレス帝国で「治癒魔法を保存する小瓶」が研究段階に入ったという情報は、正式発表より先に技術者たちの間へ広がった。


 まだ人間への実用化すら済んでいない。保存時間も安定しているとは言い難く、中央治療院と研究院が共同で安全性を確認している途中である。


 それでも、術者が手を離して十数秒しか保たなかった治癒魔法を数時間残せたという事実は、それだけで十分に異常だった。


 そして王国でも、その噂を無視できない人々がいた。


「……また、エレナ・ヴァリエか」


 王立魔導技術協会の資料室で、一人の老技師が帝国から届いた技術報を机へ置いた。


 名はベルナール。


 六十を越えた王国でも古参の魔導具技師であり、長年、王立魔導院と技術協会の審査員を務めてきた人物だった。


 向かいに座る若い審査官が頷く。


「軍用長時間魔導灯に続いて、今度は治癒魔法保存技術です。正式な論文はまだ出ていませんが、共同研究申請の概要だけでも従来方式とはかなり違います」


「循環回路を二重にして、保存対象の魔力そのものと波形を別々に維持する、か」


 ベルナールは細い指で資料の一節をなぞった。


「面白い発想だ。だが……」


「何か?」


「これを読んで、妙な既視感があってな」


 若い審査官が首を傾げる。


 ベルナールは席を立ち、資料棚の奥へ歩いた。


 王立魔導技術協会には、過去に登録された優秀な魔導具の設計概要が保存されている。


 特許そのものではない。


 だが、王宮採用品や協会推薦品については、安全性を確認するために主要構造の一部を提出させる決まりがあった。


「確か、この辺りだ」


 何冊かの綴じ本を抜き、一冊の分厚い資料を机へ戻す。


 表紙には五年前の日付がある。


『ガイウス工房 小型長時間魔導灯』


 若い審査官が目を瞬いた。


「ガイウス殿の?」


「ああ。当時、随分と話題になった」


 ベルナールはページをめくった。


「魔導核の小型化に成功しながら出力を維持し、それまでの家庭用魔導灯より点灯時間を大きく伸ばした。私は審査に関わっていたから覚えている」


「では、今の帝国製品と似ている?」


「完成品の構造は違う。問題は考え方だ」


 古い図面と、帝国側の公開技術概要を並べる。


「ここを見ろ」


 ベルナールが指したのは、古い魔導核の内部回路だった。


「ガイウス工房の登録品は、従来より細い流路を使っている。しかし単純に細くしただけでは魔力が詰まり、発熱する。その対策として、途中で流れを一度分岐させ、再合流させている」


