【1.5章完】セイジャのための鎮魂歌：ろくでなしの街を治める兄妹は王都へ呼び出されました

　王都から遥か西に位置する不浄なる魔物が住まう森に埋もれた街、ならず者の行きつく先、トールソン。
王国からも見放されていたそのトールソンの領主の二人の子、カイとローラ。
二人はまるで黒髪黒目の女神とか、"黒と白の百合姫"の物語に出てくる黒百合の姫と謡われるような容姿をしていた。
そんな兄妹の兄カイ・トールソンに王家から一通の召喚状が届けられた。
それは、王都の学園を卒業しなければ男爵家の相続を認めないという無茶苦茶なものだった。
領の仕事でクソ忙しい中の命令にひたすら粘って何とか最終学年に編入して卒業すればいいという譲歩をひねり出し、王都へと旅立ったカイと物見遊山のローラ。
カイは王都で今日もその手腕を振るう…主に妹の頭に。

※そのうち元娼婦ヒロインを出す予定ですので、ヒロインにそのような表現がNGの方をお気を付けください。
※章ごとに書き溜めたら投稿する形式です、次章投稿まで間隔空きますのご了承ください。