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ep.29 受け継ぐ物(ゲシュクール暦794年)

ep.29 受け継ぐ物(ゲシュクール暦794年)


翌朝、工房には朝日よりも早く炉の火が入っていた。

私が階段を下りると、赤々と燃える炎の前で、ボルドはすでに黙々と作業を始めている。

物忘れの激しい老人はもういない。炉の前に立つ男は、一打たりとも迷わない職人だった。

槌も火箸も、長年連れ添った相棒のように自然とその手に馴染んでいた。


「起きたかの」

顔も上げず、ボルドが言う。

「はい」

短く返事をすると、老人は炉の前へ置かれていた一本のレイピアを顎で示した。

「持ってこい」

私は頷き、レイピアを手に取る。昨日までと変わらない、フィアから受け継いだ剣だった。

ボルドは無言のまま鞘から刀身を抜くと、柄元へ視線を落とす。

細かな傷を一つひとつ確かめるように眺めたあと、小さく鼻を鳴らした。


「ふむ」

そして、迷いなく工具を手に取る。

「……何を」

言葉を最後まで口にする前に、ボルドは柄と刀身を固定している金具を外し始めた。

思わず一歩踏み出す。

「待ってください」

老人の手が止まる。

「その剣は……」

「何じゃ」

「全部、作り直すつもりですか」

ボルドはしばらく黙って私を見つめていた。


やがて、小さくため息をつく。

「阿呆」

その一言だけだった。老人は外した柄を作業台へ静かに置く。

傷だらけの革巻き。長年握り続けられたことで艶を帯びた木。

鍔には細かな刃傷が幾重にも残っている。

「誰が捨てると言った」

ボルドは柄を軽く叩いた。

「ここは、前の持ち主が握っとった場所じゃ」

今度は鍔へ指を添える。

「ここには、生き残った証が残っとる」

最後に視線は刀身へ移る。

刀身には、幾つもの刃こぼれが残っている。

深く抉れた傷もあれば、何度も研ぎ直された痕跡もあった。


「じゃが、こいつは限界じゃ」

静かな声だった。

「命を守る道具が折れちゃ意味がない」

私は黙って刀身を見つめる。フィアと共に戦い続けた剣。

あの日から、自分だけが握り続けてきた剣。


「だから替える」

ボルドは刀身だけを持ち上げる。

「残すもんは残す」

その言葉に、私は小さく息を吐いた。

柄も、鍔も、鞘も残る。受け継がれるのは、形ではない。

そこに刻まれた時間だった。

「手伝え」

不意にボルドが言う。

「私もですか」

「当たり前じゃ」

老人は炉を親指で示した。

「お前さんの剣じゃろ」

その一言で十分だった。

私は外套を脱ぐと、袖をまくり上げる。

工房へ満ちる熱気が肌を包んだ。


「まずは炉じゃ」

ボルドは火箸で新しい鋼材を掴み、炎の中へ滑り込ませる。

「風を送れ」

私はふいごの前へ座る。

両手でゆっくりと押し引きを繰り返すたび、炉の炎は大きく息を吹き返した。

赤だった火は、やがて眩しいほどの橙色へ変わっていく。

しばらくして、ボルドが鋼材を取り出した。

まだ早い。再び炉へ戻す。


私は何も聞かず、ただ炎を見つめ続けた。

「何を見とる」

唐突な問いだった。

「……鉄です」

「違う」

即座に返ってくる。

ボルドは火箸を差し出した。

「よく見ろ」

私は身を乗り出す。炎の中で鋼はゆっくり色を変えていた。

赤から橙へ。やがて、眩しく輝く黄色へ変わっていく。

熱だけではない。色そのものが、少しずつ変わっている。


「鉄は喋らん」

ボルドは静かに言う。

「じゃが、ちゃんと教えてくれる」

老人は鋼を炉から取り出し、金床へ置いた。

「今じゃ」

槌が私へ差し出される。ずしりと重い。

その重みを確かめながら握り直す。