「帝国の家庭用省魔力灯の試作構造と同じですか?」


「同じではない。だが発想の癖が似ている」


「癖?」


「技師にはな、無意識の癖がある。問題が起きたとき、どこから考えるかだ」


 ベルナールは別の登録資料を取り出した。


『ガイウス工房 王宮用小型分配核』


 さらにもう一冊。


『ガイウス工房 装飾用安定魔石』


「この三つ、用途は全く違う。だが共通して、素材そのものを完全に均一化しようとはしていない。個体差があることを前提に、回路側で吸収する設計になっている」


「それが?」


「今のエレナ・ヴァリエの研究と同じだ」


 若い審査官の顔から、軽い興味が消えた。


「……偶然では?」


「もちろん、その可能性はある」


 ベルナールは簡単には断定しなかった。


「優れた技術者が似た答えへ辿り着くことは珍しくない。だが、もう一つ気になることがある」


「何でしょう」


「ガイウス工房の過去の登録品は、ある時期を境に急激に精度が上がっている」


 過去の資料を年代順に並べる。


 初期のガイウス工房。


 構造は悪くない。


 だが、飛び抜けているほどでもない。


 そこから数年後。


 小型魔導核。


 長時間点灯。


 冷却装置。


 高精度分配核。


 登録技術の質が、目に見えて変わっている。


「この頃からですね」


 若い審査官が指した。


「そうだ」


「エレナ・ヴァリエが工房へ入った時期は?」


 ベルナールは答えなかった。


 代わりに事務資料を探した。


 技術協会には、正式な資格を持つ技師や助手の登録記録も残る。


 しばらくして、一枚の紙が見つかった。


「……同じだな」


 エレナがガイウス工房へ正式に所属し始めた時期。


 その直後から、工房の登録技術は急激に高度化している。


 若い審査官が息を呑んだ。


「まさか」


「まだ『まさか』だ」


 ベルナールはすぐ釘を刺した。


「証拠もなく人の功績を疑うものではない。ガイウス殿は長年、王国で有力技師として扱われてきた。だからこそ慎重に確認する」


「何を調べます?」


「過去の審査記録を全部だ」


 その日から、技術協会の古い資料が一斉に引き出された。


 ガイウス工房が提出した設計書。


 技術協会での質疑記録。


 王宮への納品審査。


 共同開発に参加した商会の報告書。


 調べれば調べるほど、妙なことが出てきた。


「ベルナール様、こちらを」


 翌日、若い審査官が一冊の議事録を持ってきた。


「三年前の審査会です。小型魔導核の耐熱性について質問した記録があります」


 ベルナールが読む。


『審査員――小型化した際、中心部の熱集中をどのように回避しているのか。


 ガイウス――特殊な素材処理による。


 審査員――具体的には。


 ガイウス――工房独自の技術のため非公開とする』


 ベルナールの眉が寄る。


「特殊な素材処理?」


「ですが、提出された材料表には標準的な青晶石と銀導鉱しかありません」


「当時の私は、企業秘密を守るため細部を伏せたのだと思った」


「実際には?」


「今見ると、説明になっていないな」


 別の記録。


『審査員――量産時の個体差はどのように補正するのか。


 ガイウス――熟練技術で調整する。


 審査員――調整基準は。


 ガイウス――経験による』


 さらに別の審査。


『審査員――魔力分配の安定性が高い理由は。


 ガイウス――回路そのものが優れているため』


 若い審査官が乾いた笑いを漏らした。


「今読むと、ずいぶん曖昧ですね」


「当時は実物が動いていた」


 ベルナールは苦い顔をした。


「しかもガイウス工房は次々に成果を出していた。完成品の性能が証明になっていると考えてしまったのだろう」


「では、誰が説明できたのか確認します?」


「審査会へ同席した人間の名簿を探せ」


 記録を追う。


 何度か、ガイウスと一緒に若い女性の名前が残っていた。


 エレナ・ヴァリエ。


 ただし肩書は、設計者でも共同開発者でもない。


『補助技師』


 あるいは。


『工房助手』


 その程度だった。


「これは……」


 若い審査官が古い議事録の一頁を見つけた。


「この日の質疑だけ、途中からエレナ殿が回答しています」


 ベルナールが読む。


『審査員――流路幅が一定ではないように見えるが、意図したものか。


 ガイウス――……。


 補助技師エレナ――はい。素材の結晶方向によって魔力抵抗が変わるため、流れやすい部分は狭く、流れにくい部分は広く刻んでいます。


 審査員――規格化は可能か。


 補助技師エレナ――現状では完全規格化できていません。測定値を三段階に分ければ、ある程度までは可能だと考えています』


 部屋が静かになった。


 若い審査官が、机の上に置かれた帝国側の最新資料へ手を伸ばす。


『素材を測定値によって分類し、分類ごとに回路幅を変更することで量産性を確保』


 ほとんど同じ考え方だった。


「……三年前に、すでに言っています」


「ああ」


「しかもガイウス殿ではなく、エレナ殿が」


 ベルナールは椅子へ深く座った。


 嫌な予感が、次第に形を持ち始めていた。


「まだ足りない」


「これでも?」


「疑いと証明は違う」


 技術者だからこそ、そこは曖昧にしたくなかった。


「工房で実際に誰が何をしていたのか、関係者へ聞く。それから過去の設計原稿の筆跡も確認する」


「筆跡まで?」


「提出書類が清書されている可能性がある。元資料が残っていればだが」


 調査はさらに広がった。


 以前ガイウス工房へ出入りしていた素材商人。


 外注していた金属加工職人。


