転生お姫さまは、絵本の世界で生きていく〜簡略化された物語と現実のギャップの中で、理想のお姫様を目指します!~
最新エピソード掲載日:2026/06/06
ふわふわのドレスに、きらきら光るティアラ、「おひめさま」はいつも笑顔がまぶしい。
私も、そんなおとぎ話のおひめさまになれたら。
そんな淡い憧れを、胸の中でそっと温めていた。
けれど、それはやっぱりおとぎ話。
現実の私は、病院のベッドの上で点滴に繋がれ、薬がなければ生きられず外に出ることすらままならない。
小さな白い世界が、私のすべてだった。
それでも、毎日幸せだった。
パパとママは毎晩絵本を読んでくれて、
お兄ちゃんはこっそりお菓子を持ってきてくれた。
でも終わりは、突然やってくる。
最期は家族の涙に見送られ温かい手とは裏腹に、身体はどんどん冷たくなっていく。
神様がいるなら、どうか、次はあの絵本のようなお姫様に。
そんな願いを胸に、私は一筋の涙を流して、この世界にさようならを告げた。
__
_
「姫様、お誕生日おめでとうございます!」
拍手がホールいっぱいに響き渡り我に返ると、そこは煌びやかな世界。
金の装飾が施された大広間に、シャンデリアの灯りが降り注ぐ。
豪華な食事、色とりどりの花、音楽隊の旋律、夢のような空間に私はいた。
「おいで、リリィ」
名前を呼んで腕を広げたのは、一番目のお兄様。
迷うことなく飛び込むと、ふわりと抱き上げられた。
「甘えん坊、もう五歳だろ」
下から揶揄う二番目のお兄様。
その頭をぺちっと叩くお姉様を見て、お父様とお母様が優しく笑った。
つられて私も笑うと、みんなが笑った。
その瞬間、光景が一瞬、重なる。
どこかで見たことのある景色。
絡まっていた記憶がほどけ、前の世界の記憶が流れ込んでくる。
私は、この光景を知っている。
「どうしたんだい、リリィ」
曇る家族の顔に、私は笑ってみせた。
『うれしくて!』
そのひとことで、また笑顔が広がる。
私はもう、この世界の結末を知っている。
『やさしくてつよいこんなすてきなおひめさまに、わたしもなれるかな』
前の私の言葉が、ふと脳裏によぎる。
『……なれるよ、なってみせる』
だって私は、大好きだった絵本『星のおひめさま』の憧れのお姫様に生まれ変わったのだから。
それでもいざ憧れが現実になると、理想とのギャップに何度も打ちのめされそうになる。
それでも私は
『__“あの子”みたいになりたい』
これは、星の輝きのもとに生まれた、小さな王女の新しい物語。
私も、そんなおとぎ話のおひめさまになれたら。
そんな淡い憧れを、胸の中でそっと温めていた。
けれど、それはやっぱりおとぎ話。
現実の私は、病院のベッドの上で点滴に繋がれ、薬がなければ生きられず外に出ることすらままならない。
小さな白い世界が、私のすべてだった。
それでも、毎日幸せだった。
パパとママは毎晩絵本を読んでくれて、
お兄ちゃんはこっそりお菓子を持ってきてくれた。
でも終わりは、突然やってくる。
最期は家族の涙に見送られ温かい手とは裏腹に、身体はどんどん冷たくなっていく。
神様がいるなら、どうか、次はあの絵本のようなお姫様に。
そんな願いを胸に、私は一筋の涙を流して、この世界にさようならを告げた。
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「姫様、お誕生日おめでとうございます!」
拍手がホールいっぱいに響き渡り我に返ると、そこは煌びやかな世界。
金の装飾が施された大広間に、シャンデリアの灯りが降り注ぐ。
豪華な食事、色とりどりの花、音楽隊の旋律、夢のような空間に私はいた。
「おいで、リリィ」
名前を呼んで腕を広げたのは、一番目のお兄様。
迷うことなく飛び込むと、ふわりと抱き上げられた。
「甘えん坊、もう五歳だろ」
下から揶揄う二番目のお兄様。
その頭をぺちっと叩くお姉様を見て、お父様とお母様が優しく笑った。
つられて私も笑うと、みんなが笑った。
その瞬間、光景が一瞬、重なる。
どこかで見たことのある景色。
絡まっていた記憶がほどけ、前の世界の記憶が流れ込んでくる。
私は、この光景を知っている。
「どうしたんだい、リリィ」
曇る家族の顔に、私は笑ってみせた。
『うれしくて!』
そのひとことで、また笑顔が広がる。
私はもう、この世界の結末を知っている。
『やさしくてつよいこんなすてきなおひめさまに、わたしもなれるかな』
前の私の言葉が、ふと脳裏によぎる。
『……なれるよ、なってみせる』
だって私は、大好きだった絵本『星のおひめさま』の憧れのお姫様に生まれ変わったのだから。
それでもいざ憧れが現実になると、理想とのギャップに何度も打ちのめされそうになる。
それでも私は
『__“あの子”みたいになりたい』
これは、星の輝きのもとに生まれた、小さな王女の新しい物語。
序章:アルカンティア国第二王女
お姫様と土だらけの白いドレス
2026/04/30 17:25
(改)
お姫様とくたびれた花
2026/04/30 17:27
第一章:絵本の世界へ
お姫様と絵本の世界
2026/04/30 17:28
お姫様と魔力鑑定
2026/04/30 17:29
お姫様と未来
2026/04/30 17:30
お姫様と淑女教育
2026/05/03 11:08
お姫様と敵いたくない人
2026/05/03 11:08
(改)
お姫様と小競り合い
2026/05/04 12:51
お姫様とお兄様の友人
2026/05/07 14:14
お姫様と一番好きな花
2026/05/07 17:36
(改)
お姫様と魔法訓練
2026/05/08 22:07
お姫様とルミエルブルーム
2026/05/09 09:46
お姫様と宮廷魔法師師団長
2026/05/09 14:09
お姫様と怖いもの
2026/05/09 14:37
お姫様とルミナーレ帝国
2026/05/09 15:26
第二章:ノルディア国
お姫様と旅支度
2026/05/10 19:48
お姫様とお兄様の過去
2026/05/10 19:49
お姫様と感知魔法
2026/05/11 21:52
お姫様とノルディア国
2026/05/12 13:20
(改)
お姫様とノルディア国第一王子
2026/05/12 16:27
お姫様と星の導き
2026/05/13 13:16
お姫様と金色の瞳
2026/05/14 15:56
(改)
お姫様と雪景色
2026/05/15 19:33
(改)
お姫様と王太子
2026/05/17 22:01
お姫様と優雅な朝と殺気
2026/05/19 13:18
お姫様と黒い瞳
2026/05/20 18:16
お姫様と侵入者
2026/05/21 13:35
お姫様と化け物王子
2026/05/23 13:59
お姫様とはじめてのお友達
2026/05/24 11:30
お姫様とパーティー
2026/05/25 12:03
お姫様と星冠
2026/05/26 14:44
お姫様とご令嬢
2026/05/28 16:23
(改)
お姫様と別れ
2026/05/30 22:03
お姫様とただいま
2026/06/02 14:54
お姫様と布団の海
2026/06/04 16:08
第三章:デビュタント
お姫様とせわしない準備
2026/06/06 12:51