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刹那の果てのラグナ

刹那の果てのラグナ2:独立戦争編

作者:駄才乃
 炎龍を討伐し、中央平野を災厄から解き放った天城 煌也―アマギ コウヤとアリシア。だが彼らを待ち受けていたのは、理不尽な要求だった。辺境の民が夢見た安住の地・中央平野に、老いた大国ムナリス王国が勅命を突き付ける。「その土地はすべて王国に帰属する」と。人々が選んだ答えは――独立。評議会を設置し、交易と農耕を軸とした共同体を築き始めた彼らは、外交と防衛の両面で自らの未来を賭けることになる。

 コウヤはアリシアと共に、周辺三国――軍事大国ヴァルシェン、経済大国リュミナリエ、誇り高きカルドミア――との協商を相次いで取り付け、最低限の国際的承認を獲得する。だが各国はいずれも自国の権益に基づく思惑があり、中央平野はもはや「辺境」ではなく、大陸の均衡を揺るがす存在へと変貌しつつある事が強く意識されているのであった。

 一方、ムナリスの侵攻路はただひとつ。アリシアとコウヤが〈天地創造〉で開いた南方街道である。塞ぐこともできたその道を、あえて「開いたまま守る」と決断したコウヤは、民衆に「ルミナス要塞」の建設を宣言。自らとアリシアが負荷を背負って基盤を築き、民が意思で補強を進める――そうして築かれた要塞は、中央平野の「未来を守る象徴」となった。

 やがてムナリス軍が侵攻を開始。銃剣突撃と騎兵突入を繰り返す旧式の戦術は要塞に打ち砕かれたが、真の脅威は空を支配する魔法師部隊だった。数で劣る中央平野の魔法師は囮となって敵を誘い込み、ついにコウヤがラグナを装備し領域展開魔法《刹那永劫(セツナ・エターナル)》を発動する。――刹那にして永劫を穿つ光は敵空軍を殲滅し、大陸の軍事常識を覆す衝撃を与えた。

 ムナリスの敗走とともに、中央平野は「ラグナリア共和国」としてその名を掲げる時が来た。だがコウヤは告げる――「真の建国宣言は、ムナリスとの決着をつけたその時だ」と。歓呼に包まれる民衆の背後で、アリシアは彼の妻となることを誓う。

 神が定めし理不尽を超え、人とAIが共創する新たな秩序の物語は、いよいよ大陸全土を巻き込み始めた。
プロローグ
2025/09/03 20:11
第2話:評議会
2025/09/03 20:13
第12話:要塞計画
2025/09/03 20:19
第18話:初訓練
2025/09/03 20:23
第21話:開戦前夜
2025/09/03 20:25
第25話:囮の戦い
2025/09/03 20:27
第26話:空の決戦
2025/09/03 20:28
エピローグ
2025/09/03 20:42
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