「打て」

私は大きく息を吸い込み、槌を振り下ろした。

甲高い金属音が、工房いっぱいに響き渡った。

乾いた金属音が工房へ幾度も響く。

一打。また一打。

そのたびに赤く熱せられた鋼は少しずつ形を変え、火花が夜空の星のように散っていった。


「違う」

ボルドの声が飛ぶ。

「そこじゃない」

私は槌を止める。

「もっと先じゃ」

言われた通り、少し位置をずらして振り下ろす。

鋼は素直に伸びた。

「そうじゃ」

それ以上は何も言わない。褒めることも、説明することもない。

ただ、次の一打を待っている。私は槌を握り直した。


ナイフを作ろうとし、鉄を見ていなかった。

今は違う。鋼の色。熱。叩いた時の音。槌へ返ってくる感触。

それらすべてが、鉄の状態を教えてくれていた。


「冷えた」

ボルドが短く言う。

私が見ると、鋼はすでに赤みを失い始めている。

「炉へ」

火箸で挟み、再び炎の中へ戻す。ふいごを押す。

炎が大きく膨らみ、工房の温度が一段と上がった。

汗が頬を伝い、顎から床へ落ちる。それでも誰も拭こうとはしない。

火と鉄だけが、この工房の時間だった。


しばらくして、ボルドが鋼を取り出す。

「今じゃ」

再び槌を握る。金属音が鳴る。昨日ナイフを打った時とは違っていた。

あの時は、鉄へ自分の意思を押し付けていた。

今は鉄が望む場所へ、槌を落としている。

その感覚が、少しだけ分かるようになっていた。


「……なるほど」

思わず呟く。ボルドは横目で見た。

「分かったか」

「少しだけ」

「まだ分かっとらん」

あっさりと言われ、思わず苦笑する。

「そう簡単にはいきませんね」

「百年早いわ」

老人は鼻を鳴らした。その言葉に嫌味はない。

職人として当たり前の事実を述べているだけだった。

再び鋼は炉へ戻される。焼き。打ち。冷えれば、また焼く。

一本の刀身は、少しずつ形になっていく。


「剣も同じじゃ」

「何度も打たれて、強うなる」

それだけ言うと、再び口を閉ざす。

私は返事をしなかった。する必要がなかった。

昨日から聞き続けた老人の言葉は、どれも鍛冶の話でありながら、自分自身へ向けられていることを理解していたからだ。

やがて刀身は、おおよその形を整え始める。ボルドは槌を受け取ると、初めて自ら打ち始めた。

一打一打に迷いがない。軽く叩いているように見えるのに、鋼だけが正確に形を変えていく。

私は息を呑んだ。


「……すごい」

思わず漏れた言葉に、ボルドは顔も上げない。

「何年やっとると思っとる」

その声だけは、少しだけ誇らしげだった。

工房には再び金属音だけが響く。

やがて最後の一打が終わると、ボルドは静かに刀身を持ち上げた。


真っ直ぐ伸びた銀色の刃が、炉の炎を映して鈍く輝いている。

「よし」

老人は短く頷いた。

「次じゃ」

そう言って、水の張られた桶へ視線を向ける。

焼き入れ。

レイピアに新たな命を宿す、最後の工程が始まろうとしていた。

真っ赤に焼けた刀身を火箸で持ち上げると、ボルドは炎の前へゆっくりと立つ。

その表情には、いつもの気の抜けた老人の面影はどこにもない。

揺らめく炎を映した瞳だけが、刀身の色を静かに見極めていた。


私は自然と息を潜める。鍛冶のことは分からない。

それでも、この瞬間だけは話しかけてはいけないことだけは分かった。


「見とれ」

低く落ち着いた声だった。

「焼き入れは一度きりじゃ。鉄は何度でも打ち直せるが、焼き入れだけは違う」

ボルドは刀身から目を離さない。

「ここで欲を出せば折れる。臆病になれば鈍る」

その言葉は、剣へ向けているのか、それとも自分へ向けられているのか。


私には分からなかった。

