ベルリンの夜に響く音
最終エピソード掲載日:2026/04/25
1977年2月、ベルリン。
クライネス・シアターという小さなジャズクラブで、三人の音楽家が出会った。
オイゲン・キケロ。ルーマニア出身のピアニスト。
15年前、命がけでベルリンの壁を越えて亡命した。クラシックの技法でジャズを奏でる彼の音楽は、故郷への郷愁に満ちている。
ニールス・ヘニング・ウアステッド・ペデルセン。デンマーク出身のベーシスト。世界最高峰の技術を持ちながら、家族との時間を何よりも大切にする男。
トニー・インザラコ。アメリカ出身のドラマー。二人を繋ぐ、自由なリズム。
三日間だけの録音セッション。
クラシックとジャズが融合し、東と西が音楽で一つになった。
しかし、録音の三日後、1977年3月4日、ルーマニアでヴランチャ地震が発生。キケロの故郷が被災した。
その録音は、ルーマニア支援のためのアルバムとして発売された。
三人は、二度と集まることはなかった。
キケロは1997年、チューリッヒで59歳で逝去。
ニールス・ヘニング・ウアステッド・ペデルセンは2005年、コペンハーゲンで58歳で逝去。
しかし、ベルリンでの三日間の音楽は、今も残っている。
レコードに。
人々の記憶に。
そして、永遠に。
『ベルリンの夜に響く音』
壁を越えた音楽。失われた故郷。そして、永遠の響き。
第一話 クルジュの神童
2026/03/12 07:33
第二話 バッハと禁じられた音楽
2026/03/13 19:31
第三話 赤い教室
2026/03/14 20:10
第四話 兄弟の絆
2026/03/15 16:16
第五話 決断の18歳
2026/03/16 11:30
第六話 東ベルリンの夜
2026/03/17 16:31
第七話 逃亡
2026/03/18 08:52
第八話 教会の鐘の音
2026/03/19 08:33
(改)
第九話 ベースとの出会い
2026/03/20 07:36
第十話 巨人たちとの邂逅
2026/03/21 07:00
第十一話 17歳の選択
2026/03/22 11:39
第十二話 成長の日々
2026/03/23 11:41
第十三話 運命の電話
2026/03/24 12:08
(改)
第十四話 グラミーの夜
2026/03/25 10:51
第十五話 北欧の冬
2026/03/26 12:06
第十六話 西ベルリンの朝
2026/03/27 11:20
第十七話 スイスの二年間
2026/03/28 11:47
第十八話 Rokoko-Jazz
2026/03/29 15:11
第十九話 栄光と孤独
2026/03/30 11:12
第二十話 東京の春
2026/03/31 10:57
第二十一話 シューベルトの孤独
2026/04/01 11:41
第二十二話 新しい挑戦
2026/04/02 09:36
第二十三話 コペンハーゲンの日々
2026/04/03 10:08
第二十四話 ケニーとの午後
2026/04/04 13:27
第二十五話 オスカーとの最後のツアー
2026/04/05 11:48
第二十六話 冬の帰郷
2026/04/06 11:37
第二十七話 ヨーロッパの風
2026/04/07 15:49
第二十八話 ベルリンからの電話
2026/04/08 09:16
第二十九話 決断
2026/04/09 11:28
第三十話 出発の朝
2026/04/10 10:42
第三十一話 出会い
2026/04/11 12:12
第三十二話 初夜
2026/04/12 09:55
第三十三話 壁の向こう
2026/04/13 12:12
第三十四話 二夜目
2026/04/14 11:44
第三十五話 最終夜
2026/04/15 10:42
第三十六話 別れ
2026/04/16 10:56
第三十七話 帰郷
2026/04/17 11:20
第三十八話 地震
2026/04/18 10:50
第三十九話 電話
2026/04/19 09:51
第四十話 再会への旋律
2026/04/20 11:30
第四十一話 境界を越えた祈り
2026/04/21 10:07
第四十二話 それぞれの道
2026/04/22 10:59
第四十三話 時の流れ
2026/04/23 10:14
第四十四話 遺されたもの
2026/04/24 11:01
第四十五話 エピローグ:ありふれた風景
2026/04/25 16:26