 独立した元弟子。


 王宮納品時に立ち会った技師。


 聞き取りを進めるたび、似た証言が集まっていく。


『細かな魔導核は、いつも奥の女性が作っていた』


『ガイウス殿は商談や納品説明へ出てくることが多かった』


『故障品を持ち込むと、最後にはエレナという女性が調整していた』


『難しい修理になると、ガイウス殿が奥へ呼びに行っていた』


 そして、決定的に聞こえる証言もあった。


「新型魔導灯ですか? あれなら、エレナさんが何十個も試作していましたよ」


 元弟子の一人は、当然のことのように答えた。


 協会の聞き取り担当者が尋ねる。


「ガイウス殿ではなく?」


「先生は『もっと小さくできないか』『もっと長く保たせろ』とは言っていました。でも実際に図面を引いて、核を削っていたのはエレナさんです」


「なぜ当時、それを問題だと思わなかったのです?」


 元弟子は困った顔をした。


「婚約者同士だったからです。俺たちも、いずれ夫婦になるんだから二人の仕事みたいなものだと思っていました」


 その言葉は、誰か一人を悪人にして終われるほど簡単な話ではないことを示していた。


 工房の者たちも。


 取引相手も。


 審査する協会さえ。


 皆が「婚約者なのだから」と深く考えなかった。


 本人たちも、それで成り立っているように見えた。


 だから誰も、成果の名義を細かく確認しなかった。


 ベルナールは報告書を読みながら、苦い息を吐いた。


「我々も同じだな」


「協会が?」


「ああ。完成品の性能を見て、工房主の名前をそのまま発明者だと思った。奥にいた補助技師が何をしているかまで見ようとしなかった」


 若い審査官は何も答えなかった。


 しばらくして、一冊の古い設計帳が持ち込まれた。


 ガイウス工房と取引していた加工業者が保管していた写しだった。


「元の寸法指定書です」


 紙には細かな数字が並んでいる。


 そして隅に、修正指示がある。


『〇・二薄く』


『結晶方向注意』


『三番のみ流路を広げる』


 署名。


 E・V。


 エレナ・ヴァリエ。


「この修正後の部品が、協会登録品に使われています」


 若い審査官が言った。


 ベルナールは長い間、その紙を見つめた。


「協会長へ報告する」


「正式調査に?」


「ああ」


「ガイウス殿本人への聞き取りも必要ですね」


「当然だ」


 そして数日後。


 ガイウスは王立魔導技術協会へ呼び出された。


「審査?」


 届いた召喚状を見て、彼は露骨に顔をしかめた。


「今はそんなものに付き合っている時間はない」


 工房では返品された商品がまだ積み上がっている。


 王宮御用達の新規受注は停止されたまま。


 エレナからは、戻る意思はないと明確に書かれた返事が届いた。


 何一つ思い通りになっていない。


「欠席できないんですか?」


 テオが尋ねる。


「協会から正式な呼び出しだ。無視すれば余計に面倒になる」


 ガイウスは召喚状を机へ投げた。


「どうせ王宮の故障についてだろう」


 だが、指定された部屋へ入った瞬間、いつもと様子が違うことには気づいた。


 協会長。


 ベルナール。


 審査官が三人。


 さらに記録係までいる。


「随分大げさですね」


 ガイウスは笑みを作りながら座った。


「私の工房も忙しいので、手短にお願いします」


「承知しました」


 ベルナールが答える。


 机の上には、古い設計資料が何冊も積まれている。


「今日は王宮設備の故障についてではありません」


「では?」


「過去にあなたの名義で登録された魔導具について、いくつか確認したいことがあります」


 ガイウスの胸に、微かな引っかかりが生まれた。


「何を確認するんです?」


 ベルナールが一枚の図面を差し出す。


「三年前に登録された、小型長時間魔導灯です」


「覚えています」


「発明者は?」


 あまりにも単純な質問だった。


 ガイウスは迷わず答える。


「私です」


「主要設計も?」


「当然でしょう。私の工房の商品ですから」


 ベルナールの眉が僅かに動いた。


「工房の商品であることと、発明者が誰かは同じではありません」


「何が言いたいんです?」


「では聞き方を変えます」


 別の紙が出される。


「この魔導核は、なぜ素材の結晶方向に応じて流路幅を変えているのですか?」


 ガイウスの口が止まった。


「……安定性を高めるためです」


「どういう理屈で?」


「魔力の流れを調整するためでしょう」


「具体的には?」


 嫌な質問だった。


 どこかで、同じような質問を受けた気がする。


 銀髪の男。


 クロムウェルが身分を隠して工房へ来た日。


『なぜこの位置だけ流路幅が違う?』


 自分は答えられなかった。


 それでエレナを奥から呼んだ。


「細かな理論は、補助技師に任せていました」


 ついにガイウスはそう答えた。


「その補助技師とは?」


「エレナです」


「エレナ・ヴァリエ殿?」


「そうです。ただ、勘違いしないでください。私は工房主として全体の方向を決めていました。あいつは俺の指示に従って、細かい部分を詰めていただけです」


 ベルナールはすぐに次の資料を出した。


「では、この冷却装置は?」


「私の設計です」


「最終調整をしたのは?」


「……エレナです」


「王宮分配核は?」


「基礎設計は私です」


「小型核の設計原稿はエレナ殿の筆跡ですが」


 ガイウスの顔から笑みが消えた。


「何ですか、その聞き方は」


「事実確認です」


「俺が何もしていないとでも言いたいんですか?」


「まだ何も結論づけていません」


