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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

死者の国で、俺だけが生きている

作者:ななせゆう
最新エピソード掲載日:2026/10/27
魔王は倒された。――そして、世界は滅びた。

目を覚ました青年・レオンがいたのは、見知らぬ異世界だった。

村があり、人々が働き、子供たちが笑っている。
一見すれば、どこにでもある平穏な光景。

しかし夜、鐘が鳴った瞬間――村人たちは腐敗した死者の姿へと変わった。

この世界では、人間はすでに滅びている。

街を歩く者も、畑を耕す者も、言葉を話す者も、すべて死者。
それでも彼らは、生前と変わらぬ暮らしを繰り返していた。

そんな世界でただ一人、レオンの心臓だけが動いている。

彼には現代日本で三十代の男性として生きていた記憶がある。
だが、自分が死んだ原因も、かつての名前も、今の肉体についても思い出せない。
分かるのは、自分が「レオン」と呼ばれていたことだけ。

さらにレオンは、死者に触れることで、その者が生きていた頃の記憶を見るという不可解な現象に遭遇する。

そこで目にしたのは、

「勇者エリシアが魔王を討ち、世界を救った」

という過去だった。

だが、魔王が倒されたはずの世界に、生者は一人も残っていない。

そしてレオンの前に、白髪と赤い瞳を持つ少女が現れる。

彼女の名は――エリシア。

かつて魔王を倒した勇者と同じ名前を持ち、死人のように冷たい身体をした少女。
しかも初対面のはずの彼女は、なぜかレオンの名前を知っていた。

なぜ魔王を倒した後、世界は滅びたのか。

なぜ死者たちは今も生前の生活を繰り返しているのか。

エリシアは何者なのか。

そして――なぜレオンだけが生きているのか。

死者しか存在しない世界を巡りながら、失われた記憶と世界滅亡の真相を追う異世界ダークファンタジー。
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