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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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死ねないエリシャは、仲間の死を見届ける

最新エピソード掲載日:2026/08/12
私は、百五十年以上を生きている。

かつて勇者になりたいと無邪気に笑っていた少年は、もういない。

天賦の才を謳われた魔術師も、もういない。

誰よりも他人を優先し、誰よりも優しかったあの騎士も、今はもういない。

残ったのは、私だけだった。

人はよく、訳知り顔でこう言う。「人間はいつか死ぬものだ」と。

まるでそれが、遠い未来のどこかにだけ待ち受けている定めであるかのように。

けれど、それは違う。

正しくは――「人間はいつでも死ぬ」。

死は未来の一点に固定されてなどいない。

それは常に、今この瞬間の隣に立っている。

隣を歩く者の呼吸が、次の瞬間には止まっているかもしれない。

私はそれを、他の誰よりも深く知っている。

これは、異世界へ転生し、不老不死の賢者となった私エリシャが、幾度となく仲間の死を見届け続けてきた、百五十年以上にわたる記録である。

1章 ~忘却の果て~
2章 ~黒き神話~
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