やがて老人は小さく頷く。

「……今じゃ」

その一言とともに、真紅の刀身が水桶へ沈められた。


――ジュッ。工房いっぱいに白い蒸気が噴き上がる。

耳を打つ鋭い音。熱気が一気に押し寄せ、思わず私は腕で顔を庇った。

しばらくして蒸気がゆっくり晴れていく。

水面から姿を現した刀身は、先ほどまでとは別物だった。

赤熱した色は消え、静かな銀色だけが残っている。

ボルドは刃先へ光を当て、角度を変えながらじっと眺めた。


指先で刃を軽く弾く。

澄んだ音が工房へ響いた。

老人はようやく小さく息を吐く。

「よし」

その短い一言だけで、成功したことが分かった。

私の肩から自然と力が抜ける。

「終わったんですか」

「阿呆」

ボルドは鼻を鳴らした。

「まだ半分じゃ」


そう言うと棚から砥石を取り出し、水へ浸す。

静かに刀身を当てると、一定の角度を保ったまま刃を滑らせ始めた。

シャリ……シャリ……一定の音だけが工房へ流れる。

力任せではない。削るというより、刃と対話しているようだった。

私はその手元から目を離せない。


「昨日も言ったじゃろ」

ボルドが手を止めないまま口を開く。

「木を見る、と」

「はい」

「今日は鉄を見た」

シャリ、とまた刃が砥石を滑る。

「じゃが、最後は刃を見る」

「鍛冶は、鉄を叩く仕事じゃない。刃を育てる仕事じゃ」


しばらくして、ボルドは砥石から刃を離した。

白い布で丁寧に水気を拭き取る。

そして作業台へ置かれた柄へ視線を移した。

老人はすぐには組み立てない。

傷だらけの柄を両手で持ち、しばらく黙って見つめていた。


黒ずんだ革巻き。何度も握られたことで生まれた窪み。

鍔へ刻まれた無数の傷。一本一本に触れながら、小さく呟く。

「……よう働いたのぉ」

その声は、まるで長年連れ添った友へ向けるように優しかった。

私は黙って見守った。

ボルドは傷だらけの柄を、まるで旧友に触れるように撫でていた。

「まだ終われん」

ボルドは新しい刀身をゆっくりと柄へ差し込む。

鍔が収まり、金具が締まり、最後に小さく槌を打つ。

乾いた音が工房へ響くと、一本のレイピアが再び姿を現した。

老人は柄を握り、静かに構える。


一度。二度。無駄のない軌道で空を切る。

やがて満足そうに頷くと、今度は迷うことなく私へ差し出した。


「ほれ」

私は両手で受け取る。見た目はほとんど変わらない。

けれど、握った瞬間に分かった。重心が自然と手の内へ収まる。

まるで最初から自分のために作られていたようだった。

ゆっくりと鞘から抜く。陽の光を受け、新しい刀身が静かに輝く。

しかし、柄だけは変わらない。そこには今も、フィアが握り続けた時間が残っていた。

「……ありがとうございます」

深く頭を下げる私へ、ボルドは照れ隠しのように鼻を鳴らす。

「礼なら儂じゃない」

そう言ってレイピアを顎で示した。


「これからは、お前が育てる番じゃ」

レイピアを静かに鞘へ納めると、工房の中には再び穏やかな時間が流れ始めた。

先ほどまで張り詰めていた空気は消え、炉では薪がぱちりと音を立てて燃えている。

ボルドはもうレイピアには見向きもせず、炉へ新しい薪を放り込んでいた。


「おじいちゃん」

工房の奥からミーナが顔を覗かせる。

手には細長い革紐と、一枚の紙。

「終わった?」

「ああ」

「じゃあ、測るね」

私は首を傾げた。

「測る?」

「うん。こっち来て」


言われるまま工房の中央へ立つと、ミーナは慣れた手つきで革紐を肩へ回した。

肩幅を測り、腕の長さを確かめ、胸囲を紙へ書き留めていく。

「何をしているんですか?」

「革鎧だよ」

あまりにも自然な返事だった。私は思わずボルドを振り返る。

