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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

主人公はひとを絶滅させました(仮)

作者:ああしゅう
最新エピソード掲載日:2026/10/25
 目を覚ますと、見知らぬ草原にいた。

 空へ届きそうなほど巨大な木。透き通った川。木の実をつける木々と、草原を歩く動物たち。

 昨日までどこにいたのか。自分が何歳だったのか。どんな人間だったのか。何も思い出せない。

 ただ、眠ったはずなのに、目を覚ますとここにいた。

 腹は減らない。喉も渇かない。どれだけ周囲を歩いても、人間の姿は見つからない。

 そんな孤独な日々の中、彼は願った。

「誰かと話したい。友達がほしい」

 その願いに応えるように現れたのは、赤、青、緑――三つの小さな光だった。

 言葉を話すことはできない。それでも、なぜか互いの気持ちは分かった。

 一緒に遊び、一緒に過ごし、毎日が楽しくなった。

 この小さな世界で、ずっと平和に暮らしていける。

 そう思っていた。

 ――人間がやって来るまでは。

 三つの光は、ただ「モンスターだった」という理由だけで殺された。

 彼がどれだけ願っても、三人が再び現れることはなかった。

 何もしていない。誰かを傷つけたわけでもない。ただ、友達と静かに暮らしたかっただけだった。

 それなのに、人間はそれすら許してくれなかった。

「僕が平和に暮らせないのなら――」

 やがて彼は、シキと呼ばれるようになる。

 七色の眷属。十二の配下。人間たちによって築かれる街。そして、大陸を巡る国家同士の争い。

 まだ弱いシキは、人間をただ殺すのではなく、利用し、育て、国を作り、長い時間をかけて力を蓄えていく。

 すべては、いつか人類を滅ぼすために。

 これは、ただ友達が欲しかった一人の少年が、世界を支配し、そして人間を滅ぼすまでの物語。
1章
目覚め
2026/09/22 13:53 (改)
3つの光
2026/09/23 17:00
仲間
2026/09/24 17:00
収穫祭の夜
2026/09/25 17:00
学校
2026/09/26 17:00
空席
2026/09/27 17:00
戻る戻らない
2026/09/28 17:00
ミカン
2026/09/29 17:00
北の街
2026/09/30 17:00
第4層
2026/10/01 17:00
使者
2026/10/02 17:00
帰りの馬車
2026/10/03 17:00
卵
2026/10/04 19:45
前夜祭
2026/10/05 17:00
修業中
2026/10/06 17:00
武闘大会
2026/10/07 17:00
初戦
2026/10/08 17:00
愛の戦士
2026/10/09 17:00
貴賓席
2026/10/10 17:00
準決勝
2026/10/11 17:00
愛の訓練
2026/10/12 17:00
愛の力
2026/10/13 17:00
始まる
2026/10/14 17:00
小さな国の勇者
2026/10/15 17:00
変化
2026/10/16 17:00
2章
閉ざされた王国
2026/10/18 17:00
見習い
2026/10/19 17:00
居場所
2026/10/20 17:00
前に進む
2026/10/21 17:00
道の先
2026/10/22 17:00
帰る前
2026/10/23 17:00
ある場所へ
2026/10/24 17:00
青空に散る氷
2026/10/25 17:00
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