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追放された解呪師の俺、パーティの加護を全部引き揚げたら元仲間が自滅していた件 ~どうぞご自由に、生まれつきの強さで戦ってください~

作者:真宵シン
最新エピソード掲載日:2026/10/29
「《解呪》だぜ? 二年いて、呪いを解いたとこなんか一度も見てねえ」

Bランクパーティを追放された雑用係、ルカ・ヴェント。十六の洗礼で引き当てたのは、ハズレ中のハズレと笑われたスキル《解呪》だった。

出ていく間際、ルカは一つだけ告げる。

「僕がこのパーティに掛けていたものを、返してもらいますね」

――リーダーの《鉄壁の加護》。剣士の《剛力》。魔法使いの《詠唱短縮》。
その全部を、二年間、毎晩ほどけないように繋ぎ留めていたのはルカだった。

指を弾く。黒い糸が三本、ほどける。

「じゃあ、どうぞご自由に。生まれつきの強さで戦ってください」

その日のうちに、元仲間たちは自滅した。
自慢の魔鎧の重さに膝を折り、愛用の大剣を持ち上げられず、詠唱は途中で消える。

なぜなら、この世界の《スキル》も《身分の加護》も、生まれつきなどではなかったから。
すべては、どこかから配られ、首に結ばれているだけの借り物だった。

そして、その黒い糸が視えているのは、この街でルカひとりだけだった。

Aランクの剣士から、剛力を。
貴族から、生まれつきの特権を。
少女の首から、隷属の刻印を。

剣を抜かず、魔法も使わず、ただ「借り物を返させる」だけで格上を無力化していく少年の噂は、やがて糸の根元――それを配っている場所へと辿り着く。

これは、殴らずに最強である男の物語。

――毎日更新。第3話で、最初の貴族が地面に沈みます。
第3話 借り物を返しただけ
2026/09/22 08:44 (改)
第20話 聖女さまの荷物持ち
2026/10/10 12:58 (改)
第23話 最初の日に座った人
2026/10/13 20:39 (改)
第24話 瓶の首の結び方
2026/10/14 19:56 (改)
第26話 いいえの置き場所
2026/10/18 10:48 (改)
第28話 受付の、空いた椅子
2026/10/20 21:24 (改)
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