「私は頼んでいませんが」

炉の前で火を見つめていた老人が、ゆっくりと振り返る。

「そうじゃったか?」

「そうです」

「ふむ……」


腕を組み、本気で考え始める。

しばらくして、小さく頷いた。

「まあ、作るかの」

「いや、だから――」

思わず言いかけると、ミーナが吹き出した。

「おじいちゃん、昨日ちゃんと決めたでしょ」

「昨日?」

「うん」

「覚えとらんなぁ」

「忘れちゃったの?」

「忘れた」


あまりにも堂々と言い切るので、私は思わず苦笑する。

昨日まで見てきた通りだった。鍛冶の前では一切の迷いも無駄もない。

それなのに、一歩工房を離れれば昨日のことさえ忘れてしまう。

その落差が可笑しくて仕方ない。ミーナも慣れた様子で肩をすくめる。


「もう、昔からこうなんだから」

そう言いながら採寸を続ける。

「腕、少し上げて」

私が腕を広げると、袖丈を測りながら紙へ数字を書き込んでいく。

「旅が長いんだよね?」

「ええ」

「じゃあ軽い方がいいかな」

「動きやすいようにしてあげる」

独り言のように呟きながら、何度も寸法を確かめる。

その横ではボルドが炉を眺めたまま口を開いた。

「重い鎧は疲れる。じゃが軽すぎても死ぬ。難しいもんじゃ」

「だから面白い」

鍛冶の話だけは、相変わらず饒舌だった。


ミーナは採寸を終えると、紙を大事そうに折り畳む。

「これで大丈夫」

「ありがとうございます」

私が頭を下げると、少女は嬉しそうに笑った。

「出来たら取りに来てね」

その一言に、私は少しだけ言葉を失う。

「……取りに、ですか」

「うん」

ミーナは不思議そうに首を傾げた。

「来られない?」

「いえ……」


そうではない。

そうではないのだが、返す言葉が見つからなかった。

旅へ出てからの私は、前へ進むことしか考えてこなかった。

仲間を失い。街を離れ。また次の土地へ向かう。

立ち止まることも、戻ることもない旅だった。


だから――「取りに来る」。

その当たり前の言葉が、妙に胸へ引っ掛かる。

ミーナはそんな私の様子に気付いたのか、少しだけ笑みを柔らかくした。


「急がなくていいから」

「旅が終わってからでもいいし」

「途中で寄ってくれてもいい」

そして照れくさそうに続ける。


「……待ってるから」


その言葉は、驚くほど静かに胸へ染み込んだ。

待つ。

待たれる。

そんなことを考えたのは、いつ以来だろう。


私は無意識に腰のレイピアへ触れる。

受け継いだものが増えたのは、剣だけではない。

気付けば、この小さな工房にも、自分を待つ人ができていた。

炉の火を見つめていたボルドが、不意に振り返る。


「何を話しとった?」

「革鎧だよ」

「ああ、そうじゃった」

老人は満足そうに頷く。

「ええの作ったる」

そう言ってすぐに炉へ向き直る。本当に覚えているのか、忘れているのか。

もう誰にも分からなかった。

だが、その言葉だけは、不思議と嘘には聞こえなかった。


採寸が終わる頃には、工房の外へ柔らかな昼の日差しが差し込んでいた。

「ご飯できたよ」

ミーナの声に促され、私は工房の奥にある小さな食卓へ腰を下ろす。

木目の浮いた古い机。決して豪華ではない。

それでも湯気の立つスープと焼きたての黒パン、それに香草で煮込まれた肉の香りが、旅の疲れた身体には何よりのご馳走だった。


「いただきます」

「どうぞ」

ミーナが嬉しそうに微笑む。

向かいではボルドが黙々とパンを頬張っていた。

「……おいしいです」

素直にそう口にすると、ミーナは少し照れたように笑う。

「本当?」

「はい。旅に出てから、こんな温かい食事は久しぶりです」

その言葉に、少女はどこか嬉しそうに頷いた。