 ベルナールの声は冷静だった。


 だからこそガイウスは苛立った。


「工房主が全ての部品を自分で作るわけではないでしょう。俺が商品構想を決め、エレナへ指示した。それなら俺の発明と呼んでも問題ないはずです」


「そういう場合もあります」


「なら――」


「ただし」


 ベルナールが言葉を止める。


「登録時に、共同発明者や実設計者がいることを申告しなかった理由は?」


 ガイウスは黙った。


「エレナ殿を補助技師として記載しただけで、主要技術の発案者または設計者とは一度も登録していない」


「婚約者だったからです」


「それが?」


「いずれ夫婦になる予定でした。工房も二人のものになる。だから名義を分ける必要はないと――」


「彼女本人も同意していましたか?」


 ガイウスの中に、昔の記憶が浮かぶ。


『この商品、設計者として私の名前も入れてもらえませんか?』


 あのとき。


 エレナは確かに言った。


 自分は笑って答えた。


『俺たちはいずれ夫婦になるんだから、俺の名前でも君の名前でも同じだよ』


 ガイウスの喉が乾いた。


「……特に反対はされませんでした」


「質問に答えてください」


 ベルナールの声が少し硬くなる。


「彼女は、自分の名を共同設計者として記録しないことに明確に同意していたのですか?」


「そんな昔のことは覚えていません」


「こちらには、元弟子の証言があります」


 今度こそ、ガイウスの顔色が変わった。


「弟子?」


「複数名から聞き取りをしました」


「勝手に?」


「協会登録技術の正当性を確認するためです」


「何を話した」


「それを今から確認しています」


 ガイウスは椅子へ座ったまま、拳を握った。


 自分の工房。


 自分が育てた弟子。


 自分の商品。


 そのはずだった。


 なのに最近は、何もかもが自分へ向かって証言を始めているように思える。


「一つだけ教えてください」


 ベルナールが、帝国から届いた技術概要を机へ置いた。


「現在、エレナ・ヴァリエ殿はアルヴァレス帝国で精密魔導核研究室の主任を務め、軍用長時間魔導灯の主任回路設計者として正式に記録されています」


「知っています」


「さらに、治癒魔法保存技術の主任研究者にもなった」


「だから何です?」


「彼女の現在の設計思想と、過去にあなたの名義で登録された作品には、極めて強い共通性があります」


 ガイウスの胸がざわついた。


「逆でしょう」


「何が?」


「あいつが俺の工房で学んだんです。だから似ていて当然だ」


 ようやく見つけた答えに縋るように、ガイウスは言葉を続けた。


「エレナは俺の工房で何年も働いていました。今の技術だって、元を辿ればそこで身につけたものだ。帝国で評価されているからといって、全部あいつが最初から考えたことになるわけじゃない」


 ベルナールはしばらく何も言わなかった。


 そして、一枚の古い資料をガイウスの前へ置いた。


「これは、あなたの工房へ入る前のエレナ・ヴァリエ殿が、父親とともに地方技術会へ提出した習作です」


「……何?」


「小型魔力流路の個体差補正に関する研究」


 ガイウスの指が動かなくなった。


 日付。


 確かに、婚約する前だ。


「内容は未完成です。実用段階でもない」


 ベルナールが続ける。


「しかし、すでに素材の結晶方向によって流路幅を変える発想が記されています」


「そんなもの……」


「ガイウス殿」


 ベルナールは真っ直ぐ彼を見る。


「私たちは今、あなたを犯罪者だと決めつけているわけではありません」


 ガイウスは何も答えない。


「ただし、過去の登録記録を見直す必要があると判断しました」


「ふざけるな」


 低い声が漏れた。


「俺がどれだけこの工房を大きくしたと思っている」


「工房経営の功績は、今は問題にしていません」


「商談をまとめたのも俺だ。王宮との契約を取ったのも、客を増やしたのも全部俺だ!」


「それは認めています」


「なら俺の成果だろう!」


「経営の成果と、技術の発明者が誰かは別です」


 静かな一言だった。


 ガイウスは立ち上がった。


「今日は帰ります」


「まだ聞き取りは終わっていません」


「忙しいと言ったでしょう」


「正式調査へ移行します」


 その言葉で、ガイウスの足が止まった。


「何?」


「過去十年間にあなたの名義で登録された主要魔導具について、発明者、設計者、実製作者を再確認します」


「俺を疑うのか」


「技術協会は、名前ではなく技術を記録する場所です」


 どこかで聞いたような言葉だった。


 ガイウスは、そのことに気づいてさらに苛立った。


「調査期間中、該当技術を根拠とした新規の協会推薦は保留となります」


「待て」


「結果が出るまでです」


「今それをされたら、工房がどうなると思っている!」


「それを判断する立場にはありません」


 ガイウスは机を睨んだ。


 そこには過去の設計書と、現在の帝国技術報が並んでいる。


 そのどちらにも。


 同じ名前があった。


 エレナ・ヴァリエ。


 工房の奥にいた女。


 自分の婚約者だった女。


 自分が「地味で役に立たない」と言って追い出した女。


 ガイウスは唇を噛んだ。


 そして、ようやく自分の中で認めかけていた事実を、必死に押し戻した。


 エレナがいなければ困る。


 そこまでは認めてもいい。


 だが。


 自分の名声そのものが、エレナの技術の上に立っていたなどとは。


 まだ、認められるはずがなかった。

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