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扈三娘の名において――薬学部三年生の水滸無双録

作者:倦犬Kenken
最終エピソード掲載日:2026/10/15
薬学部三年生の美嘉(ミカ)は、不慮の事故で『水滸伝』の世界へ。目覚めた身体は、故郷を滅ぼされ、残忍な山賊・王英へ嫁がされる運命にある女武将、扈三娘だった。

「こんな結婚、私が受け入れるわけないでしょ!」

家族に愛されて育った自信と、薬学で培った慎重さ、ソフトボール部の投手として鍛えた粘り強さ。三娘の悲しみを抱えながらも、美嘉は動き出す。まずは宋江の父・宋太公夫婦に一度の手料理を振る舞い、その食卓で胸の内を訴え、縁談を阻む後ろ盾を得る。

さらに、投手の感覚が三娘の武芸と結びつき、石や飛刀は変幻自在の武器に。石投げの名手・張清さえ打ち破った美嘉は、顧大嫂や孫二娘らと千人の女兵部隊を育て、医療、伝令、食糧輸送を担う。酒精や石鹸を作り、傷ついた仲間を救う日々が、魯智深、林冲、武松らとの信頼を深めていく。

だが、百八人の頭領が揃うころ、宋江は朝廷への帰順を決意。敵に捕らえられた美嘉の兄・扈成まで、交渉の妨げになると見捨てようとする。

「あなたの出世のために、兄や仲間を犠牲にはさせません。」

美嘉は女兵たちと十数人の頭領を率いて梁山泊を去る。兄を救い、故郷・独竜岡を再建し、戦乱に追われた人々が暮らせる場所を築くために。

押しつけられた婚姻を拒む一歩から、仲間と未来を切り開く戦いへ。薬学と武芸を携えた女子大生が、扈三娘の名において運命に挑む。
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2026/10/09 15:00
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2026/10/13 08:00
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