【吹奏楽 純愛青春ラブストーリー!】桜塚高校とかいう青春バカの集まりでド陰キャをかまし続けた3年間について。
最新エピソード掲載日:2026/04/23
名前は音無透。読み方は「おとなし・とおる」。
陰キャのための名前を、生まれながらに二つも持つ男。
大阪・池田市在住、トランペット歴六年、友人ゼロ。
この春から、"青春するならここ"と噂される桜塚高校に入学した。
入学式の帰り道、電車のホームで声をかけてきた女子がいた。
石山奈央。箕面から通うトロンボーン少女。
背が高くて、予測不能で、本をよく読んで、たまに泣く。
なぜか、毎日一緒に帰るようになった。
吹奏楽部では音で話せた。言葉じゃなくても、届いた。
梅田でからあげを食べ、プリクラを撮り、パンケーキで締めた土曜日があった。
クラスでは地味でも、部活だけは生きていられた。
それだけで十分だと、思っていた。
──高校二年生のクリスマス。悪夢のような二週間。
奈央の「本音ノート」を、どうしても読みたかった。
ただそれだけのことが、すべてを終わらせた。
十年後。明日は結婚式。
奈央とじゃない、誰かとの。
あの冬に戻れたなら、と今もまだ、思い続けている。
陰キャは青春に向いていない。
でも向いていないから、深く刻まれた。
後悔の純度が、高すぎた。
陰キャのための名前を、生まれながらに二つも持つ男。
大阪・池田市在住、トランペット歴六年、友人ゼロ。
この春から、"青春するならここ"と噂される桜塚高校に入学した。
入学式の帰り道、電車のホームで声をかけてきた女子がいた。
石山奈央。箕面から通うトロンボーン少女。
背が高くて、予測不能で、本をよく読んで、たまに泣く。
なぜか、毎日一緒に帰るようになった。
吹奏楽部では音で話せた。言葉じゃなくても、届いた。
梅田でからあげを食べ、プリクラを撮り、パンケーキで締めた土曜日があった。
クラスでは地味でも、部活だけは生きていられた。
それだけで十分だと、思っていた。
──高校二年生のクリスマス。悪夢のような二週間。
奈央の「本音ノート」を、どうしても読みたかった。
ただそれだけのことが、すべてを終わらせた。
十年後。明日は結婚式。
奈央とじゃない、誰かとの。
あの冬に戻れたなら、と今もまだ、思い続けている。
陰キャは青春に向いていない。
でも向いていないから、深く刻まれた。
後悔の純度が、高すぎた。
第一話「陰キャ、降臨」
2026/04/11 20:55
(改)
第二話「石山奈央という現象」
2026/04/11 20:55
第三話「吹奏楽部員、男子一名」
2026/04/11 20:56
第四話「梅田、あるいは青春の解像度」
2026/04/11 21:07
第五話「本音という名の引力」
2026/04/11 21:11
第六話「体育祭という名の公開処刑」
2026/04/11 21:32
第七話「ペアダンスマジック、あるいは嫉妬の発生源」
2026/04/11 21:35
(改)
第八話「黒木剛という生命体」
2026/04/11 21:38
(改)
九話「一方的なライバル宣言と、奈央の眉間のしわ」
2026/04/11 21:43
(改)
第十話「なんでもない日々の正式名称」
2026/04/11 21:48
第十一話「夏祭り、及び陰キャによる奇跡的誘い出し作戦」
2026/04/11 22:20
(改)
第十二話「浴衣と金魚と、名前のつかない感情の現住所」
2026/04/11 22:23
第十三話「距離の単位が変わっていく」
2026/04/11 22:29
(改)
第十四話「金管八重奏と、音がぶつかる理由」
2026/04/12 08:41
第十五話「本番と、積み重なってきたものの話
2026/04/12 08:43
(改)
第十六話「文庫本と、読まれなかった最後のページ、あるいは読むという行為の定義について」
2026/04/12 19:30
第十七話「文化祭という名の、全員参加型供物、あるいは観客席から見た笑顔の所有権について」
2026/04/13 19:30
第十八話「冬、あるいは手袋を片方だけ忘れる季節について」
2026/04/14 19:30
第十九話「一月、二月、短い月ほど長く感じる法則について」
2026/04/15 19:30
第二十話「春、進級、あるいは席替えという名の再配置について」
2026/04/16 19:30
第二十一話「四月の終わりと、追いかけてくる後輩、あるいは先輩という生態系について」
2026/04/17 07:00
第二十二話「星の王子さまと、大切なものは目に見えないという命題について」
2026/04/17 11:50
第二十三話「衣装と振付と照明と、ステージの裏側にいる人間たちについて」
2026/04/17 19:30
第二十四話「最後のリハーサル、あるいは終わる前に始まる喪失について」
2026/04/18 07:00
第二十五話「春の定期演奏会、あるいは音が終わった後に残るものについて」
2026/04/18 11:00
第二十六話「海遊館、あるいは定期演奏会が終わった後の水の中について」
2026/04/18 22:00
第二十七話「授業中、あるいは六月の窓から見える一年前の夏について」
2026/04/19 07:00
第二十八話「合宿、あるいは陰キャが密閉空間に投げ込まれる実験について」
2026/04/19 12:00
第二十九話「布団から出られない夜、あるいは思春期における不可抗力について」
2026/04/19 23:00
第三十話「先輩になった陰キャが後輩に語る資格を持つかどうかについて」
2026/04/20 09:00
第三十一話「ソロという名の重さ、あるいは後輩に追い越されることの意味について」
2026/04/20 12:00
第三十二話「嫉妬という感情の扱い方、あるいは大切な後輩にきつく当たってしまう件について」
2026/04/20 18:00
第三十三話「アモーレの招待、あるいはパフェという名の救済について」
2026/04/21 07:00
第三十四話「休戦協定、あるいは共通の心配から生まれた奇妙な同盟と尾行作戦について」
2026/04/21 12:00
第三十五話「見つかる夜、あるいは七月が来る前に変わった何かについて」
2026/04/22 07:00
第三十六話「一年生という新しい生態系、あるいは双子に翻弄される先輩の話」
2026/04/22 12:00
第三十七話「部屋割りという名の戦場、あるいは七瀬のごり押し大作戦について」
2026/04/23 07:00
第三十八話「女の戦争、あるいは本音が滲み出る論争と秘密の計画について」
2026/04/23 17:00