「よかった」

「おじいちゃん、鍛冶しかできないから、料理は私の担当なんだ」

「そうなんですか」

「昔は母さんが作ってたんだけどね」

少しだけ寂しそうに笑う。


それ以上は語らなかった。私も聞かなかった。

互いに、踏み込まない方がいい話というものを知っていた。

静かな昼食だった。

窓の外では風が木々を揺らし、工房からは炉の薪が爆ぜる音だけが聞こえてくる。


「そういえば」

ミーナがスープを飲みながら思い出したように口を開く。

「エリシャさんって、どこまで行くの?」


私は少し考えた。

「西の村まで……」

「西の村……」

ミーナはその言葉を繰り返しただけだった。

昼食を終えると、私は食器を片付けようと立ち上がる。


「あ、いいよいいよ」

ミーナが慌てて止める。

「お客さんなんだから」

「ですが、お世話になったので」

「それじゃ、一緒にお願い」

結局、二人で食器を洗うことになった。

その様子を見ていたボルドが首を傾げる。


「お前さん、誰じゃ?」

ミーナは思わず吹き出した。

「また忘れたの?」

「数日泊まってるエリシャさんでしょ!」

「ああ」

ボルドは何度か頷く。

「そうじゃった」


しかし、その数秒後にはもう忘れているように、何事もなかったかのように工房へ戻っていった。

「本当に鍛冶以外はこんな感じなんです」

呆れながらも、ミーナの声はどこか優しかった。

「昔から?」

「うん」

「でもね」

少女は少しだけ笑う。


「約束だけは忘れないんだ」

「約束?」

「作るって言ったものは、絶対最後まで作る」

その言葉に、私は自然と工房の方へ目を向ける。

炉の前では、ボルドがすでに別の鉄を打ち始めていた。

一定のリズムで響く槌の音。

その背中を見ていると、確かに約束を違える人間には思えなかった。


荷物をまとめ終え、レイピアを腰へ差す。

工房で過ごした数日は、旅の中では驚くほど短い時間だった。

それでも、不思議と長くここにいたような気がする。

玄関まで見送りに来たミーナが、小さく笑った。


「気を付けてね」

「はい」

「革鎧、ちゃんと作っておくから」


私は少しだけ言葉を探す。

「……その時まで、残っていれば」

思わず漏れた言葉だった。

ミーナは首を横に振る。

「違うよ」

そう言って、優しく笑う。


「帰ってくるんだよ」


その言葉に、私は返事ができなかった。


"帰る"


その言葉が、自分にはあまりにも遠いものだったからだ。

それでも。

「……はい」

今度は、自然に頷くことができた。


工房の奥では、ボルドがこちらを見ることもなく槌を振るい続けている。

見送りに来る気配はない。

私は苦笑すると、工房へ向かって深く一礼した。


「ありがとうございました」


すると槌の音が、一度だけ止まる。


振り返らないまま、老人がぽつりと呟いた。


「忘れるなよ」


「はい?」


「革鎧じゃ」


「出来たら取りに来い」


それだけ言うと、再び槌の音が工房へ響き始めた。


私は静かに笑う。


「はい」


今度ははっきりと答えると、工房を後にした。


私は腰のレイピアへそっと触れた。


背中では、変わらず槌の音が響いている。


私は一度だけ振り返ると、西へ向かって歩き出した。


つづく


最後までお読み頂き有難うございます。

なるべく短い間隔で、連載していきたいと思いますので

ブックマーク、レビュー、感想、評価をお待ちしております。


Xにてキャラクターの詳細など公開中

詳しくはプロフィールにリンクはってます

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